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2023.03.09

地域防災・医療・福祉人”財”育成プログラム(春日市との包括連携事業)を開催しました

本学の包括連携先である春日市と連携し、3回目となる、2022年度 地域連携教育プログラム「地域防災・医療・福祉人”財”育成」を開催しました。

今年度は保育士を中心とする地域一般の方を対象に、「いざという時のための防災~子どもを中心に災害に備える~」のテーマのもと、災害時の子どもたちの安心・安全のために必要な備えについて学びました。

 

1日目は本学人間関係学部子ども発達学科の森谷由美子講師が福岡女学院看護大学の酒井康江准教授の協力のもと、「災害への備え(子どもの安心・安全のために)」をテーマに、前半は先生お二人が経験された東日本大震災、熊本震災における災害復興学生ボランティアの活動紹介をされました。学生たちをはじめとする、積極的な支援の必要性、また子どもたちの遊び場など、安心できる場所づくりの大切さを学びました。

後半はグループに分かれてワークを行い、実際に震度7の地震が14時ごろ起きたことを想定し、子どもたちの状況、震災直後の子どもたちにとって安心・安全な環境について意見を交わしました。

【当日配布参考資料】

・「子どもにやさしい空間(Child Friendly Space;CFS)」ガイドブック<(公財)日本ユニセフ協会、(国研)国立精神・神経医療研究センター>

「保育施設のための防災ハンドブック」<経済産業省>

2日目はNPO法人子育て応援おおきな木 理事長の木村由美子先生をお招きし、熊本震災のご経験から、子どもたちを中心とした災害への備えについてお話いただきました。

いざというときにあわてることがないよう、避難に備えた行動を一人ひとりがあらかじめ決めておくという「マイ・タイムライン」のご紹介があり、保育所においても「マイ・タイムライン」を作成して定期的に見直すこと、保育所周辺地域で、危険個所はないか意識して歩いて把握しておくことなど具体的な行動レベルでの取り組みなどもお話しいただきました。

また、衛生備品として赤ちゃん用のおしりふきが役立ったこと、排泄は人間にとって必要であり、簡易トイレ、おむつの準備は必須であることなど経験をふまえての細かなアドバイスは、大変役立つものでした。

新型コロナをはじめ様々な感染症予防の対策として、平時から取り組んでいる基本(手洗い、消毒、定期的な換気など)の大切さをあらためて認識できました。

【参考資料】

「マイ・タイムラインかんたん検討がイド」<国土交通省>

「マイ・タイムライン紹介パンフレット」<国土交通省>

受講者の声

「日常は「戻す」のではなく、「つくる」ものという言葉が印象に残りました。普段の生活で大切にしていることを意識し、非常時も日常を大切にしていきたいと改めて思いました。」

「子どもたちが実際、災害に遭って避難生活を強いられた時に、子どもたちの心のケアはもちろんですが、子どもたちの遊びの提供や発散できる場、安心できる場所作りが大切なんだということに気づかせてもらえました。」

 

今後も地域の皆様の一助となれるよう、地域と連携した教育プログラムを継続してまいります。