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2017.10.23

心理学科

臨床心理士の現場を学ぶ講演会 ~耳の聞こえない方に出会ったら~

 心理学科の学生の中には、臨床心理士として活躍することを目指し、実際の支援に興味を持つ学生も数多くいます。その学びの機会として、臨床心理士の現場を学ぶ講演会を開催しました。
 今回のテーマは、近年注目されている「聴覚障がい者」への支援の実際について。聴覚障がい者へのカウンセリングでは手話が必要になる場合がありますが、それができる臨床心理士は非常に少ない現状です。しかし、幸運にも臨床心理士と手話通訳士の両方の資格を持ち、聴覚障がい者への心理的援助で活躍されている井料美輝子先生を講師にお招きすることができました。
 当日は、「聞こえないことに対する私たちの誤解」について丁寧に説明していただき、臨床心理学的支援の実際について新しい知識を得ることが出来ました。参加した多くの学生が将来の臨床心理士としての援助について学びを得ることができました。井料先生ありがとうございました。
(担当:重橋)
 
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参加した学生の感想

 障がいを抱える方にも臨床心理士は悩みに寄り添って、支援を行うことは当然のことと考えていましたが、今回の講演を聴くなかで、聴覚障がいを抱えたことで心の悩みを相談することが困難になるという事実を知りました。見た目では分かりにくい障がい故の苦労も知ることができました。今回の講演を聴く中で臨床心理士を目指すにあたって、皆が平等に相談の機会を得られるようにするために、自分ができることについて考えていきたいと思いました。
(心理学科:N.A.さん)
 
 小さい頃から聴覚障がいや手話に興味がありましたが、今日の講演を聴いて、まだまだ知らないことがたくさんあるなと感じました。健聴者のクライエントとのカウンセリングと、手話や口話、筆談といったコミュニケーションツールを使うことに違いはありますが、「ありのままのクライエント」を受容するという、臨床心理士として大切にしなければならないことは変わらないのだと気づかされました。今回の講演で手話にも改めて興味を持ったので、勉強していきたいと思いました。
(心理学科:N.O.さん)