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2016.07.29

国際キャリア学科

Junior seminar(3年次ゼミ)②(アメリカ研究・地域研究分野、担当:千葉浩美)

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国際キャリア学科3年生は、今年度から国際経済・経営、国際協力、地域研究、異文化コミュニケーションの各専門分野のゼミ・クラスに分かれ、専門科目を重点的に学んでいます。

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このうち地域研究分野の千葉ゼミでは、アメリカ合衆国の歴史、文化、政治社会問題などを深く掘り下げていきます。移民史、人種差別、大統領選、銃の乱射事件、同性婚など、日々ニュースで見聞きする問題と絡めながら、各テーマの歴史的・社会的背景を学び、討論しています。20世紀初めの白人中流社会の家族観、黒人分離政策の実情、大きな変革の時となった1960年代のカウンターカルチャー・ムーブメント(公民権運動、女性解放運動、ベトナム戦争反戦運動、ヒッピー文化を包む)についても学びました。後期には、米国内の経済格差、教育事情、訴訟社会、人工中絶論争なども取り上げる予定です。

America: Images and Realitiesというテキストを使用していますが、授業の中心となるのは、2〜3人ずつのチームによる英語でのプレゼンテーションです。各チームは、担当のテーマについて、図書館の資料やさまざまなデータベースを駆使して自主的にリサーチし、パワーポイントを用いて、学期に一度研究発表をします。各問題の概要理解に加え、焦点を絞って深く分析していくため、各チームの発表に際しては90分の授業時間が短く感じられます。各学生の入学以来の大きな成長、特に、自主性や英語力、発表力、国際人としての意識向上などがうかがえる、充実したゼミ展開となっています。

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学生の研究発表以外に、担当教員の補足資料による学習、映画の鑑賞なども行い、各テーマがより身近で現実味を持つものとなるよう努めています。各学期末には、プレゼンテーションの内容を各自が英語論文としてまとめ提出します。

以下は、受講学生の感想です。

N.Kさん(熊本信愛女学院高等学校出身)

アメリカ文化に関連したさまざまな出来事を学んでいますが、どのトピックもとても興味深い内容でした。こんなにも深く調べて英語でプレゼンするのは、今回のゼミが初めてでした。準備は大変でしたが、プレゼンを全員の前で終えると、達成感でいっぱいになり、自信にもつながりました。また、他のグループの発表もとても良くて、良い刺激を得ることができました。

H.Mさん(福岡県立城南高等学校出身)

アメリカに関するテーマについて調べ、他のメンバーと共有しながら知識や考えを深めています。私は移民の流入の歴史について調べましたが、アメリカを理解することは、世界の情勢や歴史を考えることにもつながります。今までは表面的にしか知らなかった出来事も、その背景を知ることで、より深く考えることができます。ゼミでの学習を通して、視野を広げることができたと思います。今まではニュースを見ていても、日本で生活している自分としての立場でしか考えられませんでしたが、今はさまざまな国の立場や状況を踏まえて考えられるようになりました。これからもゼミで多くのテーマについて知り、考えていきたいです。

A.Mさん(長崎県立大村高等学校出身)

プレゼンでは、アメリカの移民の歴史についてまとめました。ヨーロッパの種々の危機から逃れてきた人々、奴隷として強制的に連れて来られたアフリカ人、ゴールドラッシュのためにやってきたアジア人など、米国への移民の背景にはさまざまな理由があり、今もこの国は、夢を抱く多くの移住者を引きつけています。色々な文化や背景を持った人々が暮らす米国には、多様性という面だけでなく経済的、社会的に良い点があると思います。が、同時に、本当の意味での「アメリカ人とは?
など、日本人である私には理解が難しい点も多くありました。

N.Tさん(福岡舞鶴高等学校出身)

ふだんあまり深く考えないことを学べるので、とても勉強になります。またプレゼンでたくさん下準備をするので、調べるのが楽しかったし、英訳するので勉強になりました。その際に自分はやはり語彙力が乏しいので、もっと単語の勉強をしなければならないと痛感しました。

Y.Nさん(福岡市立福岡西陵高等学校出身)

ゼミでは、アメリカの問題を深く勉強していくことができます。私は少し知っていた人種差別について調べていったのですが、調べれば調べるほど、問題の複雑さを知り、今まで「知った気になっていた」ことを身をもって感じました。また、ゼミで取り上げるどの問題も興味深くて、授業後はもっと知りたいと思うような授業です。

K.Mさん(久留米市立久留米商業高等学校出身)

自分が今まで知らなかったアメリカや世界のことを勉強できるちので、とても楽しいです。少人数のゼミだからこそできる先生や学生同士の意見交換も、とても良い刺激になっています。

M.Hさん(西海学園高等学校出身)

「メルティング・ポット論」と「サラダ・ボウル論」という人種統合論を中心に、移民の問題や文化の違いを交えてプレゼンしました。知識が少なかったので、勉強の必要性を感じました。ゼミでは、アメリカについて詳しく知れるので、とても勉強になるし、楽しいです。先生は知識が豊富で、実体験なども聞けてとても興味深いです。

M.0さん(筑紫台高等学校出身)

私は、米国での同性婚合法化までの長い道のりや現状について発表しました。自分たちで調べるので、普通に授業を受けるだけではわからないような深い部分まで学ぶことができます。アメリカはさまざまな文化が入り混ざっていますが、そこが良い点でもあると同時に、悪影響を与えていることを認識しました。

H.Gさん(福岡市立福岡女子高等学校出身)

私はカウンターカルチャー、特にヒッピーやウッドストック・フェスティバルと女性解放運動についてプレゼンしました。このゼミでは、アメリカについて深く学ぶことができ、一つ一つの内容を深く掘り下げて勉強するので、とてもためになります。

K.Hさん(大分県立大分雄城台高等学校出身)

私は1960年代アメリカにおける社会運動、特に女性運動について研究しました。60年代まで女性は「家庭にいるべき者」と見なされ、仕事の制限もありましたが、公民権運動、ベトナム反戦運動などの社会運動の中で、女性解放運動も生まれました。このゼミでは、米国を中心にさまざまな国際問題について学びます。国の歴史を振り返り、問題の現状を調べることで、その国の深部まで知ることができ、とても面白いです。

R.Sさん(福岡女学院高等学校出身)

アメリカの銃社会や銃規制の法律について調べましたが、正直難しかったです。日本と状況が大きく違うので、銃のある社会や人々の生活はどうなのか等、予想できなかったのですが、背景となる歴史などを調べていくうちに、少しすっきりしました。このゼミは、アメリカについて、一つ一つのトピックをゆっくり深く理解していけて、とても良いです。映画などでさらに理解を深めることができるのも良いです。

M.Kさん(佐賀県立鹿島高等学校出身)

今まではアメリカの良いところしか見ていなかったけれど、ゼミを通して、良い所と悪い所の両面を見るようになり、見方が変わったと思います。毎回興味深い内容なので、とても楽しいです。

M.Tさん(福岡工業大学付属城東高等学校出身)

アメリカについてグループ毎に深いところまで発表していく形式は、最初、英語だけで伝わるのかと思っていましたが、先生が途中途中で補足されるので、わかりやすくて良いと思います。それぞれの感想を話すことで、「そんな考え方もあるのか」と気づくこともでき、今後も楽しみです。

N.Tさん(福岡県立嘉穂東高等学校出身)

中学高校で学んだアメリカ史をさらに深く学んでいます。アメリカについて学ぶことで、日本の歴史や世界と関わりのある出来事が多くあることがわかりました。私たちが表面的にしか知らなかった歴史を学ぶことができ、とても楽しいです。まだまだ知らないことが多いので、もっと多くのことを知っていきたいと思います。

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