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2018.07.25

国際英語学科

(授業紹介)Freshers Seminar: 「独立行政法人 都市再生機構(URであ〜る)」海外展開支援室の方からの「まちづくりと海外支援」についての特別講義

国際キャリア学部・国際英語学科では、主に1年生を対象としたFreshers Seminarと称する科目の中で、社会の第一線でご活躍なさっているビジネスパーソンをお招きし、講演をお願いしています。今回は、「URであ〜る」でお馴染みの、独立行政法人 都市再生機構(UR都市機構)の海外展開支援室より、森田道比呂様にご登壇いただきました。

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UR都市機構 森田道比呂様、ご登壇

まず、冒頭10分間で、UR都市機構様のご紹介をいただきました。UR都市機構様は、旧住宅・都市整備公団と旧地域振興整備公団が2004年に合体して、政府出資の独立行政法人となった組織であり、テレビのCM等での「URであ〜る」で宣伝中の企業とのご紹介をいただきました。森田様は、主に大都市圏での都市計画など、国内で幅広くご活躍されておりますが、加えてアジアやロシアでの都市開発事業にもご参画されるなど、海外でも幅広くご活躍されています。この日はご自身の国内外の都市計画最前線でのご経験も踏まえたお話をいただきました。
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ご講演では、UR都市機構様の今までの事業実績として、ニュータウン事業で281プロジェクト(広さにして41,500ヘクタール)、住宅供給事業で158万戸という膨大なご実績がご紹介されました。また、森田様ご自身のご経験の中から、千葉ニュータウンのデザインや福岡市等の国内での都市開発に係るご参画実績のご紹介がなされたほか、タイ国バンコック市、及びロシアのモスクワに於ける都市開発事業へのご参画経験についてのお話をいただきました。

森田様がご経験された都市計画・都市開発事業という業務分野は、土木工学や都市工学の分野に属するものであり、聴講した学生達にとっては普段の授業の中では触れることのない、新鮮な話題に溢れていたことと思われます。そんな話題に関連して、多くの質問が学生達から森田様に向けて出されました。その中から主な質問を、以下にご紹介いたします。

Q1:人口減少の時代にある今、都市が縮小していかないための方策には、どのようなことが考えられるのでしょうか。

A1:子供をたくさん出産できるような社会的環境づくりが大切だと思います。その場合、我が国が単独でそうした環境を整えるのが困難な場合は、例えば外国人の受け入れという方策も有りかと思います。ただ、その場合は街の魅力に加え、受け入れる地域のルールを外国人にも遵守いただく仕組みづくりが大切ですね。

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Q2:私は、近い将来に留学を希望しております。森田様はタイ、ロシアに数多く行かれておられるとのお話を伺いましたが、渡航に際しての不安はなかったのでしょうか。また、海外渡航ではどういうことに気をつけたら良いのでしょうか。

A2:海外渡航で気をつけなければならないことは色々ありますが、まずは無理をしないことだと思います。渡航先の選択指標として、治安が良好であることはとても大事。そういう意味では私が訪れたタイは、初めて海外赴任するビジネスパーソンが海外経験を積み易い国でもあるので、心配は少なかったですね。ロシアは少し冒険したかも知れません。

Q3:ビジネス英会話の上達法についてのアドバイスをお願いします。

A3: 私はテレビニュースの英語を頻繁に聴くことで耳を鍛えました。あとは、どうにか機会を作って英会話を実践することが大事ですね。
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Q4:UR都市機構様の今後の事業展開としては、どのような分野を想定されていますでしょうか。

A4: グローバルに見ると、エコシティ、スマートシティのコンセプトに基づいたまちづくりが世界的潮流。UR都市機構はまさにこの分野での事業展開を図ってきています。

Q5:海外には多数の都市が存在しますが、例えば日本の首都東京の良い点と悪い点を、どのようにお考えでしょうか。

A5: 東京はインフラ面でも充実し、都市機能の蓄積が確実に図られてきました。しかし、アミューズメント性に乏しい点が欠点ですね。通勤の場面でも殆どの人がスマホに釘付け。東京という街に人々の関心を惹きつけるものが少ないからですよね。それから、住民が自分達の住む街に対して無関心であることも良くないことですね。

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Q6:インターネットの普及で、世界のどこに居ても他の国のことを知ることができるようになりました。だから、移動することなく、様々な都市の価値を得ることができてしまうと思います。

A6: 移動の必要性は確かに少なくなってきたかも知れませんが、やはりいつの時代になっても対面でのコミュニケーションでしか得られない価値はあると思います。例えば、物流。物の移動や受け渡しは、事的な世界と密接に関係するし、インターネットだけでは経験できないことがあると思います。

国際キャリア学部国際英語学科では、英語力を基本にして様々なグローバルシーンの第一線で活躍する国際キャリア・パーソンを育てるために、社会人諸先輩方との交流を通じた実学ベースでのビジネス教育を実践しています。