国際キャリア学科では、3年生を対象に国際ビジネスの現場を体験するインターンシップやフィールドワークを国内外で実施しています。このうちインターンシップは九州インターンシップ推進協議会を通じた大学全体でのプログラムのほか、学科独自の科目として「Business Internship」(国際ビジネス・インターンシップ)を前期及びに後期に開講しています。
このうち51名の学生が受講した前期開講の国際ビジネス・インターンシップⅠ(Business InternshipⅠ)は、海外ではソウルのアシアナ航空本社研修施設での客室乗務員研修のほか、エイチ・アイ・エス株式会社カナダ支店や香港の旅行会社EGLツアーズ、イタリアのワイナリーCasale Marchese、カンボジアの国際協力機関Khmer Foundation、タイのAsian Disaster Prevention Center(アジア大規模災害防止機構)で実施し、国内では金融、旅行、ホテル、貿易商社、外資系ビジネス・コンサルティング会社、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)、福岡市の観光誘致機関である福岡観光コンベンションビューローなどで実施しました。http://www.fukujo.ac.jp/university/kokusai_c/archives/512
以下では海外のインターンシップのうち香港の旅行会社EGLツアーズ(東瀛遊旅行社有限公司)でのインターンシップに参加した学生からの報告をご紹介します。
Y.Iさん(福岡県立三池高等学校出身)-EGLツアーズ(香港)
私は香港を代表する旅行会社であるEGLツアーズ様でのインターンシップを経験させていただきました。配属いただいたのは日本への団体旅行のホテル部門で、様々なことを経験しました。なかでも一番印象に残っているのは、お客様から寄せられたホテルに関するクレームを日本語に訳す作業です。全て繁体字で書かれており、最初は全くわかりませんでしたが、作業を進めるうちにある程度は訳せるようになりました。仕事はどれも日本に関する知識がないと成り立たないものが多く、もっと日本のことを知らなければならないなと実感しました。
また、日本からお客様が来られた際、袁社長やスーパーバイザーの末廣様に同行させていただき、様々なお話を伺うことができました。そのなかで「香港人は突然、旅行を決める」というお話が印象的でした。日本人は何ヶ月も前から休みを取って、観光の内容等を考える人が多いですが、香港では1週間前や数日前に突然、決めることが多いそうで、その差に大変驚きました。
今回、初めての香港でしたが、勤務時間後や週末に社員の皆さんが様々な場所を案内してくださったおかげで、様々な文化に触れることができました。袁社長をはじめ社員の皆さんはとても親切で、丁寧に多くのことを教えてくださり、旅行業に関する知識を得ることができて、大変良い経験になりました。この経験を就職活動はもちろんのこと、将来のために活かしていきたいと思います。ありがとうございました。
Y.Iさん(福岡県立糸島高等学校出身)-EGLツアーズ(香港)
海外でのインターンシップには当初、不安もありましたが、観光業から⾒た⽇本や旅⾏会社の存在意義を袁社長から直接教えていただいて、将来や今の⾃分をまた異なる視点から⾒ることができ、視野を広げることができました。このインターンシップを通して、多くのことを学ばせていただきましたが、なかでも日本からのお客様との食事会に同席させていただいた時、終わってから⼈混みの中でお客様の背中が⾒えなくなるまで袁社長が⾒送っておられたこと、⽇本でのツアーで緊急事態が起きた際、袁社長ご自身がバス会社や航空会社に連絡をとり、対応されたことなどが強く印象に残りました。このインターンシップでEGL ツアーズの素晴らしさがよく理解でき、将来、ここで、袁社長のもとで、働きたいと思いました。
今回のインターンシップに参加して、福岡女学院大学際キャリア学科を選んで本当によかったと一緒に参加したY.Iさんとも話しました。将来のことを考えた時、どうしても⽬の前のことや⾃分の知っている範囲で全てを決めてしまう傾向がありましたが、挑戦する、⾏ってみる、やってみることでそれまで⾒えなかったことが少しずつ分かるようになってきました。来年は就職活動ですが、このインターンシップの経験を活かして、楽しみたいと思います。
* I Can Do:International Career Development *