学科 Today

  1. HOME
  2. 学科 Today
  3. 人間関係学部
  4. 心理学科
  5. 授業紹介『基礎演習』~フォト五七五~

2016.09.05

心理学科

授業紹介『基礎演習』~フォト五七五~

 1年生の必修科目『基礎演習』では、前期の締めくくりに『フォト五七五』の鑑賞会を行いました。これは、各1年生が自分の感性の赴くままに、福岡女学院の風景を写真(フォト)に収め、それに合う句(五七五)を作るという課題です。日頃は見落としていた女学院の景色、友人の意外な着眼点、そして自分自身について知り、皆と共有することを目的としています。
 「『五七五』『女学院の写真』という制約があるからこそ、工夫を凝らして考える」(長野先生)という狙いの通り、作品は驚きや感銘を与えてくれるものばかりでした。早速ですが、『フォト五七五』を導入された長野剛先生と科目担当者の感想とともに、作品の一部をご紹介します!
(担当:分部)

フォト五七五作品紹介

「女学院 標識までも 女の子」(Cクラス KNさん)
s_today160905N1.png
 標識には男性が使われることが多いと思いますが、そのような“常識”によって見落としがちになることに気づかせてくれる作品です。標識の手作り感、目立ってしかるべき標識があまり目立ちそうにない点なども、のどかな雰囲気で女学院らしさをうかがわせてくれます。
 
「無理無理と 言っときながら みんなガチ」(Eクラス TAさん)
s_today160905N2.png
 縄跳びという、見かけそうであまり見かけない不思議な情景を的確に表している作品です。鑑賞者に「縄跳びをしたのは何年前だろう…?」という懐旧の念に満ちた問いを起こしたり、「そうそう、口では面倒くさいとか言うけど、本番になるとちゃんとやるんだよな…」といった“あるある感”を抱かせたりする作品です。
文責者註:『基礎演習』では本年度から、学生同士の親睦を深めることなどを目的に、縄跳び大会を導入しました。本作品はそのときの経験を踏まえたものです。
 
「服かぶり 仲良くなった わたしたち」(Dクラス MKさん)
s_today160905N3.png
 電車などで、向かい合わせの席に上着もスカートも同じ服を着た人がいたら、どんな思いが生じるのでしょうか。服がかぶることで話がはずむのは、互いに学生同士だからかもしれません。あるいは、新入生生活にぼんやりとした不安を抱えている1年生だからかもしれません。そんな社会心理学的な問いを提起してくれる作品です。
 
「4年後に 見える景色は 変わるかな」(Cクラス SAさん)
s_today160905N4.png
 既に2016年度の前期も終わり、1年生にとっては大学生活の1/8が終わったことになります。4年後はあっと言う間に来てしまいますが、それでも卒業する頃には入学直後の自分(そしてこの句)を思い返して成長を実感するとともに、多くのことが去来すると思います。これからの時間が大きな財産となるよう、4年後に想いを馳せながら頑張って頂きたいと思います。