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2018.07.14

現代文化学科

【ゼミの学外活動】田中ゼミの文化遺産フィールドワーク

田中ゼミ(3年)では、観光や文化の交流について文化遺産をキーワードに考察を深めるゼミ活動を行っています。論文の輪読に加え、実際に日本の文化遺産(世界遺産)を実際に訪れて現地の状況を見聞するフィールドワークも実施してきました。2017年度からは、「長崎・天草地方の潜伏キリシタン関連遺産群」の世界遺産登録の動きについて学んでいます。関連するテキストの輪読に加え、このテーマで研究を続けてこられた長崎国際大学・平戸市観光協会の池田拓朗先生を外部講師としてお招きした事前講義を受けたうえで、週末を利用して平戸でのフィールドワークに出かけました。池田先生はフィールドワークにも参加してくださり、現地の状況についても説明を加えてくださいました(事前講義とフィールドワークは6月に実施しました)。
〔池田先生による事前講義〕
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フィールドワークではまず、「寺院と教会の見える風景」でも有名な平戸を代表する教会である平戸ザビエル記念教会を訪れました。
〔平戸ザビエル記念教会で池田先生の説明を受けている様子〕
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〔寺院と教会の見える風景をバックに記念撮影〕
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その後、平戸島を南下し、根獅子にある平戸市切支丹史料館を見学し、そのすぐ隣にある、隠していた信仰が幕府にばれて処刑された「おろくにん様」を弔う聖地「ウシワキの森」や、キリシタンたちが処刑された根獅子の浜を訪れました。処刑されたキリシタンたちの血で赤く染まったといわれるこの砂浜は、現在では人気の海水浴場になっています。その美しさに、苛酷な歴史を忘れそうになりました。
〔美しい根獅子の浜〕
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最後に田平教会を訪れました。地域の方々の信仰の場としての教会を観光地化の動きとどのようにバランスを取りながら守っていくのかについて、考えさせられました。
〔地域の方々の信仰の場であり続けている田平教会〕
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なお、「長崎・天草地方の潜伏キリシタン関連遺産群」は、2018年7月に世界遺産登録されています。実際にでかけた場所が直後に世界遺産に登録されるという幸運に恵まれました。