本学のキャリア科目である「女性のキャリア形成」では、1年次より段階的に学生自身がキャリアを考え、卒業後に自分らしく道を切り開くヒントを得ていきます。
そして3年次対象の「女性のキャリア形成Ⅲ」では、有志学生による授業運営と、様々な業界の方をお招きして展開される講義が特徴です。
週の真ん中、そして朝一に設定されているにも拘わらず、学内一の大教室の席がほとんど埋まるという大変人気な科目(選択科目)です。
今年度はそんな人気科目「女性のキャリア形成Ⅲ」にお招きしている、豪華な顔ぶれの講師陣によるお話の内容や、運営学生の様子をレポートいたします。
5/10(水)講師:一般社団法人学びにSPARKを 代表理事 堤 梨佳 様 「私らしいキャリアって何?」
一般社団法人「学びにSPARKを」代表理事の堤梨佳様を講師としてお迎えしました。
堤様は、日本の子供たちの幸福度の低さを改善したいという思いから「日本の子ども達のコミュニケーション力を解き放ち、宇宙平和を実現する」というコンセプトを掲げ、現在さまざまな事業に取り組んでいらっしゃいます。
堤様は大学を卒業後、朝日新聞社に就職し、当時女性では珍しかった営業職として20年以上活躍された後、現在の団体を設立されました。その間に結婚、出産、大学院進学、乳がんを罹患という起伏に富んだ人生を送ってこられた堤様のお話に、学生達は熱心に耳を傾けました。
趣味でサーフィンをされるという堤様はキャリアをサーフィンに例え、自分が望むキャリアに進むことを「波に乗る」という表現をされました。そのために必要なものは、自分自身の「強み」であり、それを発見することの大切さを教えてくださりました。
講演中に数回のペアワークも取り入れてくださり、ペアワークから生まれるコミュニケーション力の大切さについてもお話し下さいました。
今回の講演を聞いた学生達はきっと、あきらめずに自分の強みを見つけ、そしてしっかりとコミュニケーション力を身につけ、最高の波に乗れるはずです!
5/17(水)講師:株式会社サウスポイント 取締役人財開発部長 兼 デジタルメディア&コンテンツ チームマネージャー 満田 直哉 様
「人事部の採用活動を通じて皆様に伝えられること」
人財開発部長の採用担当をされているという満田氏から、就活を目の前にした学生が一番知りたい「どんな人と一緒に働きたいか」というトピックについて伺うことができました。
ご自身曰く、大学在学中はアルバイト中心で決して優秀な学生ではなかったとのこと。新卒で入社した証券会社では自分の無力さや、社会人の厳しさ、お金を稼ぐことの大変さを痛感されたそうです。また同時に、目の前の仕事を101%で頑張ることで日々成長できることを学べたそうです。
そして現在、株式会社サウスポイントで結婚披露宴の演出やイベント制作に携わる中で、証券会社で培ったデータ解析と営業力を生かされているとのことでした。
それから採用担当者としての、就活をする上での以下のようなアドバイスを話してくださいました。
① 志望動機はぼんやりしていてもいいが、自分の実体験をしっかり話せることが大切。
② 「ガクチカ」がなくてもこれから作ればいい。
③ 「優秀」ではなく「優秀っぽい」人を目指しましょう。(262の法則)
④ 気に入った企業には、直接電話してみるのも手。
⑤ 成功談より失敗してどう動いたかを話せるほうがいい。
⑥ やっぱりオタクが一番。(ゼネラリストより何かに秀でたものを持っている人が強い)
最後に満田氏にとって「一緒に働きたい」と思う人は、ズバリ「素直でいい人」というのが答えでした。
「素直でいい人」とは、挨拶ができる人。謙虚な姿勢である人。相手の話を良く聞く人。
どんなスキルがあるかよりもこういう基本的なことができるかが一番大事で、「これができる人は社会人になっても必ず成長できますよ。」とのことでした。
「まだはっきりとした目標がない、自分に自信がない」という学生にも満田氏の話がきっと背中を押してくれるのではないでしょうか。