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2018.03.08

心理学科

白澤ゼミ(『卒業研究』)~苦労があるからこそ深まる理解と絆~

 心理学科には必修科目として『卒業研究』という授業があります。この授業は4年次のゼミであり、学生たちはそこで各々の卒業研究に励むことになります。3年次のゼミと同じく、4年次のゼミもまた教員の個性が強く反映された場所であり、心理学科の特長が端的に表れた授業と言えます。そこで『心理学科Today』では、心理学科の学生や教員たちが4年次のゼミでどのような活動を行っているのかを紹介していきます。
 第4回となる今回は、白澤教授のゼミです。
 

 

 『卒業研究』では、4年間の心理学の専門的な学びを踏まえて、学生一人一人が自分だけの「問い」を立て、解決に取り組み、その成果を「卒業研究論文」としてまとめます。それは、「既にある正解を学ぶ」「先生から一方的に教えてもらう」という高校までの「勉強」とは、大きく異なります。自分が興味を持ったテーマに自由に取り組める面白さがある一方、「テーマが決まらない」「思うような結果が得られない」「考えをうまく文章化できない」など、様々な苦労の声も聞きます。
 しかし苦労があるからこそ、卒業研究論文を完成させるまでの過程は、心理学における新たな気づきや理解に溢れ、ゼミのメンバー間の絆の深まりを体験できる豊かな時間となります。今回は、卒業研究発表会で優秀賞に選ばれたI.S.さん(長崎県立大村高等学校出身)とT.H.さん(浮羽究真館高校出身)に、『卒業研究』について振り返っていただきました。
 

 ゼミの活動で最も印象に残っていることは、卒業論文の作成です。『卒業研究』では、各自が研究したいテーマについて仮説を立てて調査を行い、得られた結果をもとに考察しました。私は「女子大学生の遅刻行動の実態」を調べ、遅刻行動とパーソナリティ特性との関連について検討しました。
 白澤ゼミでは、メンバーの全員が和気あいあいとしつつも、いつも何事にも真剣に取り組んでいました。白澤先生は、学生一人ひとりに対して丁寧に指導してくださり、自主的に研究を行えるようにサポートしてくださいました。またその指導は、授業内だけでなく夏休みや冬休みの間も行われ、皆積極的に参加しました。卒業論文では苦労することも多々ありました。しかし、ゼミのメンバー同士で分析を手伝ったり、他者の意見を聞いたりすることで、自分が気づかなかったことに気づかされ、新たな考えを取り入れ、満足できる卒業研究を行うことが出来たと思います。
(I.S.さん)
 
 『卒業研究』では、主に卒業論文の作成に取り組みました。私のテーマは、「理想と現実の自己における差異についての“ポジティブなあきらめ”が自己受容に及ぼす影響」でした。
 卒論のテーマを決めるはじめの段階から苦労しましたが、その後はもっと大変で、先の見えない論文作成に何度も心が折れそうになりました。しかし、自分の論文も忙しい中、私の研究に協力してくれるゼミのメンバーの優しさに触れたり、大変な時はお互いに励ましあったりしているうちに、自然と「頑張ろう」という気持ちが生まれ、最後まで頑張ることができました。また、研究に関して質問したり話したりしているうちに、それまであまり話す機会のなかったメンバーとも会話が増え、距離が近くなりました。
 振り返ってみると、私にとってこの『卒業研究』の時間は、大学生活4年の中で一番心理学と向き合った時間だったかもしれません。大変ではありましたが、その分、色々と得ることが多い授業でした。
(T.H.さん)
 

 
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【ゼミ内での卒論発表会の様子】
 
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【卒論発表会を終えて】