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2015.07.13

国際キャリア学科

授業紹介: 門司税関 直塚ももこ先生による講義

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門司税関 直塚ももこ先生による講義

kc_20150713_01.jpg国際キャリア学科では経済界、官公庁、国際協力機関などの方々と連携したカリキュラムの一環として、門司税関の直塚ももこ様による講義を開催しました。

直塚様は2011年に門司税関に入関され、海外からの船舶などが入港する博多や下関の税関支署で旅具検査に携わられたのち、税関広報広聴室を経て、現在は福岡空港税関支署で勤務されています。

直塚様からはまずご自身の門司税関でのご経歴と現在のお仕事について紹介いただいた後、税関の業務について「税」(関税、消費税を徴収する役割)と「関」(輸出入してはいけないものを差し止める関所としての役割)に関する仕事と、とてもわかりやすくご説明いただきました。そのうち「関」の役割については、覚せい剤や大麻などの不正薬物の密輸取り締まりに焦点を当てて臨場感あふれる詳しいご説明をいただくとともに、不正薬物の恐ろしさについてもお話いただきました。
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続いて、社会人の先輩としてご自身が学生時代にどのようにして現在のお仕事を選ばれたか、そのなかで何が大切だと感じたのかについてお話いただきました。
直塚様は当初、テレビドラマの「HERO」を見て真面目に生きている人たちが報われるような社会を維持するための仕事として検察官に憧れ、また新聞記者の仕事にも関心を持ち、新聞社でのアルバイトやインターンシップなどを経験されました。しかしながら、早くから将来は家庭・子育てと仕事を両立したいとも考えられ、新聞記者の仕事はその両立が困難なこと、他方で法律の勉強にはそれほど情熱を持つことができなかったことから他の進路を模索されたそうです。

そうしたなか、大学2年生の3月に出席した官庁オープンゼミで税関の仕事を知り、国民生活の安全を守る仕事として関心を持たれ、公務員試験の勉強を経て、今のお仕事に就かれました。そのご経験から学生たちに「自分の将来の進路に向かって能動的、積極的に動いてください。必ず将来のヒントがみえてきます」とアドバイスいただきました。最後は公務員の仕事について、女性の比率が高くなっていること、育休など子育て支援の制度が充実しており、女性にとって働きやすい職場であることなどをご紹介いただきました。

お年が近い女性の先輩からのメッセージは学生たちにしっかりと届いたようです。講義には国際キャリア学科1年生だけでなく、公務員を目指して勉強している同2年生も出席して熱心にお話を聞いていました。

以下は受講した学生の感想です。

M.Kさん(福岡県立筑紫高等学校出身)

今まで税関の役割や業務についてあまり知りませんでしたが、海外と日本を繋ぎ、多くの女性が活躍されている仕事であることがわかりました。今回の講義を受け、これから自分がどのような仕事につきたいか、そのために大学4年間でやらなければならないことは何かを考え、行動し、多くの経験をしていこうと思いました。

M.Oさん(鹿児島県立加治木高等学校出身)

税関の様々な役割について詳しく教えていただき、たいへん勉強になりました。不正薬物を密輸しようとするあの手この手の手段には驚きました。講義の後半にご紹介いただいた直塚先生の大学時代のお取組みも強く印象に残りました。直塚先生は将来、何になりたいかを明確にするために、どこで働きたいか、重点を置くのは仕事か、家庭か、その両立か、人生において何に携わりたいか、自分に向くことは何かなどからあてはまる仕事をリストアップし、それを絞っていくためにインターンシップやアルバイトを活用されました。私もワーク・ライフ・バランスのしっかり整った国の機関で働くことも視野において、直塚先生のように能動的に動いていきたいと思います。

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熱心にお話を聞く学生たち/直塚先生と税関志望のM.Tさん(2年生、八女学院高等学校出身)