本学のキャリア科目である「女性のキャリア形成」では、1年次より段階的に学生自身がキャリアを考え、卒業後に自分らしく道を切り開くヒントを得ていきます。
そして3年次対象の「女性のキャリア形成Ⅲ」では、有志学生による授業運営と、様々な業界の方をお招きして展開される講義が特徴です。
週の真ん中、そして朝一に設定されているにもかかわらず、学内一の大教室の席がほとんど埋まるという大変人気な科目(選択科目)です。
今年度はそんな人気科目「女性のキャリア形成Ⅲ」にお招きしている、豪華な顔ぶれの講師陣によるお話の内容や、運営学生の様子をレポートしておりますが、今学期はこれが最後のレポートとなります。
6/21(水) 講師:株式会社Fusic 取締役副社長 浜崎陽一郎氏 「AI時代が本格到来する中で、求められる人材とは?」
時代を変えるといわれるChat GPT、いわゆる生成AIの登場で、私たち人類、そして特に若い世代の人たちがどう生き抜くかという興味深いお話でした。
世界は2000年を境に情報が爆発し、「採査」から「選択」の時代に変わったと言われています。私たちは数えきれない「在る」ものから本物を選ぶ、そんな時代にいるのだと浜崎氏は言われます。
そんな時代で、浜崎氏が人に最後までやってほしいこととして思うこと。それは「人や世の中に対する造詣をみがく」ことだそうです。そのためには広い視野を持ち、アンテナをはること。そしてルールに沿ってただ生きるのではなく、気づきや自分の感性を磨くことが必要とのことです。
またこうもおっしゃいました。「変化の激しい時代に、若い世代の皆さんの価値観が重要な世の中になっています。価値観をひろげるためには様々なことに興味を持つことが必要です。そのひとつとして、Chat GPTもぜひ使ってみてください。」
急激に進化した情報社会が、生成AIの登場で更に加速して行くと言われています。私たち人類が生成AIとどう共存していくのか、世間では不安の声も聞こえるが、浜崎様がおっしゃるように、「まずは使ってみる」ことから始めてもいいかもしれません。
6/28(水) 講師:岡垣町長 門司晋氏「岡垣町のまちづくりについて~自然と共生するしあわせ実感都市 岡垣~」
昨年度、福岡県内の「町の幸福度ランキング」で岡垣町は第2位、また「住み続けたい町ランキング」では堂々第1位だったそうです。
今回講師としてお招きした岡垣町の門司町長からは岡垣町の組織や主だった部署のお仕事など、町の取り組みを具体的にお聞きすることが出来ました。加速する人口減少に対する取り組みとしては「子育て応援パッケージ」という妊娠期から学童期にわたり徹底的な子育てサポートを実施、また岡垣町自慢のおいしい水を生かした企業進出など、岡垣町がランキングで上位を占める理由も納得がいきました。特に将来自治体の仕事に就きたい学生にとっては非常に興味深い話だったのではないでしょうか。
7/5(水) 講師:吉田エンターテイメント株式会社 代表取締役 吉田勝氏 「LIVE配信事業から身につけた創造力と仕事に関する価値観」
本学もコンテスト運営などで普段からかかわりのある吉田様を講師としてお迎えしました。
今の時代を生き抜くために、常に考え、情報を収集する重要性を教えていただきました。
そのためには、①社会の流れをつかむ ②「行動スピード」を変える ③「考える」習慣 ④「行動経済」を知る ⑤情報発信の重要性 ⑥目的を持ち、目標を立てる 以上6点についてを吉田様の経験談から紐解いていき、実際のLIVE配信事業での成功事例を用いながら、話を展開していただきました。
「伝える」より「伝わる手法」を常に考えられ情報発信をされてきた吉田様のお話で、学生から「伝わる手法をするために普段から心がけていることは?」など視点の鋭い質問が沢山ありました。
LIVE配信がコロナ禍を経て通常化した超情報化社会において、今の時代を生き抜くためのヒントになったのではないでしょうか。