学科 Today

  1. HOME
  2. 学科 Today
  3. 国際キャリア学部
  4. 国際キャリア学科
  5. 海外留学先からの報告㊹:N.Mさん(フィリピン:バギオ大学-福岡県立福岡中央高等学校出身)

2016.12.08

国際キャリア学科

海外留学先からの報告㊹:N.Mさん(フィリピン:バギオ大学-福岡県立福岡中央高等学校出身)

kc_hed3.gif

国際キャリア学部には海外提携校に留学する「Study Abroad」科目が設けられています。このプログラムでは成績などの履修条件を満たしている希望者は海外提携校に留学し、留学先と提携して行う成績評価によって単位が認定されます。したがって、卒業が遅れることなく、学期中に留学することが可能です。
 
国際キャリア学科3年生(80名)では昨年から今年にかけて37名(46%)が英国、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピンに長期留学しました。留学中の学びを活かして帰国後にTOEICの成績を大幅に上げ、700点台から800点台の得点をあげる学生も相次いでいます。
 
このコーナーでは海外提携校へ長期留学中の学生からの報告をシリーズで紹介しています。44回目となる今回は今年度から新たに留学先に加わったフィリピンのバギオ大学に留学中のN.Mさん(3年、福岡県立福岡中央高等学校出身)からの報告です。バギオ大学留学中の学生は同大学の学部生とともに関心の高い専門分野を英語、そしてタガログ語で学んでいます。

留学先からの報告-N.Mさん(福岡県立福岡中央高等学校出身)

みなさんこんにちは!私は今、フィリピンのバギオ大学に留学しています。フィリピンというと年中暑いイメージを持つ方もいらっしゃると思いますが、私たちが滞在しているバギオは山に囲まれた高地で非常に過ごしやすいです。
 
私はCriminal Justice and Public Safety(刑事司法・公安学科)という学科で犯罪学(criminologyを専攻しています。全員が警察や日本でいうところの科捜研(科学捜査研究所)などを目指す人たちの所属する学科です。クラスメイトはみな意識が非常に高く、ほとんどが年下ですが、彼らから学ぶことがたくさんあり、毎日いい刺激を受けています。将来、警察官を目指している人たちばかりなので、学科には自然と男子が多くなり、女子はクラスに2割程度いればいいほうです。
バギオ②.jpg
犯罪捜査学基礎のクラスメイトとはほぼ毎日、図書館で一緒に勉強してます
 
私の専攻科目は犯罪捜査学基礎と組織犯罪捜査学です。犯罪捜査学基礎では、犯罪捜査における基本的なことを学んでいます。例えば、実際の犯罪現場で拳銃が見つかった場合どこから指紋を採取すればいいのか、犯罪を誘発する原因が何かなどを学びます。組織犯罪捜査学ではマフィアなどの組織犯罪について、どのようにして資金調達をしているのか、組織犯罪を防止するためにどのような法律がフィリピンで施行されているのかを学んでいます。
 
マイナーの科目では英語を2科目と外国人向けのタガログ語の授業を取っています。英語の授業は外国人だけの授業ではなく、フィリピン人学生に混じって受けています。タガログ語の授業はクラスメイトが多様で、世界各地から集まってきているので、様々な文化に触れ合うこともできます。私が来年2月にゼミのフィールドワークでドバイとシャルジャ(アラブ首長国連邦)に行くと聞いたソマリアからの留学生は毎週、アラビア語のレッスンをしてくれています。
バギオ3.jpg
所属しているCriminal Justice and Public Safety, Criminologyの制服です
(Forensic Science:法科学を専攻すると上衣が黒の制服になります。)
 
バギオ1.jpgホームステイ先のホストマザーとお手伝いさんはとても親切にしてくださり、7歳の双子くんも一緒に住んでいるので、毎日がとても賑やかです。双子くんと英語で会話しながら遊んだり、タガログ語を教えてもらったり、時には双子くんの算数の宿題を手伝ったりしています。
 
ここで学んだことを将来、何にいかしたいなどはまだ明確に見えてきてはいませんが、国際キャリア学科では中東・北アフリカの政治・経済について学ぶ山口ゼミに所属しており、前期には「イスラーム国」などイスラーム過激派によるテロの背景などの学習をしてきたため、犯罪学の履修を今後のゼミでの研究にいかしていければいいなと思っています。
 
留学を検討している皆さんは、留学先をどこにするか、非常に悩むところだと思います。もし、フィリピンに行きたいと心が決まっていても、親御さんが反対するご家庭も少なくはないと思います。フィリピンのいいところは、現地の人たちもネイティブスピーカーではないことです。周りがネイティブスピーカーではないことで、間違うことをためらわずに英語を使うことができます。フィリピン人の学生も学校で英語を習っているため、英語で話すことの大変さを知っており、理解しようと一生懸命聞いてくれます。そして、何より本当に人の優しさに感動させられます。私はここで英語以上に人間として学ぶことがたくさんあります。フィリピンでしか学べないことはたくさんあると私は考えています。

バギオ4.jpg
組織犯罪捜査学のクラスメイトに課題を手伝ってもらいました
bagio.jpg
kc_fut.gif