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2016.12.06

心理学科

社会に貢献する心理学2016 ~心理学の学びをいかすボランティア活動 その1~

 心理学科では、大学内で知識を得るだけではなく、実際に「動く(行動する)」学びも重視しています。実社会との関わりを大切にし、他者の援助に主体的に取り組む活動は、社会貢献だけではなく、学生自身の自己成長を促します。2015年度の心理学科Todayから始まった「ボランティア活動」報告。2016年度1回目の報告は、「心理学科での学びとボランティア活動の関係」についてHさんに体験を報告してもらいます。Hさんありがとうございました!
(担当:重橋)

ボランティア活動内容

 私達がボランティアとして参加している鳥栖市の療育医療センター若楠療育園内の子育て支援センターである「どんぐりセンター若楠」について紹介します。「どんぐりセンター」では、主に3歳児までの親子を対象に子育ての不安感等を緩和し、子どもの健やかな育ちを促進することを目的とした活動を行っています。
 朝9:00から14:30まで子ども達と遊び、お母さん方との交流を行っています。また、レクリエーションの準備(工作など)、施設外で行うイベントのお手伝いなども行っています。活動終了後は事後ミーティングがあり、1日を通して気になったことについて、保育士の先生や臨床心理士の先生と様々な視点から情報交換を行っています。
 
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【プレイルームの様子】

ボランティア体験を振り返って

 ボランティア活動を通して、子どもとの関わり方だけでなく、「親子」を見るという視点に気づいたことが大きな経験だったと感じています。活動を始めたばかりの頃は、子どもと普段関わることがないために、どのような遊び方をすれば良いのか戸惑う体験が多くありました。しかし、回を重ねる中で、遊び方が分かるだけではなく、子どもたちの変化にも気づくようになりました。「以前と何か違うな、変わったな」という少しの変化に気づける感覚が大切だと思うようになりました。
 大学の講義で“発達心理学”について学んだことで、「どの年齢の子どもがどのようなことができるのか」、「お母さんはどのようなところに不安や難しさを感じているのか」等、自分なりに視点を持ち、考えながら行動することができたと感じています。子どもたちが行う行動の意味を想像することも大切なことだとわかりました。心理学科で学んだことを活かしてこどもと関わることや、講義でこんなこと聞いたことがあったなと感じる場面も多くありました。
 実際に体を動かして子どもたちと触れ合える場は少ないため、とても貴重な体験をさせて頂いています。「今日も楽しかった」で終えるのではなく、楽しみながらも自分なりの成長や発見をすることができる活動だと感じています。
(Hさん:宮崎西高等学校出身)
 
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【こどもたちと一緒に】