異文化コミュニケーションを研究する蘭ゼミでは、先日、スリランカからの留学生のY.Pさん(弘堂国際学園出身)らの発案で異文化調理体験を実施しました。
三つのグループに分かれて、スリランカのカレー、韓国のチヂミ、インドのラッシーを作りました。人間は歳を重ねてくると、幼い頃に食べたものがとても懐かしく郷愁を感じるものですが、若い時には新しいものをたくさん経験して、自分の食文化を広げていくのは楽しいことです。ゼミ生たちは和食にない辛さや酸味、甘みなどを体験し、味覚や食感の幅を広げていました。
スリランカ・カレー・チーム(左から3人目が先生役のY.Pさん)
インド・ラッシー・チーム(4年生も一緒です)
韓国・チヂミ・チーム(丁寧に仕上げていきます)
蘭ゼミでは、異文化コミュニケーションのなかでも特に人間関係に焦点を合わせて研究しています。これまでゼミ生たちは、「国際結婚家庭における課題と展望」「日本女性から見る女らしさの変遷」「日本の大学生が考える『男らしさ』と『女らしさ』」「映画と社会心理:映画から見る異文化コミュニケーション」「日中非言語文化の相違点」「日本でゆるキャラが親しまれる理由」「長女の性格がコミュニケーションに及ぼす影響」「大学生と社会人の『コミュニケーション』の意識の相違」などについて研究してきました。日本で生まれ育った人にはごく当たり前の事でも、異文化の基準に照らし合わせると奇異に感じるもの、不公平に感じるもの、あるいは優れていると感じられるものなどが浮かび上がり、生き方や考え方の幅が広がります。固定観念に囚われず、選択の幅を広げて、国際化社会のなかで新たな生き方を追い求めてもらいたいものです。
以下は、異文化調理を体験したゼミ生の感想(代表)です。
K. Iさん(鹿児島県立大島高等学校出身)
今回、三つの国の料理を作りましたが、一番、印象に残ったのはスリランカのカレーでした。スリランカからの留学生のY.Pさんが独自の方法で調理している姿にとても興味が湧き、包丁の使い方や使っている材料など、どれもが新鮮でした。ぜひ、また違う形で異文化を体験したいです。M. Iさん(鹿児島県立加治木高等学校出身)
スリランカのカレーを作るために材料の買い出しに行きましたが、日本人が考えるカレーのイメージとスリランカ人が持つカレーのイメージが違い、Y.Pさんともコミュニケーションをとるのが大変でした。「食」という身近なことから異文化体験ができ、とても良かったです。M. Tさん(佐賀県立三養基高等学校出身)
今回、異文化間での食を共有することで、ひとつの食べ物でも国によってこんなにも作り方が違うことに驚きました。知らなかった国の食文化について学ぶことができて、良かったです。就職活動中の4年生も参加!
M. Nさん(福岡海星女子学院高等学校出身)
食文化は国によって様々です。今回はチヂミとスリランカ・カレーとラッシーを作りました。スリランカ・カレーは、日本のカレーと違ってスパイスを多く使っていたため、とても辛かったです。S. Hさん(大分県立大分舞鶴高等学校出身)
全く違う食文化を体験することは貴重な経験になりました。なかでもこれまで食べたことのなかったスリランカ・カレーは刺激的でしたが、とてもおいしかったです。各チームともメンバーそれぞれが力を合わせて、調理方法を提案したり、作業を分担したりと、チームワークがよくとれていて、とても良かったと思います。H. H さん(福岡市立福岡西陵高等学校出身)
スリランカ出身の留学生Y.Pさんが主体となり、ゼミ生でカレーを作りました。Y.Pさんからはスリランカでは毎日、違うスパイスや具材を使用して様々な種類のカレーを作ることを教えてもらいました。今回は三種類のカレーの作り方を教えてくれました。どれも初めての味でしたが、とてもおいしかったです。チヂミの完成!
A. Tさん(福岡県立福岡魁誠高等学校出身)
今まで食べたことのない食べ物やスパイスを体験できました。これからも、様々な形で異文化を体験したいと思います。Y. H. さん(福岡市立福岡西陵高等学校出身)
スリランカ出身のY.Pさんにレシピを教えてもらいながら、ゼミのみんなで3種類のスリランカ・カレーを作りました。一人一人がきちんと自分の役割をこなして、ゼミ内でのコミュニケーションも楽しくとりながら、とても有意義な時間になりました。K. Yさん (明治学園高等学校出身)
今回は留学生の友達Y.Pさんの出身国、スリランカのカレーを作りました。多くのスパイスを使って作る調理方法がとても興味深く、楽しく調理することができました。刺激的なスリランカ・カレーを堪能しました!