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2016.10.25

国際キャリア学科

グローバルキャリア発見の旅22: イタリア編①Associazione Yoshin ryu-ジャダ•トゥルトロ(Giada Turtoro)さん

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今回はイタリアのトリノ市にある日本文化会館、Associazione Yoshin ryuで、日本の武術と日本語を教えているジャダ・トゥルトロさんにインタビューします。ジャダさんはトリノ大学で日本語を専攻し、大学時代には日本への留学やインターンシップの経験もある大の日本通です。武道家でもあり、Associazione Yoshin ryuの創立者でもあるお父様の影響で、3歳から武術(柔体術)を習い、現在は黒帯8段の腕前。ジャダさんには、今年9月に本学科3年生K.Hさん(大分県立大分雄城台高等学校出身)のインターンシップ(*)もご担当いただき、大変お世話になりました。

http://www.fukujo.ac.jp/university/kokusai_c/archives/352

Q.ジャダさんのお仕事について教えて下さい。

柔体術を子供たちに教えています。私の母が教える大人のクラスの手伝いもします。日本語は、大人や大学生向けのクラスの他に、夏は子供キャンプでも教えています。また、旅行会社からの依頼で、日本へのツアーガイドもします。今年も春に10日間、20名のイタリア人観光客をガイドして東京、箱根、京都を訪れました。その他に、日本語の通訳や翻訳の仕事をすることもあります。 

Q.子供キャンプでの日本語の授業を拝見させて頂きました。子供たちも、そしてジャダさんも、本当に楽しそうでした。

子供に日本語を教えるのは、とても楽しいです。子供たちには、日本語を学びながら、同時に日本の暮らしや文化、そして日本人の「心」についても知って欲しいと思っています。今日は授業の最後にアニメ「NARUTO」を観ました。子供たちが理解できない場面があるので、そんな時は画面を停止してわかりやすく説明するようにしています。子供たちは日本のアニメが大好きなので、主人公の気持ちになって、一生懸命に考えて、たくさん質問をします。嬉しいですね。 

Q. 黒帯8段の腕前です。

柔体術は本来は5歳から始めるのですが、私の場合は父が指導者だったので、3歳から練習を始め、6歳から本格的に訓練を受けました。武術を習うということは、規律を学ぶことでもあります。それは、子供から大人に成長する段階でとても大切なことだと思います。イタリア人は一般的に規律を重んじない傾向にあるので、日本の武術で規律を学ぶことは大切だと思います。 

Q.ジャダさんは大変明るく、また常に周りに気配りを忘れない優しい女性です。同時に、芯の強い人であると感じます。武術と関わりがあるのでしょうか?

柔体術では、affrontare(イタリア語で「立ち向かう」の意)ということが大切だと考えます。私たちは難しい問題や困難に出会った時、逃げたり、誰か他の人に頼ったりしそうになりますが、そうではなく、困難に立ち向かっていくこと。そのことで人は成長し、心が強い人になれるのだと思います。武術を学ぶことは自立を学ぶことでもあるのです。 

Q.日本の高校生や大学生の皆さんに、メッセージをお願いします。

夢を持っていたら、頑張ればきっと叶います。大学生の皆さんは、仕事を見つけるのは易しくはないかもしれないですが、努力を続ければきっと結果はでると思います。NARUTOみたいに。頑張ってね!
 
いつもたいへん明るくて、たくさんの生徒たち、そして後輩たちからも慕われているジャダさん。将来は家庭を持ちながら仕事を続けて、Yoshin ryuの仕事を継いでいきたいと、ご自身の夢も話してくださいました。ジャダさん、楽しいインタビューを有難うございました。Grazie mille, Giada. Ciao!

トリノ①.jpgジャダ・トゥルトロさん
トリノ②.jpg母校のトリノ大学のキャンパスを紹介してくださいました
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国際キャリア学科からのインターン生のK.Hさん(中央)と日本語の授業をするジャダさん