今回は北九州エアターミナル(株)の役員を務められている今村裕明様にインタビューします。
国際キャリア学科(ICD)では今村様をはじめ、国際ビジネスの第一線で活躍されている方々に講義やインターンシップなどでご協力をいただく予定です。
Q1. 今村様は日本航空からの出向とお聞きしましたが、これまでのご経歴と北九州エアターミナルでのお仕事についてお教えください。
日本航空では、国際貨物業務や収入会計、総務・人事・労務・従業員の健康管理など色々な仕事をしてきました。客室乗務員(CA)を務めたこともあり、当時、就航していたバンコク、カラチ経由のアテネ便やハワイ、香港、ロスアンゼルス、サンパウロなどへのフライトに乗務しました。熊本支店に勤務した時にはCAやグランドスタッフの採用にも携わりました。現在は北九州エアターミナル(北九州空港のビル運営会社)で、空港ビルの管理・運営や航空会社などとの調整などの仕事を行っています。Q2. 空港や航空会社での仕事に携わるにはどのような資質や能力が求められますか?
どの業界でも同じと思いますが、人とコミュニケーションができることが一番大切と思います。それから、笑顔と気配りが自然にできること。サッカーでアイコンタクトという言葉がありますが、特に、航空会社の接客担当部門(CA、グランドスタッフなど)では、お客様のお顔を見て、そのお気持ちやご要望を察しての対応ができるようになることが大事と思います。
Q3.客室乗務員(CA)の仕事や採用にもたずさわったことがあるとお聞きしましたが、CAになるにはどのような資質や能力が求められますか?
CAには特に大事な2つの仕事があります。一番目は機内保安要員としての仕事です。これはお客様の安全を確保することで、乗務中には不測の事態が生じる可能性がありますので、危険察知能力や機敏な対応力、それからタフな体力が必要と思います。そのためには、日々の洞察や健康管理が大事です。精神的に強いことも大切です。
二番目は機内サービス要員としての仕事です。お客様に快適なフライトをご提供するために、何より人が好きなこと、人への思いやりがあること、これが基本かなと思います。
Q4. 大学生、高校生へのメッセージをお願いします。
学生時代には、特に英語を研鑽すること、幅広く本を読むこと、そして好奇心旺盛にして何事にもチャレンジすることです。さらには、自分がなりたいものを強く思い、それに対してアンテナをあげて、広く情報収集することです。そうすると道が開けてきます。
日本航空ではCA出身の女性が取締役専務執行役員に就任しています。西日本地区支配人(執行役員)と成田空港支店の支店長も女性です。女性の皆さんの可能性は今後、さらに拡がっていきます。
「未来は今日始まります、明日始まるのではありません。」(ヨハネ・パウロ二世)。
あなたができると思えばできるし、できないと思えばできない。答えはどちらも正しいのです。あなたは、どちらですか? 自分の未来に向かって頑張ってください。