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2017.01.16

国際キャリア学科

(授業紹介)「Current Business」弓場貿易の弓場社長による講義

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3年生を対象とする「Current Business」(担当:山口)は、世界とつながるビジネスの第一線で活躍されてきた様々な業種の方を招き、実務の視点から日本の産業や企業経営、国際展開などについてご講義いただくオムニバス形式の授業です。

西日本シティ銀行と提携した同行女性行員の方による講義を3回シリーズで開催したのに続き、11月末からは貿易業界(弓場貿易:弓場秋信代表取締役)、旅行業界(ハル・トラベル:古賀勇代表取締役)、そして政府機関(独立行政法人日本貿易振興機構:斎藤健史福岡貿易情報センター所長)からお招きした講師による講義を開催しました。
 
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左から斎藤所長、古賀社長、弓場社長

IMG_1855.jpgこのうち、鹿児島に本社を置く弓場貿易の弓場代表取締役からは「商社の業務と途上国協力」と題して、まず貿易商社の業務について①情報収集(引合情報、商談会参加など)、②輸出入物流、③リスクヘッジ(取引先の信用調査や為替リスク管理など)、④受送金手続、L/C(Letter of Credit*)発行及び決済、⑥資金管理と、主要な業務の流れに沿って丁寧に解説いただくとともに、同社の輸出入業務や国内卸業務の概要をご紹介いただきました。(*信用状。貿易決済を円滑化するための手段として、銀行が発行する支払い確約書)
 
IMG_1848.jpg続いて、マレーシアでの青年海外協力隊員としての活動後、「地元鹿児島の産品の輸出を通して地域経済に貢献したい」という思いから貿易会社を起業し、南九州を代表する貿易会社に育て上げられるまでのご経験をご紹介いただくとともに、カンボジアに中学校を建設する「いっしょき学校を作いもんそ会」や鹿児島の中高生を東南アジアに派遣し、ホームステイや交流を経験させる事業など、ご自身が20年以上にわたって進められている地域社会と連携した国際協力の取り組みについてご紹介いただきました。
 
講義の最後には、世界とつながる仕事を目指す学生へのメッセージとして、①日本、そして自分が住む地域を学び、知ること、②日本人としての誇りを持ち、地球人としての自覚をもつこと、③世界を視野に置いて、行動は足元から始めること、④外国の多様な価値観、宗教、習慣、文化の存在を理解し、尊重すること、⑤英語の学習に努め、できればもう一カ国語くらい話せるようになることなどをアドバイスいただき、「日本では少子高齢化など暗い話題が多いですが、目を外に転じると日本のすぐ近くに成長し、活力に満ちたアジアがあります。ぜひ世界をフィールドに活動されることを願っています」と述べられました。
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以下では受講した学生の感想をいくつかご紹介します。

S.Hさん(札幌光星高等学校出身)

弓場社長はご自分の関心のあることをお仕事にされ、またキャリアの原点となった国際協力も続けておられて、とても活き活きとされていました。これまでの道のりは決して簡単ではなかったと思いますが、あきらめず続けられていて、とても素敵だと感じました。私もできれば海外に携わる仕事をしたいと考えています。そのためには日本や自分が住む地域のことを学び、知ることが大事であり、さらに外国の多様な価値観や文化も知ることが重要であると教えていただきました。貴重なお話を聞けてとても良かったと思います。 

K.Nさん(九州産業大学付属九州高等学校出身)

貿易会社の業務の内容について詳しく知ることができました。また、国際協力の取り組みのお話もとても勉強になりました。国際協力に関して学んだ経験があったため、弓場社長のお話を伺い、開発途上国の現状や支援をする際には何が必要とされるのかなど改めて考えることができました。貴重なお話をありがとうございました。

M.Kさん(筑紫女学園高等学校出身)

海外について知り、新たな自分の可能性を探すのは本当に素敵なことだと思いました。新たな世界にとびこもうとしたのにやめてしまったという後悔と、なぜ行ってしまったのだろうという後悔だけはしてほしくないという弓場先生の言葉がとても心に響きました。 

H.Tさん(佐賀県立佐賀北高等学校出身)

この講義を通して、海外で仕事をすることのやりがいや大変さについて学ぶことができました。自分自身が日本や住んでいる地域について十分な知識がないことも痛感しました。これからは日本や地域のことについて学び、知り、その素晴らしさを英語や他の言語で海外の人に伝えられるようになりたいと思います。 

R.Sさん(福岡女学院高等学校出身)

弓場社長の行動力に驚きました。講義のなかで特に印象に残った言葉は「日本人としての誇りを持ち、地球人としての自覚をもつこと、外国の多様な価値観、宗教、習慣、文化の存在を理解し、尊重すること」でした。私が2年次に米国に長期留学し、様々な国の人々と接し、一番、感じたことはまさにこのことでした。それと同時に「日本、そして自分が住む地域を学び、知ること」という言葉に自分の未熟さを痛感させられました。身近にあるものに気づかず、学ぼうとせず、海外ばかり見ていてはいけないと思いました。

Y.Iさん(熊本県立八代南高等学校出身)

仕事、ましては海外をフィールドにする仕事は夢だけでは難しいイメージがありました。しかし、弓場社長は一度、他の業種の職に就かれたものの、諦めず、チャレンジしたことで成功され、夢であった海外をフィールドにした仕事をされています。もちろん、たくさんの努力も重ねていらっしゃいました。今回、社長のお話を聞いて、若い時にいろいろな経験を積んでおくことで自分のフィールドも広がるし、諦めずにチャレンジすればできないことはないと学びました。

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