国際キャリア学科には、基礎からビジネス会話までの中国語修得カリキュラムがあり、中国出身の陳齢教授が指導に当たっています。
1年次から履修する「中国語基礎Ⅰ・Ⅱ」は最小限、必要な語法規則に重点を置き、1年間の学習を通して500程度の語彙と66の語法ルールを身につけることを目指しています。同じく「中国語会話Ⅰ・Ⅱ」では、毎回、身近なテーマを定め、700程度の語彙と応用のきく重要表現ややり取りのコツを会話の実践を通してマスターすることを目標にしています。挨拶や簡単な応対、数の数え方、食事など日常生活の場面を中国語で表現してみるといった実践を重ねていきます。
2年次以上で履修する「中国語基礎Ⅲ・Ⅳ」、「中国語ビジネス会話Ⅰ・Ⅱ」は、初級から中級へ向かうベルの中国語を学ぶ講義です。初級から急に高度になるのではなく、「中国語基礎Ⅰ・Ⅱ」を学習した人がその延長線上において既習の語法ルールを復習しながら徐々にレベルアップしていくような内容構成で、例えば中国語で日常的なメールや手紙のやりとりができるようになるとともに、身近な話題を中国人に伝達することができるようになることを目指します。
「中国語ビジネス会話Ⅰ・Ⅱ」はビジネスの現場で多用する語彙や慣用表現の学習、例えば、空港での出迎え、宿泊、銀行、歓迎の宴(レセプション)、引き合い、価格交渉、支払方法、梱包、貨物輸送、貨物保険、クレーム条項、契約の締結、歓送会などの場面でよく使う表現を会話の形式で覚え、練習を通して応用範囲を広げていきます。こうしたカリキュラムを通して中国語に上達し、中国語検定に挑戦する学生も相次いでいます。
2年次からの地域研究科目である「Asian Studies A/B」(アジア地域研究)の授業では、それまでの中国語の学習をもとに、中国という国の地政学的要素の把握と中華民族という集団的心性を探っていきながら、中国圏域の政治と社会、文化を学びます。
*http://www.fukujo.ac.jp/university/kokusai_c/archives/596
急速な経済発展を続けてきた中国は2010年にはGDP(国内総生産)で世界第2位の経済大国となり、日本企業の中国での事業もそれまでの製造・輸出拠点としての展開から、拡大する中国の国内市場での販売促進へと移行してきています。国内においても訪日中国人観光客をターゲットにしたビジネスが重要性を増し、その内容も従来の「爆買い」に代表されるモノ消費から体験型観光などの提案型のコト消費に重点が移ってきています。また、台湾、香港、シンガポールなどの中国語圏諸国・地域も農産物等の輸出、観光誘致の重要なマーケットになっています。
福岡女学院大学国際キャリア学科では、語学としての中国語の修得のみならず、その背景にある中国の政治、社会、歴史、文化を学び、さらに3年次に開講している国際ビジネス・インターンシップ(*)などでの実務経験を組み合わせることで、将来、さらに重要性を増す中国語圏諸国・地域とのビジネスや交流の促進に貢献できる人材の育成を目指しています。
*http://www.fukujo.ac.jp/university/kokusai_c/archives/604
福岡観光コンベンションビューローでクルーズ船で来日された中国からの観光客の方への案内業務を経験した4年生のA.Nさん(福翔高等学校出身)-東武トップツアーズへの就職が内定!
九州インフォメーションセンター福岡(QTIC)で春節の休みに来訪された中国等からの観光客の方への案内業務を経験した3年生のM.Iさん(福翔高等学校出身)とM.Iさん(中津南高等学校出身)
香港の旅行会社EGLツアーズ(東瀛遊旅行社有限公司)で訪日観光客向けの旅行業務を経験した3年生のY.Iさん(三池高等学校出身、左端)とY.Iさん(糸島高等学校出身、右端)
九州農産物通商で香港、台湾、シンガポールなど東アジア市場に向けて拡大が期待される農産物の輸出業務を経験した3年生のY.Iさん(久留米商業高等学校出身)
H.I.S.でインバウンド業務について学ぶ3年生のH.Kさん(筑前高等学校出身)
香港の中華基金中学の訪日受け入れを体験した3年生のY.Yさん(香椎高等学校出身)
以下では中国語関連科目を受講している学生の感想のいくつかをご紹介いたします。
A.Yさん(福岡県立東筑高等学校出身)
第二外国語として中国語を選びました。陳先生はとてもフレンドリーな方で、中国語ばかりか日本語も美しくて、聞き取りやすいので、いつも楽しく授業を受けることができています。分からない所はすぐに教えて下さり、中国の歴史や生活など背景の話を聞くのも私の楽しみの一つです。毎週の授業での宿題を持ち帰って自分でじっくり考えることで、力がついたのではないかと思います。他の授業で台湾でのフィールドワークに参加する際に、よりその経験を充実させることができるように、春休みも中国語の勉強を頑張りたいと思います。R.Oさん(福岡県立香椎高等学校出身)
「中国語会話Ⅰ・Ⅱ」の授業では、教科書の例文を何度も声に出して繰り返して練習することで、中国語の発音の仕方をしっかりと学ぶことができました。抑揚のつけ方や、発音が似ているものなど、難しいこともありますが、陳先生が中国語でおっしゃった言葉を聞き取れたときはとても嬉しかったです。中国語で会話する機会は今はまだ少ないですが、福岡の街でも中国人の方をよく見かけますので、授業で学んだことを活かして、コミュニケーションの幅を広げることができればいいなと思います。M.Hさん(福岡県立久留米高等学校出身)
私は中国語を学んで、将来はさらに飛躍的な発展が進むと思われる中国と日本の架け橋になるような仕事がしたいと思い、履修しました。「中国語基礎Ⅰ・Ⅱ」の授業では、中国語の文法の基礎を学ぶことができます。中国語の文法は英語と似ていますが、すべてが同じではありません。中国語の文法は複雑で、様々な表現があり、難しいですが、これからも頑張って勉強を続けていこうと思います。「中国語会話Ⅰ・Ⅱ」の授業では、中国語の会話を学びます。中国語の発音は日本語にはないものばかりで難しいですが、陳先生に一つ一つ教えていただきながら、日々、練習しています。少しの会話でも発音があっていて相手に伝わるとたいへん嬉しいです。来年度後期から上海の華東師範大学に長期留学しますが(*)、それに向けて努力を怠らず、将来はビジネスで使えるほどまでに中国語力を高めたいです。*http://www.fukujo.ac.jp/university/kokusai_c/archives/540
Y.Mさん(福岡県立小郡高等学校出身)
「中国語会話Ⅰ・Ⅱ」の授業では、主に中国語で会話をします。クラスメイトとペアで会話をし、お互いに発音の間違いなどを、指摘しあうことができ、勉強になりました。中国語の発音がとても上手な先輩方とも一緒に授業を受けますので、刺激にもなります。また、ただ会話をするだけでなく、中国語の文法も学ぶことができましたので、ためになることばかりでした。「中国語会話Ⅰ・Ⅱ」の授業を一年間受けて、少し力がついたと思いますので、なるべく中国からの留学生とは中国語で話すようにしたいと思っています。「中国語基礎Ⅰ・Ⅱ」の授業の方は、発音、文法、単語など覚えることがたくさんあり、大変でしたが、どれも将来、中国語を習得するために必要なことばかりでした。難しかったですが、陳先生は一から発音、文法、単語を丁寧に教えてくださり、分からないことがあっても優しく教えてくださいますので、少しずつ中国語が分かるようになりました。今後、さらに中国語を学び、将来は就職しても使えるようになりたいと思っています。T.Nさん(福岡県立嘉穂高等学校出身)
中国語を勉強するのは初めてで、想像以上に難しいものでした。高校の時に受けた漢文とは似ているようですが、全く別もので、今まで主に勉強してきた英語、日本語の文法と異なる新しい文法を理解するのに時間がかかりました。しかし「中国語基礎Ⅰ・Ⅱ」のご担当の陳齢先生の熱心で、分かりやすいご指導のお陰で中国語の文法、発音とともに、中国の歴史や文化も学ぶことができました。グローバル化が進むなかで中国語は世界でももっとも重要な言語のひとつになってきています。将来、世界で活躍できる人になるために、これからも中国語を一生懸命、勉強していきたいと思います。E.Uさん(筑紫女学園高等学校出身)
前期の「中国語基礎Ⅰ」で中国語の文法・単語を基本的なところから学ぶことで、それまでは漢字の羅列にしか見えなかった文章が読めるようになりました。中国語の本当の基礎から学べるので、応用になっても文章の意味がわかるようになります。また、中国語が使われている映画を見る機会もあり、とても楽しかったです。後期の「中国語基礎Ⅱ」では、「中国語基礎Ⅰ」に比べると出てくる単語の量や文法のレベルも上がりましたが、分からないところは先生に質問をしたり、友達同士で教えあったりしました。陳先生はとても優しく、丁寧に教えて下さいますので、質問もしやすかったです!中国語は世界でもっとも話されている言語で、習得するとさらに世界が広がると考えています。今後も学習を続けて、将来の選択肢を増やす自分の強みにしたいと思います。K.Sさん(福岡大学附属若葉高等学校出身)
「中国語基礎Ⅰ・Ⅱ」では、中国語を基礎から学べます。授業で分からない所があると陳先生はいつも丁寧に教えて下さいます。今後、社会では英語だけではなく、中国語も求められるので、今後も学習を続けていきたいと思います。A.Aさん(福岡県立筑紫高等学校出身)
私は「Asian Studies A/B」の授業を通して、歴史からみた日中関係、そして映画やアニメからみた日中関係について考えました。国が近いこともあり、総じてお互いにいい影響を受けているなという印象でした。私は固定観念にとらわれず、自分の目で見て、感じたことを、周りの人にも次の世代の人にも伝えていきたいと思っています。私自身、中国人の友達を増やし、中国に行き、日中間でより多くの交流ができたらいいなと思います。N.Sさん(福岡県立新宮高等学校出身)
陳先生の「Asian Studies A/B」では、数々のテーマについて、プレゼンテーションを通して掘り下げていくなかで、日本と中国の似ているところや違うところ、また私たちが思っている中国と実際の中国との違いなど、たくさんのことを見つけることができました。そうしたなかで、私たち日本人は中国に対して偏見を持ちすぎているということも改めて実感させられました。Y.Tさん(鹿児島県立鹿児島中央高等学校出身)
「中国語基礎Ⅰ・Ⅱ」の授業では中国語の単語と文法を主に学びます。陳先生がじっくりと教えて下さるので、しっかりと身に付けることができています。「中国語会話Ⅰ・Ⅱ」では、単語や文法の勉強だけでなく、クラスメイトとペアを組んで教科書の例文を読む練習をしますので、発音もしっかりと身に付きました。これらの授業で学んだことをこれから挑戦する中国語検定や知り合いの中国人の方と話す際に活かしていきたいと思っています。K.Sさん(鹿児島県立大島高等学校出身)
1年生の時に陳先生にしっかりと中国語の基礎を教わったため、2年次以降は長文の中国語も読めるようになり、中国語を学ぶことがさらに楽しくなりました。N.Iさん(Golden Secondary School-カナダー出身)
「中国語ビジネス会話」では各ユニットに2時間をかけて授業が進みます。陳先生は丁寧に教えてくださいますので、とてもわかりやすいです。発音もベッドフォンを使いながら確認できます。ワードを使って漢字とピンインも打っていきます。そのため、会話だけではなくて読み書き、どちらも学ぶことができます。ネイティヴの先生に教えて頂けるのでとても力がつくと思います。発展を続ける上海(上)と重慶(中)の中心街、下は四川省成都の名所、青羊宮
ICD *I Can Do*