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2016.12.31

メディア・コミュニケーション学科

授業紹介:2016年、紅白でききたかった曲は?

 2016年もあっという間に暮れて、大晦日を迎えました。となると誰もが少しは思いを馳せてしまうのが、おなじみNHK紅白歌合戦です。司会や出場歌手の発表に一喜一憂したのも束の間、すでに曲目もあきらかにされ、何時頃にお風呂に入ろうか計画を立てている方も多いのでは。いざ放送が始まるとステージのよしあしや裏番組とのチャンネル争いをめぐって、家族間の音楽観や世代感覚のずれが浮き彫りになったりもするでしょう。

 学科講義科目の「メディア文化論」では、ニュース/ジャンル/ライヴの3つのキーワードを設定して、こうしたメディアと文化の関係について考えています。一年間の出来事をふまえた選曲や演出がこらされ、異なる分野の歌手が集結し、日本全国に生演奏を届けるNHK紅白歌合戦は、まさに講義で扱った内容を凝縮した番組だといえるでしょう。

 さて、そんな工夫がつまった紅白のプログラムといえども、万人を納得させられるわけではありません。流行語大賞の選考後に「こんな言葉は使ったことない!」「流行ったはずのあれが入ってない!」といった意見がよく聞かれるように、紅白のプログラムからも、街でたくさん耳にしたはずの曲や、ぜひとも大舞台に出てほしいお気に入りのミュージシャンがもれてしまうことは多々あります。

 そこで、年末の授業では「紅白でききたかったのに選考からもれた曲」を受講生から集めて、視聴会を行いました。題して「第1回MCD紅白敗者復活歌合戦」。プログラムは以下のとおりです。

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 充分に人気があるはずなのに出場できなかったアイドルグループ、連続出場記録が急に途絶えてしまったあの4人組、フェスで活躍する若手バンド、映画とのタイアップで広く親しまれた楽曲、芸能界史上最大級の騒動を起こした大スターから、オリンピック中継のテーマ曲まで、実にバラエティ豊かなプログラムとなりました。記憶の目次のように機能する音楽のうち、どのようなものがテレビによって共有され、一方でどのようなものがはじかれてしまうのか。そんなことを考えながら紅白を見てみるのも一興かもしれません。それではよいお年をお迎えください!

(高橋聡太)