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    人文学部 言語芸術学科

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    2015年
    01月24日

    「百読百鑑」レビュー 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』 byうなぎ

    父親が帰って来ず、母親は病気のために、ジョバンニというこの物語の主人公は働いています。そのため親友のカムパネルラとも話さなくなりました。父親のことでジョバンニがいじめられている時、カムパネルラは悲しそうな顔をしています。そして、ふと気がつくとジョバンニはカムパネルラと共に銀河鉄道に乗り込んでいました。二人は銀河を巡る旅をし、「ほんとうの幸」について話します。そして、旅が終わってジョバンニが現実に戻ってくると、カムパネルラは死んでいました。
     
    初め読んでいるうちは、この汽車はどこに向かっているのだろうと思っていましたが、ふたりの姉弟の登場で彼らはすでに亡くなっていること、そしてこの汽車の行く末が黄泉だということがわかります。
     
    「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一緒に行こう。僕はもうあのさそりのようにほんとうにみんなのためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない。」
    「うん。僕だってそうだ。」
    「けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。」
    「僕わからない。」
    「僕たちしっかりやろうねえ。」
     
    この会話はふたりの姉弟と別れた後に続くジョバンニとカムパネルラのものです。この会話から彼らの思いと、危うさを感じました。自分をいくら犠牲にしても構わないというふうに捉えることが出来たからです。もっと自分を大切にしてもいいのでは、と思いました。死の前日まで農民から肥料の相談を受けていたというほど、人のために働いた作者の生涯を想起させるような箇所です。
     
    ジョバンニの切符はどこまでも行くことが出来ることに対し、カムパネルラの切符は途中までしか行くことが出来ません。そらの孔といわれる場所でのカムパネルラの言葉も、彼の死を予感させます。
     
    上記の会話後に「カムパネルラ、僕たち一緒に行こうねえ。」とジョバンニがそう言って、振り返ったそこにカムパネルラはいませんでした。とても悲しくて、空虚が押し寄せてくる。そんな印象深い場面でした。
     
    『銀河鉄道の夜』についてですが、作品の文体になかなか慣れず内容はよく分からない、というのが正直な感想です。しかし、それがまたこの作品をより深くさせていく魅力だと感じました。内容はよくわからないにしろ、美しい風景描写や銀河の話を読んでいるだけでもうっとりします。この作品を通して美しい銀河をぐるっと想起させてみてはどうでしょうか。

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