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2017.01.18

国際キャリア学科

(授業紹介)「Current Business」ハル・トラベル古賀社長による講義

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3年生を対象とする「Current Business」(担当:山口)は、世界とつながるビジネスの第一線で活躍されてきた様々な業種の方を招き、実務の視点から日本の産業や企業経営、国際展開などについてご講義いただくオムニバス形式の授業です。
 
西日本シティ銀行と提携した同行女性行員の方による講義を3回シリーズで開催したのに続き、11月末からは貿易業界、旅行業界、不動産業界、政府機関からお招きした講師による講義を開催しました。
 
このうち、長年にわたり日本通運の海外旅行部門で活躍され、現在は旅行会社ハル・トラベルを経営されている古賀勇代表取締役からは、①大手旅行会社、②高所得層向けや特定地域など得意分野に特化した旅行会社(クラブツーリズム、ワールド航空サービスなど)、③鉄道・運輸系旅行会社、④インハウスエージェント(企業内代理店:トヨタツーリスト、内外航空サービスなど)、⑤航空会社系代理店(JALパック、ANAセールスなど)、⑥ランドオペレーター(海外地上手配業者:ミキツーリスト、ガリバーアソシエイトなど)、⑦ホテルレップ(海外ホテルの手配を主な業務とする)、⑧インターネット系代理店など、分類ごとに旅行会社の業務と昨今の動きについて詳しく解説いただいたのち、①企画(ツアー・プランニング)、②仕入(ツアー・オペレーター)、③カウンターセールス、④アウトセールス、⑤予約・発券、⑥添乗など旅行会社における具体的な仕事とそれぞれに求められる資質について、ご自身の長年にわたる実務経験をご紹介いただきながら、ご説明いただきました。
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IMG_2006.jpg続いて、テロなど外的不安要因によって大きく影響を受け、インターネットの普及による新しい形態の代理店の出現で再編が進む一方で、訪日外国人の増加などの追い風も吹いている旅行業界の現状についてご紹介いただき、旅行業を含めたサービス業に携わるための基本は、①人の世話をすることが好きか、②人の話を聞いて何を求めているか引き出せるか、③好奇心が旺盛か、④トラブルや突発的な事案にも臨機応変に、前向きに対応できるかであり、「いろいろな人との出会いがあることが旅行業の醍醐味である」と述べられました。
 
IMG_2012.jpg講義の最後には「旅行業に限らず世の中が大きく変わろうとしています。その変化に柔軟に対応する一方で、何が好きかという自分の軸をぶれずに生きていくことが大切です」とされたうえで、旅行業を目指している学生が多いことを踏まえ、「旅行業に就きたい人も旅行以外の自分の得意分野を持ってください。それが、旅行業においても新しいアイデアを生みます。好きこそものの上手なれ、私はこの言葉を大切にしています」とアドバイスいただきました。
 
なお、古賀社長には今年度前期、同社本社でのインターンシップで3年生のY.Yさん(福岡県立久留米高等学校出身)がお世話になったほか、2月には同社のドバイ(アラブ首長国連邦)への旅行添乗業務でのインターンシップにI.Kさん(佐賀県立佐賀北高等学校出身)やK.Sさん(福岡県立春日高等学校出身)ら3年生がお世話になる予定です。

以下では受講した学生の感想をいくつかご紹介します。 

N.Mさん(長崎県立島原高等学校出身)

ご説明いただいた旅行会社の仕事のなかで、私が一番大変そうだけどやりがいがありそうだと思ったのは、接客(カウンターセールス)のお仕事です。販売する商品の内容の説明、発券、予約、ビザの取得代行、保険加入などさまざまな手続きをしなければなりません。その分、幅広く、深い知識が必要だと思いますし、1日に何人ものお客様を相手にするので大変だと思いますが、古賀社長もおっしゃっていたように直接成果を感じることができ、お客様と一緒に旅を作っていけるところが魅力的だと感じました。旅行業も昔と比べると旅行者数や時代によって求められているものが変わってきているということがわかりました。旅行業に関することだけでなく、これから仕事をしていく上でも社会の流れを見ながら、変化に柔軟に対応することが必要だと思いました。 

N.Sさん(福岡県立柏陵高等学校出身)

旅行業の仕事はお客様と直接、関わる仕事であり、お客様の大切な時間をお預かりする責任ある仕事だということをこの講義を通して改めて痛感しました。また、お客様とどれだけ共感を持って接することができるかが、仕事の達成感にも繋がってくることが分かりました。貴重なお話をありがとうございました。 

S.Nさん(佐賀県立鳥栖高等学校出身)

ひとくちに旅行業といっても様々な仕事があり、それぞれに伴った能力やスキルが必要とされていることがよくわかりました。他方でトラブルが起きた時にいかに機転を働かせて対応できるかや、企画の際に発想力を活かせるかなど、創造力や柔軟性が共通して求められることも理解できました。関心のある旅行業界について深く学ぶことができ、貴重な経験になりました。

A.Iさん(中村学園女子高等学校出身)

旅行会社の仕事のなかで特に企画(ツアープランニング)にとても関心がありましたが、お話を伺い、具体的な難しさについても知ることができました。例えば、同じようなことをほかの旅行会社も考えていたり、企画を出したすぐ後に少し値段が安い同じような商品がでてきたりするということです。それに加えて、企画のセンスが問われることも、大変なことでもあり、やりがいにもつながることだと思いました。これからの旅行産業は、インターネットを積極的に利用したり、人工知能などに目をつけるなど、無関係そうなものと旅行を関連づけて、アイデアで生き延びなければいけないという考えにとても共感しました。 

N.Hさん(福岡県立香椎高等学校出身)

旅行業界では、これから外国人観光客をどれだけ日本に呼ぶことができるかが重要になってくることがよくわかりました。また、旅行業界で求められる人材像はサービス業全般に必要なものだったので、それに対して自分に何が不足しているのか考えて就職活動に活かしていこうと思います。 

M.Kさん(佐賀県立鹿島高等学校出身)

旅行業界では、柔軟な思考力や行動力、創造性、コミュニケーション能力、明るさと粘り強さを持つことなどが大切であると伺いました。これらのことは他のサービス産業でも重要なことだと思いました。
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