学科 Today

  1. HOME
  2. 学科 Today
  3. 人間関係学部
  4. 心理学科
  5. 学部生が臨床心理学の学会に参加しました!

2017.04.26

心理学科

学部生が臨床心理学の学会に参加しました!

 3月3日と4日に西日本心理劇学会が福岡で行われました。心理劇は集団心理療法の1つで、心理学科の多くの学生が授業(『心理療法基礎実習』)で体験するものでもあります。役割を演じることを通して、自己理解・他者理解を深め、よりよい人間関係を築くこと、心の葛藤を整理して問題解決を図る心理療法です。
 学会には、大学院生だけではなく心理学科の学部4年生も参加し、ワークショップ体験や研究発表を通して、心理劇の臨床実践に関して学びました。学生達はどのような体験をしたのでしょうか。そこで、4月から児童福祉施設の職員として子ども達の支援にあたるY.M.さんと、大学院に進学し臨床心理士を目指すY.Nさんに、学会参加の感想を紹介してもらいます。Y.M.さん、Y.N.さん、ありがとうございました!
(担当:重橋)
s_today170426N1.png
【心理劇を授業の中で行っている様子】
 

学会に参加して:研究発表の感想

 今回、西日本心理劇学会が福岡で開催されるとのことで、初めて参加させて頂きました。学会は二日間行われ、初日は参加型のワークショップ、二日目は研究発表でした。研究発表では、会場ごとに研究内容が分けられており、自分の興味のある分野へ自由に参加することができました。私自身、心理劇は授業の中で取り上げられたくらいの知識しかなく、実践の場でどのように活用されているのか全く未知の世界でした。会場では研究の発表の後、質疑応答の時間が設けられており、そこで研究の説明を求めたりアイデアへの意見をしたりと白熱した意見交換がされていました。学部生として参加した学会でしたが、数年後に
自分も大学院生としてあるいは臨床心理士として、このような場で発表する時が来るのだと、身の引き締まる思いでした。貴重な経験ができたことに感謝しています。
(Y.N.さん)

学会に参加して:ワークショップの感想

 西日本心理劇学会のワークショップに参加して、多くの学びを得ることが出来ました。私が参加したワークショップは「子どもに対する心理劇」でした。最初はほとんどの参加者が緊張していましたが、ウォーミングアップで自ら動いて言葉を発することで、全員笑顔になり、緊張が和らいだようでした。ウォーミングアップの後は3つの活動を行いました。まず、童話を使って行う「プレイ」というものです。プレイでは想像力をかきたてたり、自由に表現したりすることの楽しさを学びました。次に「身体のマッピング」を行いました。これは、幼児が表現できない体の訴えを表現者が体や声を使って表現するもので、自分の身体の訴えを客観的に見ることで、身体や心が抱えている問題に気付くことが出来ます。最後に「家族画から劇化」というものを体験しました。これは、選ばれた代表者のもしもの世界を劇化するもので、今までよりも深く誰かの心に入り込み、その人の気持ちに触れていきます。そのため、終わった後は演じた人への役割解除が大切になってきます。
 演劇活動を行っていた私は以前から心理劇に興味があり、この学会を通して一層興味が湧きました。また、是非参加したいと思っています。
(Y.M.さん)
s_today170426N2.png
 
s_today170426N3.png 
【夜は大学院生と一緒に食事会をしました!】