保護者・保証人の皆様へ教務部

教務部報告

大学教務部長 上村 忠実

 

後援会の皆様には、本学の教育のためにご支援を賜り、誠にありがとうございます。

 

教務部は、コロナ禍において、学生・教員の安全に配慮しながら、授業が円滑に行われるための方策を探ってまいりました。

 

昨年度は、遠隔授業の準備のために、授業開始を2週間遅らせなければなりませんでしたが、今年度は、予定されている日に授業を開始することができました。本学では、遠隔授業は、通常の時間割どおりに、同時双方向型で実施しております。

 

全学的に実施したアンケート(回収率75.7%)では、78.3%の学生が本学の遠隔授業を肯定し、その継続を希望しております。アンケート結果によると、授業外の学習時間については、コロナ禍以前よりも、確実に増えております。

 

対面授業実施率については、昨年度後期は3割程度に留まっておりましたが、今年度前期は64%となりました。今年度前期は、講義系の科目で遠隔授業を実施しましたが、免許・資格に関わる演習系の科目およびゼミ形式の必修科目では、対面授業を実施しました。これによって、1年生から4年生まで、すべての学生は、特別な理由がない限り、毎週、登校することができる状態となりました。

 

しかしながら、本学では、対面授業を100%実施するには至っておりません。その理由は、文部科学省通知を遵守し、一教室に収容できる人数を制限しているからです。本学では、すべての教室において、机間距離を計測し、着席できる座席とできない座席を分けております。

 

5月に福岡県に緊急事態宣言が発令された際には、緊急的な時限措置として、2週間、全面的に遠隔授業に移行しましたが、6月1日より、元の状態(64%対面授業)に戻しました。

 

本学は、可能な限り、対面授業を実施する方向で動いておりますが、すべての学生が対面授業を希望しているわけではありません。基礎疾患のある学生、登校することに不安を覚える学生がおります。そのような学生に対しては、特別対応を講じております。

 

その特別対応のためにも、また、コロナ後の教育の発展のためにも、教室で行われる対面授業を、遠隔でも受講できるような同時中継システムを構築することが喫緊の課題となっておりました。この問題については、今年度前期に具体的に計画を進め、後期授業の開始直前に、大教室を中心に同時中継システムを導入しました。また、同時に一部の大教室では、机・椅子の改修工事を行いました。以上のことにより、後期から、新たな教育環境が整備され、実際的なシステムの運用が始まっております。なお、後期の対面授業実施率は、67%となっております。

 

後援会の皆様には、本学の教育の質の向上のために、更なるご支援をお願い申し上げます。