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2017.06.09

心理学科

授業紹介『心理学フィールドワーク(教育)A』

 福岡女学院大学心理学科では、学生の可能性を開花させるための講義や演習が数多く準備されています。では、そこではどのような授業が行われ、学生たちは何を学んでいるのでしょうか?このような疑問にお答えするため、本ブログ『心理学科Today』では担当教員による授業紹介を行っています。
 今回ご紹介する授業は『心理学フィールドワーク(教育)A』です。昨年度の卒業生アンケートで、「取って良かった科目」と「取っていれば良かった科目」の両方で卒業生からの支持が最も高かった科目でした。現在の受講生の感想からも分かるように、非常に濃密な授業となっています。

 

 
 この授業では、福岡市立那珂小学校のご協力のもと、学生が定期的に那珂小学校に出向き、授業時間や休み時間を児童と過ごします。学生は、『教育心理学概論』『発達心理学』などで学んだ知識を踏まえて児童とかかわることで、この時期の子どもの心理や子どもたちの成長を支える関係づくりについての生きた知識とスキルをさらに深く学んでいきます。那珂小学校の先生方のあたたかいご配慮とご指導にも支えられながら、学生たちは実習でしか得られない貴重な経験をさせて頂いています。
 いよいよ今年度も5月から小学校での実習がスタートしました。まだ始まったばかりですが、この授業に参加している学生にこれからに向けての意気込みを語ってもらいました。
(担当:富永・米川)
 
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受講生の感想

 私は将来、様々な人とかかわる職に就くことを希望していますが、特に子どもとかかわる仕事に関心をもっています。1・2年次にも子どもの発達や学習、そして教育に関する心理学を学びましたが、小学校で実際に子どもとかかわる体験をして、その経験を自分の今後に生かしたいと考え、履修しました。
 実習では、子どもたちの日々の成長が分かるだけでなく、私の話に1人1人違った反応をみせてくれることに面白さや発見があります。また、実習の振り返りを行う中では他の実習生からも刺激をもらいながら、とても充実した実習になっています。残りの実習も目標を持ち、様々な児童と交流することで、ここでの体験をしっかりと自分の学びにしていきたいと思っています。
(M.I.さん:熊本市立必由館高等学校出身)
 
 この授業を履修した理由は、子どもたちに接することで成長を実感しながら、自分自身の成長にも繋がると思ったことにあります。小学校に伺ったのはまだ3回程度ですが、その3回の間でも子どもたちの変化を感じとることができました。初めは私に心を開いてくれなかったり、私も言いたいことを伝えられなかったりと困ることもありましたが、今では元気に声をかけてくれ、空いた時間には色々な話をしてくれるようになりました。
 自分自身も過ごしてきた小学校という場で毎回子どもたちの変化を見ることができるのは、本当に貴重な経験です。「先生」と呼ばれることに最初は不安もありましたが、今ではその不安がなくなるほど充実した時間を過ごせています。実習はこれからも続きますが、もっとクラス全員に目を向け、より良い関係を築きながら学んでいきたいと思っています。
(M.Y.さん:東筑紫学園高等学校出身)

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カンファレンスの様子