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2017.08.10

心理学科

『日本福祉心理学会』でボランティアスタッフを行いました~1~

 7月8日、9日に福岡県内の大学で日本福祉心理学会第15回大会が開催されました。今回、白澤ゼミの3年生5名と4年生3名がボランティアスタッフとして学会に参加しました。8名の学生は、会場設営や受付、講師の案内、クローク等々、慣れない場所でしっかりと役割を果たしてくれました。また、スタッフとしてお手伝いしながら、講演会やシンポジウム、研究発表にも参加し、それぞれの学びを深めてくれたようです。今回から2回に渡って、参加学生の感想を紹介します。
 第1回の今回は3年生5名の感想をご紹介いたします。
(担当:白澤)
 
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1日目(3年生5名)
 初めて学会に参加させて頂き、多くの学びを得ることができました。その中でも、様々な領域で実際に活躍されている方々の講演はとても勉強になり、他者との関わり方や福祉の領域について改めて考えるきっかけとなりました。今回、ボランティアとして貴重な経験ができたことに感謝しています。
(O.A.さん/福岡県立小倉東高等学校)
 
 学会に参加できる機会はなかなかなく、記念講演やシンポジウムを聞く中で多くのことを学ぶことができ、有意義な時間となりました。記念講演では「さりげなく」という言葉が何度も使われていたことが印象に残りました。さりげない声かけをして支援することや、当たり前のことをさりげなくするということが大切なのだと感じました。例えば言葉かけ一つでも、その言葉の一文字が異なるだけで言葉の印象が変わるというお話から、支援においてはそのような心掛けや利用者の方が幸せ・生きがいを感じることができる環境を作ることが大事であることを学びました。また、シンポジウムでは社会的養護を必要とする子どもの現状や課題を知ることができました。特に全体として児童数が減少しているにもかかわらず、措置児童数は増加しており、それだけ施設を必要とする子供が増えているという現状に驚きました。また交代制勤務の負担や自律できない親への支援などの課題点を多く知り、その中での心理職の重要性に気づかされました。今回学んだことや考えたことをこのままでおわらせるのではなく、今後、一層深く学んで考えていきたいです。
(I.Y.さん/中村学園女子高等学校)
 
 今回のボランティアでは、様々な領域の方の意見を聞くことができ、勉強になりました。中でも私は、シンポジウムの中で聞いた「実在的支援」という言葉に関心を持ちました。講演者の先生は、鳥が鳴くのは「私はここにいるよ」と伝えるため、人間もみんな同じだとおっしゃっていました。自分の存在を認める、相手の存在を認めるということは、当たり前のように思いがちですが、とても重要なことなのだと思いました。
(W.E.さん/福岡県立筑紫中央高等学校)
 
 これまで学会とは、大学の先生方が参加するものと思っていましたが、今回ボランティアとして学会に参加してみて、福祉施設で働いている方や一般の方、学生も参加していると知りとても驚きました。また、シンポジウムや講演を聴くことで、今までは自分の中の狭い価値観でしか物事を考えることができていなかったことに気づかされました。講師の先生方のお話を聴いて、視野が広がったと感じます。
(S.N.さん/福岡市立福岡西陵高校)
 
 学会ボランティアとして参加させていただき、相手と素直で自然な関わりを持つということの大切さに気づきました。様々な立場の先生方が、異なる視点でお話をされていましたが、すべてに共通していることが、自然でさりげない支援の重要性でした。これは、支援の場だけでなく、私たちの普段の生活においても大切なことだと思います。例えば、人とすれ違ったときにさりげなく目を合わせて会釈をすること、誰かが落ち込んでいたら声をかけること、子どもの素朴な疑問を大切にして一緒に考えること、このような自然で素直な関わりこそが一番大事なのだと思いました。
(A.H.さん/ルーテル学院高等学校)
 

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