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2017.12.05

心理学科

授業紹介『心理療法基礎実習』

 福岡女学院大学心理学科では、学生の可能性を開花させるための講義や演習が数多く準備されています。では、そこではどのような授業が行われ、学生たちは何を学んでいるのでしょうか?このような疑問にお答えするため、本ブログ『心理学科Today』では担当教員による授業紹介を行っています。
 今回紹介する授業は『心理療法基礎実習』。臨床現場で実際に適用されているさまざまな心理療法について、その理論と実践の導入を学ぶ科目となります。
 

 

 今回は「イメージ療法」を紹介します。人は心身ともにリラックスした状態でいると、内的に現れるイメージを感じやすくなります。イメージ療法では、クライエントが自身の見ているイメージを報告していくため、危険なイメージの場面では助け舟を出すなど、セラピストが介入することもできます。また、イメージはその人の現実世界でのものの感じ方や行動と呼応しているため、イメージのパターンを変えることで現実世界に変化を起こすこともできます。これらは、クライエントが深くリラックスルした閉眼状態で行うので、導入手続きにも一定のスキルが必要となります。
 一方、目を開けたままの状態で感じられるイメージを手掛かりに、自分自身について様々なヒントを得る方法もあります。『心理療法基礎実習』では、ペアになって“開眼壺イメージ法”を体験者と誘導者の役割で実習体験しています。気分そのものをコントロールすることは難しいですが、イメージを手掛かりにするとそのコントロールをし易くなります。初めは半信半疑だった受講生も気分とイメージの繋がりを実感してくれたようでした。
(担当:福留)
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