オープンキャンパスのお知らせ
8月6日(土)・7日(日)は、いよいよ“オープンキャンパス”が開催されます。心理学科のブースでは、心理学実験を体験したり、性格検査を受けることができます。また、心理学科教員、大学院生、学生とおしゃべりをして、大学生活の様子を知ることが出来ます。模擬授業も行われます。今年は、6日に私(重橋のぞみ)が「こころの働きを知る-自分に気づき、他者と関わろうー」というタイトルで、7日に佐野幸子先生が「誰にでも役立つ心理学-心理学紹介-」というタイトルにて、判りやすく心理学を紹介します。また両日とも、藤村まこと先生によるワークショップが開催され、学生の学外活動報告を楽しく聞くことができます。詳細は、こちらをご覧ください。進学相談もあります。心理学科教員・学生スタッフともに皆様と出会えることを楽しみにしています。是非、ご来場ください。
(担当:重橋)
□■□■□■□□■□■□■□□■□■□■□□■□■□■□
第2回ミニオープンキャンパスの報告
7月24日(日)は第2回ミニオープンキャンパスが開催されました。 高校生の皆様や保護者の方々にご来場いただきました。心理学科では、学科教員による模擬授業と進学相談、学科ブースでの展示と在学生との懇談を行いました。来場してくださった方々に、心よりお礼申し上げます。学科ブース(展示室)では、在学生達とお茶を飲みながら授業や大学生活のおしゃべりを楽しんでいただきました。以下は、学科ブースで皆様へ関わらせていただいた学生スタッフ2人(3年生)から高校生の皆様へのメッセージです。
ミニオープンキャンパス学科ブース担当学生からのメッセージ
高校生の参加者とお話が出来て、私自信も心理学を学びたいと思っていた高校生時代を思いだしました。私は心理学学科で学ぶことを通して、人の複雑な感情や行動を科学的に捉えるというとこを学び、他者に対する共感能力や自分について深く考え知ろうとする能力が鍛えられていると感じます。福岡女学院は先生方との距離も近く、学びたいことをとことん学べる環境だと思います。一緒に福岡女学院で学びましょう! (R.Iさん:福岡県立嘉穂高等学校出身)ミニオープンキャンパスのスタッフとして初めて参加しましたが、心理学に興味のある高校生に説明をしたり相談を受けたりしたことで、自分自身が改めて心理学の楽しさを知る機会にもなりました。たくさんの高校生が心理学に興味を持ち、楽しいキャンパスライフを一緒に過ごせたら良いなと思っています。1日ありがとうございました。 (C.Iさん:福岡県立新宮高等学校出身)
進学相談では、受験を目指す方々やご家族それぞれの疑問や不安に答えさせていただきました。大学院進学を見据えて相談される方もおられました。
模擬授業では米川勉先生が「日常生活と記憶について心理学実験を通して考える」というタイトルで講義を行い、多くの高校生が熱心に受講していました。以下は、当日参加できなかった方に向け、講義内容を授業担当の米川先生がまとめたものです。興味が湧くようであれば、オープンキャンパスにぜひいらしてください。
模擬授業の内容
私たちの生活において記憶はなくてはならない機能ですが、一般にはその仕組みや性質が十分に理解されているとは言えません。模擬授業では、参加者の方に実際に簡単な心理学実験を体験していただいて、記憶のメカニズムについて理解する手掛かりを得て頂けるように内容を構成しました。授業の流れは次のようでした。まず記憶に関する基本的な説明をした後、全部で5問記憶課題を連続して解いてもらいました。1問目は7桁の数字、2問目は9桁の数字をプロジェクターで提示して憶えてもらい、10秒後に想い出してもらう短期記憶に関する実験、3問目は2桁の数字を2個提示して暗算で答えを算出してもらう、ワーキングメモリ(作業記憶)に関する課題、4問目は1000からの逆唱を行う記憶の消去に関する課題、5問目は、わかりにくい表現で書かれた長い文章を読んでその題名を当てる、テキスト理解スキーマに関する長期記憶実験を体験してもらいました。参加者は、保護者の方も含めて一生懸命問題の解決に取り組んでおられ、その姿は新鮮でした。最後に正解の答え合わせと共に種明かしをして、現代心理学で定説になっている記憶のメカニズムについてモデル図を援用して解説しました。これらの実験や説明を通して、記憶のメカニズムやその働きについての理解が少しでも得られたのであれば、うれしい限りです。この体験を切っ掛けに、臨床における記憶や人間存在の基盤を成している記憶の役割について、高校生の皆さんの興味・関心や考えが広がっていくことを願っています。 (模擬授業の内容担当:米川)