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2016.12.12

心理学科

家庭裁判所調査官のお仕事セミナーに参加してきました!

 心理学科では、学生達が今後の生き方を選択するための機会を得られるよう支援を行っています。今回、家庭裁判所より調査官の職場体験ができる「お仕事セミナー」を紹介いただき、学生達にこの機会を活かすよう参加を呼びかけました。参加した学生達は、貴重な体験ができたようです。以下は、「お仕事セミナー」に参加した学生の体験報告です。
Yさん、Tさんありがとうございました!
 
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お仕事セミナー参加者の感想

 調査官の実際の仕事に触れて理解したことは、「人のこころ」と向き合う仕事だということです。少年の非行問題の立ち直りに向けて、家族関係の再構築に向けて、ひとりひとりの思いを受け止める、人の支援をする仕事だと思いました。また、学校や児童相談所、保護観察所、弁護士などと密に連携して、援助態勢を整えて、全体で物事を進めていくことを知りました。
 どうすれば問題解決に導くことができるか、様々な視点から情報を集めるために、心理学の知識や技法が活用されていました。例えば、心理テストや、プレイルームでの箱庭療法など、心理学が現場で活かされていることを実感しました。調査場面の再現では、調査官の方が少年事件での面接の様子を、実演してくださいました。面接では、カウンセリングなどの心理的援助を行う場面もみられ、とても勉強になりました。
 お仕事セミナーに参加して、新たな一歩を踏み出すことの重要性に気づき、就職活動への意識が変わりました。私自身、家庭裁判所に実際に行ってみて、知らないことや自分の想像と異なることが多く、たくさんの気づきがありました。まずは、フットワークを軽くして、新たな一歩を踏み出していきたいです。沢山の新しい経験が、私たちを待っていると思います。
(2年:Yさん 福岡県立香住丘高等学校出身)

 私は12月1日に福岡市の家庭裁判所で行われた「おしごとセミナー」に参加しました 。このセミナーでは庁舎を見学したり 、家庭裁判所調査官の業務内容を知ることができました。セミナーに参加する前は、法学部でもない私にとって裁判所は縁のない所だと思っていましたが、実際の調査官の仕事を知ると、意外とそういうわけでもないとわかりました。なぜなら、大学で学んでいる心理学が調査官の仕事に活用されていたからです。
 調査官の大きな役割のひとつに、事件の当事者や当事者の周りを取り巻く環境の調査があります。調査方法はいくつかあるのですが、まずあげられるのが面接です。セミナーでは、架空の少年事件の面接場面を調査官の方々が自身の経験をふまえて再現したものを拝見することができました。この疑似面接では、非行を行った少年に対して、少年が行ったことがどのような罪にあたるのかを伝えるだけでなく、少年の気持ちに共感したり、気持ちを確認する場面が多々あり、目的こそ違うもののカウンセリングに似た部分があるように思いました。また、必要に応じては心理テストを行うことや、庁舎に設置されたプレイルームや箱庭を利用することもあると知りました。
 これらのことから、当事者の言語的な側面からの理解だけでなく、非言語的な側面からの理解にも目が向けられていることがうかがえて、最後に行われた座談会での調査官の方の発言からも、調査官の皆様が当事者と深く関わり、理解しようとされている姿勢や、幅広く心理学が活用されていることがわかりました。自分の知らないところで心理学が活用されている事実を目の当たりにして、もっと積極的に心理学がどこでどのように使われているか知り、就職に関する選択肢を広げていきたいと思いました。
(3年:Tさん 浮羽究真館高等学校出身)
 
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【職場体験を行った福岡家庭裁判所】