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2016.01.22

国際キャリア学科

​授業紹介:Asian Studies (前期:Culture) (後期:Politics)

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Asian Studies (前期:Culture) (後期:Politics)

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国際キャリア学科2年生を対象とした「Asian Studies」(担当:陳齢)は前期と後期を通して、文化と政治の話題を中心に中国社会を多視角から捉えようとしています。マスコミでは中国を形容する際によく「混沌」、「膨脹」などの言葉を使っていますが、そういった「混沌・膨脹」の中国を可能な限り明晰な縮図で見ようとするのが主眼です。

方法としては『時事中国語の教科書』(三潴正道・陳祖蓓著、朝日出版社)を用いて、過去一年間の中国の出来事を紹介し、そこに出てくる事象について歴史、文化、政治などの背景に関連付けて掘り下げます。
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以下は受講している学生の感想です。

K.Hさん(大分県立大分雄城台高等学校出身)

最も印象に残ったのは「ユーラシア大陸を結ぶ新シルクロード」に関する授業です。漢の時代に作られたシルクロードが現在も新たな姿として経済交流に活用されていることに驚くとともに、欧州と中国をつなぐその偉大さを感じました。

I.Kさん(佐賀県立佐賀北高等学校出身)

最も印象に残っている授業は「海を越え、生死を超えた恋」の話です。日中関係が決して良好とは言えない状況下で中国人と日本人が恋に落ちるエピソードにひかれました。国対国の関係になると、国益が絡み、日中戦争の影響もあるため、良好な関係を築くのが難しいところもありますが、人間対人間であれば強い絆で結ばれることは難しくないと思います。直接、現地に行って人々と触れ合うことによって間違った先入観を取り除き、お互いを人として尊重しあう気持ちが持てると思いました。

この授業を通じて、外交や政治のみならず、「人の温かみ」や「愛」について考えさせられました。愛する気持ちがあればどんなに困難なことも乗り越えられ、またどんなに小さなことでも感謝することが大切だと改めて思いました。

A.Kさん(福岡県立筑紫高等学校出身)

日中関係は必ずしも良好とはいえないところもありますが、日本は歴史的に中国の文化から大きな影響を受けてきました。これからも両国がお互いの文化を認め、取り入れながら、持ちつ持たれつの関係でいるべきであると思います。
どちらの方が優れているという優劣をつけるのではなく、両国が協力して一緒にアジアを盛り上げようという意識を持てば、少しは何かが変わると思います。

H.Mさん(福岡県立城南高等学校出身)

最も印象に残ったのは「チマキ」と「ゲッペイ」に関する授業です。中国の伝統食品であるこれらの起源や歴史、現在の姿について知り、それを通じて各国には文化的に伝統を受け継いでいくべきものが多くあり、私たち若い世代はその伝統をなくさないように、ある部分では少し変化をさせつつ、良さを大切に後世につないでいくべきだと思いました。

N.Kさん(熊本信愛女学院高等学校出身)

最も印象に残っている授業は中国のスマートフォン事情です。最近ではネット社会が更に進んでいて、「スマホ無しでは生きていけない」というスマートフォン依存の若者が増えてきています。
一番驚いたことは中国にはFacebookなどの制限があったということです。確かに、Facebookには人とつながることができるという利点がある一方でリスクも伴います。その点ではこうした制限も理解できます。

M.Oさん(筑紫台高等学校-福岡-出身)

最も関心の持ったのは中国の高齢化問題です。中国も日本と同様に高齢化社会であり、2008年の時点で総人口の12%が60才以上だと言われています。高齢者人口の増加に伴い、中国政府は去年、一人っ子政策の取りやめを決定しました。少ない労働人口で多くの高齢者を支えなければならないからです。
日本も少子高齢化が進んでいるので、子供ができても女性が仕事を続けられるような社会づくりが必要だと思いました。