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2024.03.11

地域防災・医療・福祉人”財”育成プログラム(春日市との包括連携事業)を開催しました【地域貢献】

本学の包括連携先である春日市(昇町保育所)と連携し、4回目となる、2023年度 地域連携教育プログラム「地域防災・医療・福祉人”財”育成」を開催しました。

今年度は「こどもと一緒に考えよう!「もしも」に備える防災講座」のテーマのもと、幼児期に必要とされる防災教育の取り組みについて学びました。

講師は、昨年度に引き続き、人間関係学部子ども発達学科の森谷由美子先生です。

 

 

今回は1月22日に森谷ゼミの学生たちが昇町保育所に訪問し、5歳児を対象に安全・安心の「最初の第一歩(ファースト・ムーヴ)」を学ぶプレワークを実施しました。紙芝居やカードゲーム「防災ダッグ」を使って、実際に身体を動かし、声を出して遊びながら防災や日常の危険から身を守ることについて学びました。
子どもたちは絵を見てとっさにポーズをとったり、こんな時はどうしたらいいの?と質問したり、一生懸命に取り組んでいました。

【参考資料】

・「ぼうさいダック」(一般社団法人 日本損害保険協会SONPO)

 

プログラムの1回目(2月29日)は、引き続き昇町保育所の子どもたちを大学に迎え、幼児教育従事者、地域一般の社会人の皆様にもご参加いただき、「幼児を対象とした防災教育プログラム」を実施しました。

子ども発達学科の学生たちがサポートに入り、グループに分かれて一緒にテントを組み立てることから始めました。テントの中では、非常袋の中身の確認や、ホイッスルで助けを呼ぶ練習をしたり、少量の水とクッキーをどのように分け合うかを考えたりと、子どもたち自身で安全な空間づくりを体験しました。

「テントの中ってあったかいね」「思っていた以上にたくさんの人が入れるね」など、いろいろな感想を先生たちに話していました。

命の大切さや重みを感じる心と「自分の命は自分で守る」という意識を育て、行動を身につける体験型防災プログラムとなりました。受講者の皆さんも、子どもたちの目線に立って一緒に体験していました。

第2回(3月2日)は社会人の皆様に大学へお集りいただき、第1回のプログラムで取り組んだ防災教育を振り返りながら、昇町保育所の実践報告をもとに、幼児期の防災教育の重要性と、実際に保育所や家庭、地域でできる子どもたちの目線に立った取り組みについて、ワールドカフェ方式で意見交換をしながら理解を深めました。

「子どものころに“楽しい“という感覚と共に防災について学ぶことは、その後の記憶にも残りやすい」、「家族・友達に共有されることで防災意識が向上するのでは」など、貴重な意見がたくさん出ていました。

 

※ワールドカフェ方式とは…小人数に分かれたテーブルでカフェのようにリラックスして自由に対話を楽しみ、他のテーブルのメンバーとシャッフルしながら対話を続けるのが特徴。共感やアイデアが生まれやすくなります。

受講者の声

「テントがあると避難生活の中でもプライバシーが守られて良いと思いました。また、非常袋の中身はとても参考になりました。子供と一緒に揃えると子供にも伝えやすいと思いました。」

「子どもたちの発想力に驚きました。少量のクッキーと水をみんなで分けようの中に、いろいろなドラマがあり、子どもたちの意思がある。考えさせられる時間でした。」

「ワールドカフェ形式は対話が生まれやすく、それぞれの考えや想いに触れることができ、知識や価値観が広がった。それを家庭・地域に伝承させていくことが大切だと学びました。」

 

今回のプログラムをぜひ日常で取り入れていただき、幼児期の防災教育の重要性を考え、「もしも」を「いつも」につなげて日常生活と防災対策の連続性が生まれることを願っています。