国際キャリア学科3年生を対象とする「Japanese Industry(日本産業論)」(担当:山口)は今年度の講義を終え、先日、期末テストを実施しました。
この科目では、太平洋戦争の敗戦と戦後復興、高度経済成長、石油ショックと安定成長への移行、プラザ合意とバブル景気、バブル崩壊と長期デフレ、現在のアベノミクスまでと戦後日本経済の変遷をたどりながら、各時代の日本経済をけん引した繊維産業、鉄鋼産業、自動車産業、総合商社など主要産業の概要と現況を学ぶ講義(日本語・英語)を進めました。
期末テストは講義で学んだ日本経済や主要産業に関する問題のほか、戦後の日本経済の歩みと現下の状況、そしてそれらを踏まえた各自の目指す進路について記述する小論文で構成され、学生たちは真剣な表情で取り組んでいました。
後期に開講する「Current Business」(担当:山口)では国際ビジネスの第一線で活躍されてきた様々な業種の方々を招き、今度は実務の視点から日本の産業や企業経営、国際ビジネスなどについて講義いただく予定です。現在のところ、鉄鋼産業、繊維・ファッション産業、医療機器製造業、航空運輸業、旅行業、金融業、貿易業、官公庁、商工団体などの方々に講義を依頼する予定で、西日本シティ銀行との提携講義もシリーズで開催します。
「定評のある英語教育で英語力を総合的、かつスキル別に高めながら、専門科目については実務、現場からの視点を重視しながら効率的に学ぶ」、これが国際キャリア学科のカリキュラムの特色といえます。
以下は「Japanese Industry」を受講した学生のコメントです。
M.Oさん(筑紫台高等学校出身)
「Japanese Industry」を受講してからニュースをよく見るようになり、新聞記事の切り抜きも始めるようになりました。どういう流れで日本の経済が変わってきたのかを学ぶのが楽しくなって、「今の日本はどうなんだろう」と思ったからです。この授業を受けて、自分の意識が大きく変わったのを実感しています。
A.Yさん(鹿児島第一高等学校出身)
日本の戦後の復興、発展のスピードは素晴らしいものだったと改めて感じました。労働力の増加、資本ストックの増加、イノベーションなどの要因が重なり、達成できた世界でも稀有のことではないかと思いました。私も1日だけでいいのでバブルを経験してみたかったです。
S.Nさん(佐賀県立鳥栖高等学校出身)
将来、社会人として海外に出た時に日本の経済について知らないと恥をかくので、この科目は欠かせない授業だと思います。指定されていた参考書『日本経済論・入門』には難しい専門用語が多かったですが、先生が配布してくださった解説書がわかりやすく、理解が進みました。
K.Hさん(大分県立大分雄城台高等学校出身)
この授業を受けて、日本の経済がどのような状況であったのか、日本の産業がどのような構造になっているのかを知ることは今後の進路にとってもとても重要であると再認識しました。授業だけで終わらせるのではなく、自分の将来に活かせるように学び続けていきたいと思います。
H.Mさん(福岡県立城南高等学校出身)
この講義を通して感じたことは日本経済に対する海外からの影響の大きさです。経済をとらえる際に国際的な視点から考えることが非常に重要だと思いました。
K.Mさん(久留米市立久留米商業高等学校出身)
講義の中で特に総合商社や企業グループについて学んだことが印象に残っています。飲食店でアルバイトをしていますが、銀行や企業の方からビール・メーカーを指定されることがありました。なぜなのかわかりませんでしたが、企業グループについて知ってから「そうだったのか」と納得しました。
A.Mさん(長崎県立大村高等学校出身)
この講義では戦後に起こったことがどう今の日本につながっているのか、なぜその出来事が起こったかなど、様々なことを知ることができ、役に立ちますし、勉強していて楽しくなりました。
Y.Nさん(福岡市立西陵高等学校出身)
日本経済がどのように発展してきたかを知ることができ、とても興味深い内容でした。考えてみると、敗戦からあまり経ってない時期にあれほどの復興と発展を遂げられたことはその時々の人々が真剣に学び、考えて、底力を発揮したからだと思います。私もそのころの人みたいに意欲を持ち、学び続けて、日本をもっと発展させるように貢献できる人になりたいと思います。