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2017.02.19

心理学科

就職・進学サポート:大学院合格者の声

 心理学を専門的に学べる大学は多数ありますが、一口に“心理学”と言ってもその内容はとても広いため、どの分野を深く学べるのかは大学によって大きく異なります。福岡女学院大学の場合、こころの悩みを抱える人たちの理解や支援を目指す「臨床心理学」と、企業や組織で働いたり自分のキャリアを形成したりすることを支える「キャリア心理学」を深く学べる点に、その特徴があります。
 特に臨床心理学は、学部だけにはとどまらず、大学院での教育にも力が注がれています。例えば臨床心理学の専門資格に“臨床心理士”がありますが、2015度の本学大学院生の臨床心理士合格率は100%でした。また本学大学院は、臨床心理士になる際に大学院修了後の実習義務が免除される、第1種指定大学院にもなっています(※)。
※同指定校となっている大学院は、福岡県の私立大学には4校しかありません(2017年2月現在)。2018年度からは心理学の国家資格“公認心理師”が誕生しますが、本学では第1種指定校の経験と実績を活かし、公認心理師にも対応した教育体制の整備を計画しています。
 
 このため、本学心理学科の学生の中には(そして実は他大学からも!)本学大学院に進学して臨床心理学をさらに深く学ぶ者も多くいます。そこで今回は、大学院に進学する学生に自身の学部時代での学びを振り返ってもらいました。
(担当:重橋) 

大学生活を振り返って

 大学に入学すると自由に使える時間が増え、最初はその時間を持て余すこともありました。しかし、部活に入ったり、学園祭で模擬店を出店したり、友だちと遠くに遊びに行くなど、高校生まではできなかったことをたくさん経験しました。また、臨床現場で心理支援をしている年の離れた友人もでき、多くの話を聴かせてもらったことから、心理学という学問の必要性をより感じるようになり、そのことが大学院進学への思いを固めたきっかけの一つになりました。
 大学の講義では臨床心理学に関する実践的な授業が多く、私の成長に影響を与えくれた授業の1つに臨床心理基礎実習があります。これは3人の先生方がローテーションで行う授業で、認知行動療法、ストレスマネジメント、主動型リラクセーション療法(SART)などの実践について学ぶものです。特に認知行動療法は分かりやすく理解することができ、2年たった今でも鮮明に覚えているくらい興味深い内容でした。当時の私は、物事の1面だけを見てそれが全てだと捉えるところがあったのですが、これらの授業を通して物事は多面的で、見方次第で全く違ってみえることに気づくことができるようになりました。また、自分を見つめ直すことの必要性、大切さに気づくこともできるようになりました。これらの実践的な授業を受ける中で、改めて臨床心理士になりたいと思う気持ちが強くなり、大学院進学を志しました。

大学院進学に向けて

 私が大学院に合格することができたのは、最後まで先生が指導してくださったおかげだと思います。一緒に合格した友人も、先生がたくさん相談に応じてくださったと話していました。心理学科の先生方は面倒見がよく、親身になって話を聴いてくださる方ばかりです。また、図書館は夏休みも開館しており資料も豊富に揃っているので、試験前は図書館をいつも利用して勉強していました。落ち着いて勉強ができる環境、支援してくださる先生方の存在、一緒に頑張る友人が心の支えになり、試験に向けて最後まで取り組み続けることができました。

4月からの大学院生活に向ける思い

 大学院では大学生の時よりも濃密な時間を過ごせると院の先輩から聞きました。知識を深めることはもちろん、大学生では経験できなかった実習も積極的に行い、自分の理想の臨床心理士像に少しでも近づけるよう努力していきたいと思っています。
(Kさん 福岡県立香住丘高等学校出身)
 
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【私のお気に入りの場所 キャンパス内のカフェ】

 

大学生活を振り返って

 私は高校生の頃に心理学に出会い、実際に大学で心理学を学ぶ中で、悩みを抱える人のための援助ができる臨床心理士を目指したいと考えるようになりました。福岡女学院心理学科では少人数教育に力を入れているため、1・2年次では演習クラス、3・4年次ではゼミの少人数体制の授業があります。特に3年次ゼミでの少人数指導が自分に大きな成長をもたらした教育プログラムだったと思います。人前で簡潔に意見をまとめて説明することが苦手だった私にとって、グループでの調査研究やレジュメの作成、発表等の実践は、大変なことも多くありましたが、分析・考察・他者への説明力向上につながり、また協調性の大切さを学ぶ機会にもなりました。さらに4年次の卒業研究では、ゼミの経験で培ってきたものが非常に役立ちました。
 このように少人数教育だったため、心理学科の講義や進路に関すること、大学生活の中で困ったことなど、様々な面で先生に相談し助言をいただくこともできました。また、同じ演習クラスやゼミの中で一緒に学ぶ中で、多くの友人関係を築くこともできました。私が大学生活で頑張ることができたのは、友人の存在が何より心強かったからだと思っています。

大学院進学に向けて

 心理学科では、大学院の説明会や大学院入試の過去問の配布、先輩方の過去の受験の記録の閲覧などの細かなサポートが行われています。ゼミの先生方には受験に必要な研究計画書の指導、先輩方には受験に向けての勉強方法など、周囲の方々から多くの支援をいただきました。また、実験や実習といった講義、ボランティア活動などを通して人と関わることについて学ぶという貴重な経験をすることができました。

4月からの大学院生活に向ける思い

 福岡女学院の大学院(臨床心理専攻)では臨床心理の実習体制が整っていることから、実践的な知識や技能を身につけていきたいと考えています。より深く心理学について学び、臨床心理士を目指したいと思います。
(Yさん 福岡大学附属若葉高等学校出身)
 
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【私のお気に入りの場所 情報ラウンジ】
一人で勉強したり、友達と話したりする際によく利用していました。
PCルームが近く、コピー機もあって便利でした。