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2016.11.29

心理学科

心理学フィールドワーク(学校)

 心理学科では、学部3年生以上を対象とした「心理学フィールドワーク(学校)」という科目が設定されています。この授業では、近郊の那珂小学校にご協力いただき、学生が実際に小学校に出向き、授業時間や休み時間を子どもたちと一緒に過ごします。2年次までに学んだ心理学の学びを、子ども達と関わることを通して体験的・実践的に応用することによって、「心理学を通した人間理解や、人と関わる力」を養います。
 
 学生は、オリエンテーションを受けた後、前期・後期それぞれ2カ月程度、毎週決まった曜日に小学校の午前中のスケジュールに参加し、子どもたちの学習を手助けしたり、一緒に遊んだりすることを通して、子どもたちが楽しく学校生活を送ることができるようサポートします。学生も、最初はどう関わっていいかわからず戸惑うこともありますが、定期的に開かれる「カンファレンス」の時間に、教員や臨床心理士を目指してトレーニング中の大学院生と共に振り返りを行ないながら、子どもたちの理解を深め、子どもたちに関わる力を育んでいます。
 那珂小学校の先生方のあたたかい配慮と子どもたちの溢れる元気にエネルギーをもらいながら、学生たちはやりがいをもって実習に励んでいます。私たち教員の目からも、学生の成長を大変実感できる授業となっています。
(担当:富永)
 
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【実習で通った小学校】

学生の感想

 今まで学生という立場で授業を受けていたのが小学校では先生と呼ばれるため、人としての模範にならないといけないと、実習に行く前は不安や緊張感、プレッシャーは大きくありました。しかし、実際の実習では、すぐにその不安がなくなるくらい楽しい時間を過ごせました。 受け持ったクラスが1年生ということもあり、こども達の伸び幅も大きく実習の度にできないことができるようになっていたり、だんだん落ち着きを見せ始めたりと、成長を感じることが多くありました。
 この実習においてわたしが目標としていたことは、毎週全員とコミュニケーションをとることです。いろいろな生徒と関わっていく中でそれぞれ個性があり、子ども達の気持ちを理解する大切さを学びました。この経験を通して、もっと実生活においても人の心に寄り添えるようになっていきたいと思いました。
(Kさん:福岡市立福翔高等学校出身)
 
 私はフィールドワークを履修して、子どもに対する意識が変わりました。今まで子どもが苦手だったのですが、小学1年生と2年生と触れ合い、子どもたちのことを知るにつれて苦手と思うことがなくなりました。1週間に1回の実習でしたが、たった1週間でも子どもたちは勉強面でも生活面でも成長していました。そして、子どもたちの成長を見ることだけでなく、自分自身も成長することが出来ました。また、困ったことなどはカンファレンスで大学院生や先生に相談することができ、生徒達とも良い関係を築きあげることができました。
(Tさん:中村学園女子高等学校出身)
 
 小学生と接していると、はじめは伝えたいことを理解してもらえなかったり、言うことを聞いてもらえなかったりして、困惑し、悩むこともありました。しかし、実習を重ねて生徒とふれ合う時間が増えていき、生徒への言葉のかけ方や近寄り方を自分なりに工夫していく中で、少しずつ生徒との信頼関係を築き上げることができました。そのようにして信頼関係を築くことができたことによって、子どもたちへの対応もより幅広く行うことができるようになりました。また、純粋な心を持つ子どもたちから私が学ぶこともたくさんあり、大変充実した時間を過ごすことができました。
(Hさん:中村学園女子高等学校出身)
 
 子どもの成長とともに、どうしたら子ども達ともっと仲良くなれるのかを考え、先生や大学院生、同級生と情報交換をしながら意見を出し合い、それを実践することで子どもたちとより良い関係を築くことができました。この小学校実習を通して、自分自身も成長が出来たように感じます。また、昼休みは外でクラスのみんなと遊んで、毎回とても楽しい実習でした。
(Oさん:福岡県立嘉穂東高等学校出身)
 
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【カンファレンスの様子:実習の振り返りを行っているところ】