福岡女学院大学・福岡女学院大学短期大学部

Digital Museum-デジタルミュージアム-

学問と芸術を持っている者は、同時に宗教を持っている(ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ)

AIの登場でこれまでのいわゆる職業地図が大きく変えられようとしています。人の頭脳だけを頼りにしてきた単純作業は先端的コンピュータに置き換わり、代わって創造的な仕事や感性の豊かさを必要とする多くの仕事が新しく生まれようとしています。この縮小と増大はどこまで進むのか、また終わりがあるのか誰にも分かりません。

かつて芸術世界の感性は文化とともに、あるいは科学とともに国境を越えて行き来していました。しかし、科学の牽引力に隠れ、知らぬ間にその存在は陰へ押し込まれていました。

インターネットを利用した個人向けのサービス提供、瞬時に広がる一つの問題意識、冒頭のAIを利用した職業の変化など、社会はこれまでになく個の尊重と自由な発想・感性をもとにした多様性の受け入れを必要としています。

芸術世界の歴史は古く、そのなかで個性・自由・多様な感性・豊かな想像力・自在な発想などは許容され、同時にそれらを生み出す方法と制御する方法を培ってきました。かつて芸術と科学は一体であり、その後の科学技術の発展を思うと現在の科学の進歩は既成概念に囚われないことが原動力であったことは疑う余地がありません。

このデジタルミュージアムを公開する目的の一つは、在学生や一般の人々が自己を見つめ存在を確かめるとき、外の世界を通じて自己を思う鏡のような役割です。残念なことに人は自分の存在を確かめようとすると、五感を抜きには確認できません。たとえば人の感性や意識を感じることで、はじめて自分を思い見つけることに繋がります。もう一つの目的は、自然や出来事が発する微弱なメッセージを受け取る感性を思い出す「場」となることです。加速度的に複雑になっている現代社会では本質や大事なことを忘れがちです。この「場」が人として生きるための羅針盤を見つける一歩となれば望外の幸せです。

本サイトはメディア・コミュニケーション学科学生・研究生が考案したベースデザインから制作されました。サイト開設にあたりご協力をいただいた関係各位および学生諸君にこの場を借りて謝意を表します。

サイト開設担当者