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2021.12.17

メディア・コミュニケーション学科

授業紹介:「日本語教育概論」 〜日本語教師として活躍する卒業生の特別講義〜

本学には、日本語を「外国語」として教えるための専門的な知識と技術を学ぶことを目的とした「日本語教員養成コース」があります。先日、コースの卒業生で、現在は福岡国土建設専門学校で日本語教師として活躍している竹下綾香さんのオンライン形式の特別講義が、「日本語教育概論Ⅱ」の中で行われました。そのお話の内容を抜粋してご紹介します。

 

-日本語教師を目指すようになったきっかけについて

「大学在学時に日本語を教えるボランティアに参加したことをきっかけに、日本語があまりできずに学校の授業についていけないなど日本で生活するうえでさまざまな問題を抱えている子どもが多くいることを知りました。彼らは日本での生活に対応をしようと日本語を一生懸命勉強していました。読めなかった漢字が読めるようになったり、新しい言葉を覚えていったりと、日に日に成長する姿、喜ぶ姿を見て、とても感動しました。教える者としての喜びをとても感じ、それから日本語教師という仕事を意識するようになりました。」


竹下さんは卒業後、国際交流基金による「日本語パートナーズ」として7か月間インドネシアに派遣されました。派遣先の高校では日本語が一年の必修科目だったそうで、お話によるとインドネシアには日本のファンがとても多いそうです。

-インドネシアでの経験について

「現地の高校では主に日本語の授業サポートを行いました。日本を身近に感じてもらえるように、なるべく日本語で話しかけ、授業ではゲームや体を使って日本語を楽しく覚えられるように工夫しました。巻き寿司やお味噌汁を作ったり、ソーラン節や沖縄のエイサーを一緒に踊ったり、日本の文化も楽しんで学んでくれました。私を見つめる生徒のキラキラとした目が今でも忘れられません。インドネシアで過ごした日々はたった7ヶ月という短い時間でしたが、私の人生の中でかけがえのない経験となりました。」

当時の写真や動画に映っていた生き生きとした表情がとても印象的でした。日本語パートナーズで出会った人たちとは今でも交流が続いており、様々なバックグラウンドを持った人と関わることで、竹下さんにとって人生が変わるような経験となったそうです。

 

-日本語教師という仕事について

「これからAIの発達で翻訳機能が進化し、外国語教師の仕事がなくなるのではという意見もあります。しかし日本語教師という仕事は、一人ひとりの異なる人間とコミュニケーションをとりながらその人に合わせた日本語を教える『人と関わる』仕事で、AIでは代わりのきかない、かけがえのないものです。授業の準備に追われるなど、忙しく大変なこともありますが、学習者が何か新しいことを覚えたり、日本語の試験に合格したり、就職先が決まったりといった、成長していく姿を間近で見られ、その喜びを一緒にわかちあえる、本当にやりがいのある仕事です。」


竹下さんのお話は、言語や文化を超えて人と関わり合う面白さにあふれていました。現役の日本語教師として日々忙しく活躍している先輩の経験談に、学生のみなさんは大いに刺激を受けたのではないでしょうか。

竹下綾香さん、お忙しい中本当にありがとうございました。

(学科Today編集担当)