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2018.06.27

心理学科

授業紹介『心理学フィールドワーク(臨床)A』(保健医療分野)

 保健医療分野の実習先は、病院の中にあるプレイルームでグループ活動により発達障がい児の心理的支援を行うところです。プレイルームのグループに参加する子どもたちは日ごろ特別支援学級ではなく、普通学級で過ごしています。勉強面では全く遅れをとっていない子どももいますが、一つの事を集中して行ったり、みんなで協力してやり遂げるといったような人との関わり、コミュニケーション、集団行動が苦手な子どもが多いです。実習ではグループ活動に入り、子どもたち同士の関りやゲームを通した集団行動を手伝ったりしています。以下は実習学生の感想です。
(担当:奇)
 
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保健医療分野実習に参加した学生の感想

プレイルームでは、先生方が子ども達の心を理解して関わっていて、発達的特徴から苦手なことがある子も、努力したことを褒められる体験ができます。そのためプレイルームは子どもたちが素直に自分を出すことができ、元気な笑顔でいられる場所となっています。
 実習を通して、一見問題がないように見える子どもでも、だからこそ苦しい思いをして、ここに通っていることを理解することができました。
 子どもたちに対する理解を深めるとともに自分から積極的に関わることで、子どもたちへの声かけや、子どもの視点から褒めたりすることを学ぶことができました。
心理学科3年 K.K.(東稜高等学校卒業)
 
今回の実習は、子どもたちの些細な言動が集団生活を過ごす際に困ること、それを自分でコントロールできないこと、保護者は本当ならばここに来たくないこと等、座学だけでは知らなかった彼らの苦悩を垣間見ることができ、それらを踏まえて子どもたちにどのように接したら良いのか考える良い機会となりました。
 この実習を経て学んだことは、今回に限らず、どんな対人関係でも応用できるものばかりだったので、これからこの経験を生かしていきたいです。
心理学科3年 S.S. (浜松学芸高等学校卒業)
 
実習を通して発達障害の子ども達と関わり、多くのことを学びました。
プレイルームでの活動は、小学校1年生から6年生までの10名以内の子ども達でグループが構成されています。この少人数、縦割り構成が非常に良いものだと感じました。私が幼稚園の時にも、モンテッソリー教育という一貫で作られた縦割りクラスで過ごしましたが、元々発達障害の子たちのために作られた教育で、後に普通学級に普及したことを知りました。縦割りだと高学年が低学年、中学年をリードしてくれるため、自然と一つにまとまりやすくなっている気がしました。私も経験したからこそ、この居心地の良さが分かります。普段の生活でストレスが溜まりがちな子ども達も、自分のペースでのびのびと過ごすことができるこの環境に快適さを感じていると思います。注意する、というよりできたこと、頑張ったことを褒めて伸ばすことを基本とし、さらにストレス発散ができるような環境があることは、日頃の生活にも大きく影響するのではないだろうかと改めて感じました。
 実際に現場に行き、関わることで、授業だけでは学ぶことのできない体験や、みんなの声を聞くことができ、とても良い経験になりました。
心理学科3年 F.A. (伝習館高等学校卒業)