2年次科目「テーマ・シンキング」は、一つのテーマに沿って複数の教員がオムニバス式で講義を行います。言語芸術学科の特色の一つに、「学際的」というキーワードがありますが、この授業はまさに多分野を縦断しながら(=学際的に)一つのテーマを追求していき、広い視野と柔軟な思考力を身につけることを目的としています。
今年のテーマは「怪」。道行担当の回では、イギリス文学の古典『ベオウルフ』をもとに、「怪物(モンスター)とは何か」について考えました。「未知のもの」「興味を引き起こすもの」「恐怖を感じさせるもの」「憐れみを起こさせるもの」、など、怪物には様々な側面があります。昔から、怪物のひとつのパターンとして、実在するものを複数組み合わせた「ハイブリッド」があります。授業では、3人一組になって既存の怪物を組み合わせてオリジナルの怪物を創造してみました。受講生の声の一部を紹介します。
「三つの怪物の特徴を合わせるのに苦労した」 「同じ怪物を題材にしていても全く違った表現方法の班もあって、捉え方の違い に気づかされた」 「怪物にもそれぞれのストーリーがあることに関心を持った」 「異なる怪物を組み合わせて新しいものを作るのは創造力が働いて楽しかった」 「既存の怪物たちも、こんなふうに人々の想像によって出来たのかもしれないと 思った」 「またやりたい」という感想もたくさん出ました。また、いつかぜひ!