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2016.12.07

国際キャリア学科

(授業紹介)Current Business:西日本シティ銀行提携講義③国際部の山中康子先生による講義

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西日本シティ銀行・福岡女学院大学国際キャリア学科
提携講座 Current Business

IMG_1820.JPG3年生を対象とする「Current Business」(担当:山口)は、世界とつながるビジネスの第一線で活躍されている様々な業種の方を招き、実務の視点から日本の産業や企業経営、国際展開などについてご講義いただくオムニバス形式の授業です。11月は西日本シティ銀行と提携した同行の女性行員の方による講義を3回シリーズで開催、その最終回となる前回は国際部の山中康子様から「銀行の国際業務」についてお話しいただきました。

山中先生は2005年4月に総合職として西日本シティ銀行に入行され、法人ソリューション部で百貨店やスーパーマーケット等大規模小売店との商談機会の提供などを通して顧客の販路拡大を支援するお仕事などを経られて、現在は国際部国際ビジネス戦略グループで副調査役を務められています。
 
山中先生からは2011年の博多駅改装に伴う東急ハンズの出店の際に取引を求める地元企業の方々の商談の仲介をされたことなどをご紹介いただきながら法人ソリューション部でのご経験について説明いただいたのに続き、企業の海外事業に関わる様々な課題を解決するサービスを提供されている現在の国際部でのお仕事に関するご説明をいただきました。

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はじめに企業が海外事業に取り組む理由として、①国内の人口減少や需要伸び悩みに対応するための新たな市場獲得と②海外の安価な労働力の活用による生産コストの削減のふたつを指摘され、ここ15年くらいで活発になってきた九州企業の海外事業について、食品製造業による調味料の輸出や海外での農産品生産、飲食店による海外出店など、具体例をあげながら、わかりやすくご説明いただきました。
 
IMG_1819.JPG続いて、資金調達支援、為替予約、資金決済、外貨預金、国際ビジネスに関わるコンサルティング・サービス(販売先や仕入れ先の紹介、情報提供、グローバル人材の育成支援)という国際部の業務についてご説明され、ヒト(従業員、労働力)、モノ(材料、部品、機材、店舗)、カネという事業(ビジネス)に必要な三要素を指摘されたうえで、地方銀行の役割について「カネの融通に限らず、ヒトやモノを含めた一体的なサポートによって地元中小企業の方々のビジネス拡大と地域経済活性化に貢献することです」と解説いただきました。
 
講義に続いて質疑応答が行われ、学生からは国際ビジネスに関するコンサルティング・サービスや為替予約における銀行の差損発生の可能性、就職先として銀行を目指す際に取得しておいた方がいい資格など様々な質問が寄せられました。学生たちと同じく大学で英語を学ばれ、多くの学生が目指している国際的な業務の最前線で活躍されている山中先生のお話は学生たちに大きな影響を与えたようです。

以下は受講した学生の感想のいくつかをご紹介します。 

Y.Iさん(熊本県立八代南高等学校出身)

銀行に国際部が存在することに驚きました。ですが、そのお仕事の中身を見てみるととても魅力的でした。食品の海外輸出や、海外での食品製造などの際、市場調査したり、販売先や仕入先と交渉したりと、私が今まで考えていた銀行員とは全く異なる仕事内容でした。人口減少や国内需要の縮小のため、日本企業は海外事業を拡大しています。そうしたなか、銀行の国際部はこれからますます需要が増えていくとても重要な仕事だと思います。今回の講義は全く知らなかった銀行の業務で、なおかつ英語を必要とする仕事のお話だったのでとても興味深かったです。

M.Oさん(筑紫台高等学校出身)

今回の講義を通して、日本企業の国際ビジネスの現状と銀行の国際部の業務について深く知ることができました。私も講義のなかで上映された「アジアへの扉」を見たことがありますが、この番組が西日本シティ銀行のコンサルティングサービス(情報発信事業)の一環であるとは知りませんでした。銀行の業務が私たちの生活だけでなく、企業や地域、世界にも大きな影響を与えていると感じました。

M.Kさん(佐賀県立鹿島高等学校出身)

九州企業の国際展開に関するお話を伺い、競争の厳しい市場で企業が生き残っていくためには創意工夫と新たな市場開拓への貪欲さが大切だと思いました。まだまだ知らないことが多くあるので、就職活動に向けありとあらゆる方向にアンテナを張り、情報収集に努めていきたいと思います。 

M.Kさん(筑紫女学園高等学校出身)

国際部の業務のことを通して銀行の役割について多くを学ぶことができました。英語や国際政治経済について学んでいる私にとって西日本シティ銀行で行われているグローバル人材育成支援事業などは特に興味の湧くお仕事でした。銀行業務についてもっと調べていきたいと思います。

K.Hさん(福岡県立福島高等学校出身)

国際部を希望して入行された山中先生が国際部に配属されたのは支店などでの業務を経験してからと伺い、社会人になるということはそういうことなのかと思いました。私も就職後、仮に希望の部署に行けなかったとしても諦めずに頑張りたいと思います。

N.Mさん(長崎県立島原高等学校出身)

山中先生は現在のお仕事、そして企業の海外事業をサポートする時の銀行の役割とお金の動きなど、例を交えながらわかりやすく説明してくださいました。海外と日本をつなげることができるお仕事で非常に興味深かったです。

Y.Nさん(福岡市立福岡西陵高等学校出身)

私は、これほど地元九州の企業が海外に進出しようとしていること、地方銀行も海外に事業所を持ち、それをサポートしていることを知りませんでした。九州の企業によって九州と海外が繋がることができるなんて素晴らしいと思います。これからも、もっとたくさんの企業が海外に出ることで、世界の人に九州の良さを知ってほしいです。また、私は、一生のうちに一回くらいは、海外で働いてみたいと思っています。これほど、地元企業が海外に進出するようになれば、以前よりも海外で働く機会が増えると思います。ぜひ、私も将来、山中先生のように九州の企業を海外に伝える仕事がしたいと思います。

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