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2022.12.25

国際キャリア学科

Dream Comes True(就職内定者の声)117:M.Mさん(野田学園高等学校出身)-ANA成田エアポートサービス株式会社(グランドハンドリング)

国際キャリア学科(ICD)の六期生にあたる現4年生の就職活動は、コロナ禍により大きな影響を受けました。しかし、こうした逆境といえる状況のなかでも六期生たちは果敢に挑戦を続け、目指していた業界や企業への就職が内定したとの嬉しい知らせが相次ぎました。

このコーナーでは、志望していた企業より内定をいただいた国際キャリア学科4年生の就職活動体験談をシリーズでご紹介しています。今年度の第26回はこの度、ANA成田エアポートサービス株式会社様より内定をいただいたM.Mさん(野田学園高等学校出身)からの報告です。

M.Mさん(野田学園高等学校出身)-ANA成田エアポートサービス株式会社内定

私はANA成田エアポートサービス株式会社様より内定をいただきました。

 

私が就職活動を本気で始めたのは、周りの人達よりもだいぶ遅く、大学4年生に入ってからでした。それまでずっと就職活動に踏み出さないといけないと、頭ではわかっていても、「何から始めたらいいかわからない」「自分が何を職業にしたいのかわからない」「自分の夢がわからない」と言い訳ばかりして、手をつけずに、現実から逃げてばかりでした。その結果、時間だけが過ぎてしまい、スタートダッシュが遅れてしまいました。

 

悩みながらもアルバイトや卒業研究をこなすことに必死だったある日、私は福岡空港に行きました。チェックインを済ませ、まだ搭乗までに時間があると思い、福岡空港の屋上にあるデッキに行き、飛行機を眺めていました。そこで、飛行機がゆっくり周回した後、徐々に走行スピードを速め、やがて地上から車輪が離れ、空に飛び立っていく姿を見た時、感情が込み上げ、涙が出るほどの感動を覚えました。また、地上で懸命に点検をされたり、誘導されたり、飛び立っていく飛行機に手を振ってお見送りをされたりしている航空会社の方々の姿を見て、「私のやりたいことはこれだ」と心が踊りました。

 

思い返してみると、確かに私は小さい頃から飛行機雲や空に浮かぶ飛行機を見つけることが好きでした。また、高校2年生の時に2人の友達と一緒に語学留学でフィリピンに飛び立ったのも、同じ福岡空港でした。その時、初めて実際に飛行機が滑走路から飛び立つのを見て、強く感動し、心の底からワクワクしたのを今でも鮮明に覚えています。小さい時からワクワクを覚えていたのは飛行機だったのを思い出したその日から、「空港で働きたい」と私は強く思い始めました。やっと自分がやりたいことがハッキリと見つかった瞬間でした。

 

就職する場所としては、以前より今まで行ったことのない関東に行ってみたい、新しい土地で色々なことを吸収してみたいと思っていました。そして、関東地域に焦点を当てて就職活動を始めた時、成田空港に降り立ちました。初めて成田空港に到着した時、空港内国際線のターミナルで、今まで直接は見たことがなかった洋画に出てくるような壮大な電光掲示板に強い衝撃を受けました。それだけでなく、国際線の出発口や到着口の雰囲気にも圧倒されました。それは、世界中で活躍する様々な国籍の人々が行き交うグローバルな光景を目の当たりにしたからです。他方で、空港外は自然豊かで、かつ近未来世界のようにモダンで過ごしやすそうだなと感じ、とても好印象を受けました。その後も何度か成田空港に向かうことがあり、その度に魅力を益々、感じました。そして、世界の玄関である成田空港で働きたいという思いが強くなっていきました。

 

その後、大学のキャリアセンターでご指導いただく際に、自分のやりたいことや空港で魅力を感じたことを話すなかで、グランドハンドリングという職種を目指すようになりました。グランドハンドリング業務とは、到着した航空機の誘導を行ったり、貨物コンテナの搭降載をしたり、お客様が乗り降りされる階段を設置したり、航空機から降りられるお客様のお出迎えをしたりする空港の地上での業務のことです。グランドハンドリングは、航空会社の根底となる仕事です。グランドハンドリング業務について詳しく知るうちに、私も空港の縁の下の力持ちとなって、空港や航行の安全の根底を支える一員になりたいと強く思いました。

 

多くの航空会社の中で全日本空輸(ANA)を選んだ理由は三つあります。一つは、私の地元の空港ではANAの航空機を目にする機会が多く、親しみもあり、馴染み深かったということです。二つ目は、ANAの機体の鮮明なブルーに、世界と繋がる果てしない空、そして航空業界の未来と希望を感じたからです。最後に、仲間とチームワークを大切にするところや多様性を重視するグループ経営理念に感銘を受けたからです。

 

実際の採用試験では、大学のキャリアセンターの方々に色々と相談に乗っていただいたり、ご指導していただいたりしました。今、思い出してみると、最も有り難かったのは、細部に渡るアドバイスだけでなく、不安症な私をおおらかに受け止め、勇気づけてくださったことです。初めての採用面接試験は、とても緊張するもので、空港ロビーの待ち合わせ場所で、最後の最後まで母親にビデオ通話で面接練習に付き合ってもらいました。しかし、実際の面接では、とても緊張してしまい、考えていたことや練習してきたことを忘れてしまい、十分に自分をアピールすることができませんでした。緊張が故に話し方も途切れ途切れで、かなり焦ったのを今でも覚えています。面接が終わり、心に浮かんだのは、多くの方に協力していただいたのに、十分に力を発揮できなかったという、悔しさとやるせなさでした。キャリーバッグを引きながら会場を後にすると、薄っすらと涙が滲んできました。意気消沈し、福岡に戻った時には、合格するなどとても思えませんでした。しかし、まさかの一次通過を経て、二次面接にも合格。そして、最終的に内定をいただくことができました。

 

内定の連絡と共に、担当者の方から面接のフィードバックをいただきました。合格理由として、「経営理念に共感していたこと、自分の言葉でアピールしていたこと」を挙げてくださいました。それを聞いて、会社の理念をよく理解することと、キャリアセンターの方がおっしゃっていた「自分らしさを出すこと」はとても大事なのだと強く実感しました。何から始めてよいかわからなかった私が、内定までたどり着けたのは、優しく励ましてくださったキャリアセンターの方々や、的確なアドバイスをしてくれた母親などの周りの方々のおかげだと、とても感謝しています。キャリアセンターの方々は特に、自分らしさを出すこと、笑顔を忘れないこと、自信を持って挑むことの大切さを教えてくださいました。今になって振り返ると、就職活動で最も大切なことを教えていただいたと感じています。

 

これだけ周りよりも遅れていた私でも、目指していた企業から内定をいただき、夢への第一歩を踏み出すことができました。時間はかかっても、なぜその職業に就きたいのか、なぜその会社を受けたいのか、なぜその場所で働きたいのかと考えることは自分を明らかにしていくキーワードになります。また、自分は何が好きで、何にワクワクを感じるのかということも自己分析の大事な判断材料です。「優れるな、異れ」という言葉があります。周りと同じじゃなくても、自分のペースで、自分らしさをアピールすることがとても大切です。

「為せば成る。為さねば成らぬ何事も。成らぬは人の為さぬなりけり。」

マイペースな私が就職活動において真に学んだ言葉を、後輩のみなさんに贈ります。

The Path to Her Dream

The Path to Her Dream

入学前:春休みにカナダに2週間の語学留学

1年生:入学式で!/国際キャリア学科の新入生オリエンテーション!

3年生:「カレントビジネス」の講義、様々な業界について学びました!/先輩との就職活動懇談会で!

4年生①:オフの時間に友人と!/お世話になったバイト先の方と!

4年生②:ANA成田エアポートサービスの内定式の後、成田空港で!

4年生③:異文化コミュニケーション研究の蘭ゼミで!