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2017.05.17

心理学科

卒業生紹介:臨床心理士として活躍中のK.Hさん

 福岡女学院大学の心理学科は、心の問題を抱える人たちの理解や支援を目指す臨床心理学に特に力を注いでいます。授業では、臨床心理士の資格を持った6名の専任教員が講義や演習、実習を通じて学生を教育しており、学外では学童ボランティアや震災支援などにも取り組んでいます。また、大学院の臨床心理学専攻は臨床心理士第1種指定を受けており、他大学からの進学者も迎えています。このような特徴から心理学科の卒業生の中には、学部卒業後に大学院にまで進み、臨床心理士として現在活躍している先輩たちが多数います。
 学科Todayでは、前回と今回の2回にわたり、そのような先輩を紹介していきたいと思います。第2回は、心理学科を卒業後、本学大学院で学び現在臨床心理士として活躍中のK.H.さんに、発達障がい児・者支援施設の仕事について紹介してもらいます。
(担当:重橋)
            

簡単に自己紹介

 私は、公立高校の普通科を卒業した後、福岡女学院大学人間関係学部心理学科に進学しました。その後、福岡女学院大学大学院を修了し、臨床心理士の資格を取得しました。現在、発達障害児・者支援、母子支援、スクールカウンセラーの仕事に携わっています。

大学時代に良かったことは?

 「大学院に行きたい」「臨床心理士になりたい」という同じ夢を持つ友人に出会えたことだと思います。専門的な内容に特化した授業(心理療法基礎実習、臨床心理学基礎実習など)を通して、専門的な内容について実践的に学ぶことが出来たことに加えて、学生生活やその後の仕事において苦楽を共にする友人に出会うことが出来ました。友人に出会えたことで、私の大学生活、またその後の大学院生活においても充実した日々を過ごすことができたように思います。そして卒業した現在もお互いに支え合いながら仕事に励むことができています。

大学院で勉強することで今の自分に役立つ力は

 大学院では、「内省」という自分自身を振り返る時間を通して自分のことを知ることにつながったように思います。自分自身のことをしっかりと見つめることが出来たことで、自分の限界を知ることができ、仕事で子どもたちと関わる際にも背伸びをして無理な支援をするのではなく、私の今できることを一生懸命しようという風に考えることが出来るようになったと思います。また、自分のことを知ることで、子どもと関わるにあたって自分にばかりに目が向くのではなく相手の事に目を向ける(理解する)余裕が自分の中に生まれたようにも感じます。
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私の好きなキャンパスの風景:大学院時代の研修施設から毎日見ていたグランド

 

今の仕事を紹介

 現在、発達障害児・者支援施設で働いています。主に、発達障害を持つ子どもの療育(子どもの特性に合わせて課題を設定)を行い、その後に保護者面接を行っています。その他にも、学校などの機関への支援も行っています。発達的に苦手さを持っていている子どもたちと関わる中で難しいと感じる部分もあり、悩むこともありますが、関わる中で見せる子どもたちの明るい笑顔に支えられ、私自身力をもらっています。そして、長期的に関わる中で子どもたちの成長、変化を実感できたとき、嬉しさと仕事のやりがいを感じます。また、子どもから教えてもらうことも多く、日々勉強させてもらっているなと思います。これから、少しでも子どもたち、保護者の方の役に立てるよう精進していきます。
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子ども達の支援を行っている支援室
 

これから大学生活を始める方へのメッセージ

 大学生のときはどんなことにでも挑戦でき、様々な体験を通して新しい人と出会う時期だと思います。新しいことに挑戦するのは不安だと思いますが、困ったとき、悩んでいるときにはしっかりと支えてくださる先生方がいらっしゃるので、少しでも興味があることには積極的に挑戦してもらえたらと思います。私自身も大学生のときにはボランティア活動をしており、現在はそのボランティア先が職場になっています。大学生活で様々なことに挑戦していく中で新しい出会いもあると思いますので、一つ一つの出会いを大切にしながら4年間を過ごしてもらえたらと思います。
(K.H.さん:福岡県立鞍手高等学校)