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2018.03.26

心理学科

奇ゼミ(『卒業研究』)~自分の心の体験を客観的に論理的に分析・説明する

  心理学科には必修科目として『卒業研究』という授業があります。この授業は4年次のゼミであり、学生たちはそこで各々の卒業研究に励むことになります。3年次のゼミと同じく、4年次のゼミもまた教員の個性が強く反映された場所であり、心理学科の特長が端的に表れた授業と言えます。そこで『心理学科Today』では、心理学科の学生や教員たちが4年次のゼミでどのような活動を行っているのかを紹介していきます。
 第6回となる今回は、奇教授のゼミです。

 

 奇ゼミでは、自分の生活体験や対人関係、自分に対する理解などを心理学的視点に結び付けて再考するなど、学科で3年間学んだ心理学の知識と自身の体験を関連付け、自分に密着したテーマを考えることから始めます。そして、それを他の人にも説明できるように論理的に考え、言語化することを基本課題として、卒業研究を作成していきます。そのような作業を通して自分の体験や考えを客観的に見直し、理解することにより、卒業後も自分の生活の中で体験する様々なものを上手に理解し、マネジメントする力が養われることを目標としています。
 以下に、過去数年間の卒業研究の取り組みについて紹介します。
・主体性と恋愛経験の捉え方の関連について
 自分の恋愛経験から得られたものを振り返り、恋愛経験を積極的・肯定的な視点で捉えることができるのは、良い恋愛経験を得たからではなく、その人がもつ主体性と関連していると考えた研究です。
 
・被服行動にみる同調の心理について
 ファッションに関心のある大学生の立場から、洋服の趣味や選び方には対人関係が影響しているのではないかという仮説から、調査を行った研究です。
 
・長子・次子の性格特徴について
 長女であることから「妹とはずいぶん扱いが違う」と普段思っていたことから、出生順が性格形成に影響するのではないかと考え、調査を行った研究です。
 
・青年期の母娘関係において密着が自立に及ぼす影響について
 自立を考える大学生になってから、母との関係に大きく影響されている自分に気づき、「母娘関係を理解し、自立に向かって頑張りたい」という思いから調査を行った研究です。
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