• 文字サイズ
  • よくあるご質問
  • 交通アクセス
  • お問い合わせ

    学部・大学院

    • oc2018
    • oc2018
    • oc2018
    • パンフレットをネット上でご覧になれます。
    • 進学相談会
    • 研究室訪問
    • 掲載情報
    • 夢ナビMix
    • 公式facebook
    • 奨学金・特待生制度について

    人間関係学部

    人間関係学部Today 一覧

    2018年
    05月28日

    授業紹介『応用演習』

     2年次の必修科目『応用演習』にて、心理学科の2年生全員でコミュニケーションワークを行いました。今年度の課題は、「一つの絵を全員で完成させる」というものです。絵は40枚程度のカードに分けて描かれているため、完成させるためにはそれらをうまくつなぎ合わせなければなりません。ジグソーパズルで、ピースをつなぎ合わせてパズルを完成させる要領と同じです。
     但し、それだけではただのジグソーパズル。今回の課題では、グループに分かれた後で、裁断された断片がメンバーに分配されます。配られたカードはメンバー同士で異なる上に、お互いに見せ合うこともできません。そのため、絵を完成させるためには「自分の情報を他のメンバーに的確に伝える力」「先入観を捨てて他のメンバーの情報を理解する力」「メンバー間でその理解を共有する力」などが求められます。いずれもコミュニケーションには不可欠な力で、他者とのつながりを育む心理学科ではこのようなグループワークを通じてその育成に取り組んでいます。
    (担当:分部)
     
    s_today180528.png

    2018年
    05月12日

    授業紹介『基礎演習』

     『基礎演習』では、1年生全員が10名程度の少人数のクラスに分かれ、レポートの書き方を学んだり数理問題を解いたりし、大学生活を送る上で必要な基礎を身につけます。
     5月2日の基礎演習では、「ペーパータワー」を行いました。これは、「紙だけを使って、制限時間内でどれだけ高い塔を建てられるか」を競う課題です。周りと協力する力を育てる課題の代表例ですが、心理学科ではさらに「戦略を立てる力」「戦略を改善する力」「他の人の意見を聴く力」「コンセンサスを得る力」を育成すべく、改良を施しています。
     
     授業では、最初に全てのクラスがそれぞれ5名程度の小グループに分かれ、「紙だけで素早く塔を建てるにはどうすればいいか」について作戦会議を行いました(戦略の立案)。続いて、その結果をもとに制限時間30秒で実際に塔を作成し、グループごとにその高さを競いました(戦略の検証)。うまくいった作戦・戦略もあれば、そうでないものもあります。そこで、グループごとに「なぜその戦略でうまくいったのか/いかなかったのか」「どこを改善すべきか」などについて話し合いを行いました(戦略の改善)。最後に、塔の高さを競う「本番」があるのですが、その前にグループごとに分かれていたクラスを元の姿に戻し、「自分たちのグループではどんな戦略を立てたのか」「どのような改善策が出されたか」について、クラス全員で情報共有を行いました。実は、「本番」で塔を建てる人はクラスの中から無作為に5名選ばれるため、誰が指名されてもいいように改善策の情報を皆で共有することが強く求められます(戦略の共有)。
     
    s_today180512.png
    優勝はAクラス、準優勝はDクラスという結果になりました
     
     以上の課題は、組織心理学などの知見をもとに構成されています。このように心理学科では、学生が大学や社会で必要な基礎力を楽しみながら身につけられるよう、心理学を活かしながら様々な授業を展開しています。
    (担当:分部)

    2018年
    05月02日

    授業紹介『心理学プロジェクト演習』

     この授業は、「できるだけ早い時期から、大学で学ぶ心理学の知識を活用して実社会の課題に取り組む」ことを目指し、本学キャリア開発教育センターならびにご賛同頂いた三井住友銀行様と連携して行われる、課題解決型学習(PBL)です。つい先日まで高校生であった1年生たちが互いに協力しながら、「現在の金融サービスのどこをどう改善すれば、人々の生活の質がより向上するか?」などについて、心理学の見地から分析し、改善策を考え、提案します。これにより、心理学や実社会を一層深く学ぶとともに、課題を発見・分析・解決し、新たな価値を創出する力、自分の考えをまとめ、発表する力、グループメンバーと協同する力、そして就業意識を培うことを目的としています。
     第2回の授業では銀行業について学ぶために、株式会社三井住友銀行法人戦略部、同福岡法人営業部の方々にお越し頂き、業務内容や社会的役割について詳しく講義して頂きました。貴重な機会を提供して頂いた三井住友銀行様に、深く御礼申し上げます。
     今年度プロジェクトに参加する1年生(S.T.さん: 筑紫女学園高校出身)に、意気込みを寄せて頂きました。
    (担当:分部)
     
    s_today180502n1.png

     私は福岡女学院大学に入学し、三井住友銀行との連携プロジェクトがあることに興味を持ちました。私の中で銀行の仕事は数字の並んだ硬いものというイメージがありましたが、心理学を活かすことで人間味のある柔らかいサービスが生み出せるように感じたためです。特に近年は、「(そのサービスなどについて)人はどう思っているのか?どうすれば知って/使ってもらえるのか?」など、目には見えない人間の心理が重要性を増していると感じています。このプロジェクトで心理学を活かした分析・提案を行い、少しでも社会や企業に貢献するとともに、私自身も社会や銀行について知識をつけ、成長したいと考えています。

    2018年
    04月26日

    一泊研修に“メンター”として参加して

     心理学科では、4月5日、6日に新入生オリエンテーションの一環として「ザ・ルイガンズ スパ&リゾート」で一泊研修を行いました。今年も3年生がメンター(助言者)として参加しました。この参加は、メンターである上級生にとっても大きな学びの場となりました。
    (担当:米川)
     

    メンターの感想

     研修初日は、入学後すぐの行事に緊張した様子の新入生でしたが、クラスのメンバーと行動するうちに仲を深め、帰るころには話したことがなかった人や他クラスの人とも仲良くなっているようでした。また、資格や大学院に対してとても意欲的で、私自身も新入生に学ばせてもらう面がたくさんあり、とても良い刺激を受けました。
     私自身、今まで大学のことや学生生活のことを深く考えたことはありませんでした。しかし、新入生の一生懸命な姿勢を見たり、一緒に同行したメンターの話を聞いたりすることで、自分の学生生活について考え直し、初心を思い出すとても良い機会になりました。(R.M.さん)
    s_today180426n1.png
     
     今回、メンターという立場で宿泊研修に参加しました。新入生と一緒に過ごした2日間は、短くも濃い時間を過ごすことができました。まだ大学に入って間もない新入生は、右も左もわかりません。そんな彼女達に助言をし、先輩として良い手本となるように悩み考えた二日間になりました。自分が1年生の時にどんなことに気をつけていたか、授業や試験にどのように臨めばよいかなどを伝えることで、誰かのサポートをするという貴重な経験ができました。また、新入生との会話の中でどのように声をかければ接しやすいか相談がしやすいかなどを学ぶこともできました。
     新入生は、これからの学校生活に期待と不安を持っていたようです。そんな新入生の不安な気持ちを取り除くお手伝いをするのは、心理学科で学んできたことが生かせたのではないかと思います。本当に貴重な経験ができ、感謝しています。ここで学んだことを大切に、残りの大学生活を充実させたいと思います。(Y.E.さん)
     
    s_today180426n2.png
    一泊研修に参加して、人前で何かをしたり、先輩として時間割り作成にアドバイスをしたりと貴重な体験をさせていただきました。一年生と接していて、初心を思い出すことができました。メンターとして参加して、よかったなと思っています。ありがとうございました。(N.K.さん)
     
    私は今回、教職課程について説明するため、宿泊研修に参加させていただきました。1年生に分かりやすく教職について説明するにはどうすればいいかを考えることは、来年度私が行く教育実習に向けての良い練習になったと思います。教職について大勢の前で説明する中で、自分の足りないところや苦手なところにも気が付くことができました。また、1年生にとってまだ4月の段階で自分の進路を考えるのは難しいと思いましたが、教職をとる学生が今回の宿泊研修で増えてくれることを願っています。(R.F.さん)
    s_today180426n3.png
     
     今回メンターとして参加させて頂きましたが、思っていた以上に沢山の事を学べたと感じました。友達ができるか、環境に馴染めるか不安で、右も左もよく分からないまま入学した私でしたが、一泊研修で当時のメンターの方のお話を聞き、大学での過ごし方や大学4年間というこの時期でしかできない大切な事を教えて頂きました。
     今ではこの大学で学ぶことができて本当に良かったと感じています。先生方の手厚いご指導、周りには同じ志を持っている友達が沢山いて、これまでも切磋琢磨しあいながら頑張ってきました。この素晴らしい環境で学べるということを一番伝えたいという思いで、履修登録のアドバイスをはじめ、一年生からの相談にのりました。まだ入学して数日しか経っていない一年生が、目をキラキラさせながら科目選択したり、沢山の質問をしてくれたりして、とても嬉しく思い、やる気に満ち溢れている姿を見て私も負けていられないなと改めて思いました。短期間ではありましたが、メンターとしての経験を糧に、残りの大学生活も悔いのないよう過ごしたいです。一年生の皆さん、お互い頑張りましょう。(A.F.さん)
    s_today180426n4.png

    2018年
    04月13日

    「ザ・ルイガンズ」で一泊研修を行いました ~3年生メンターの報告~

     4月5日と6日の2日間、2018年度の心理学科一泊研修が「ザ・ルイガンズ スパ&リゾート」で行われました。これは、これから始まる大学での4年間の学びをより深めるべく、オリエンテーションの一環として行われるものです。
     
     今年も3年生が「メンター(助言者)」として参加してくれました。メンターの一人として参加したH.S.さんに、一泊研修の様子を報告して頂きました。
    (担当:米川)
     

     

     私たちは、海の中道にある「ザ・ルイガンズ スパ&リゾート」で行われた一泊研修に、メンターとして参加させて頂きました。今回の一泊研修での活動を報告いたします。
     
     ホテルに到着後、初めに、外でクラス別に昼食をとりました。海の近くだったため、風が少し冷たかったのですが、新入生は寒さに負けず、楽しそうにお弁当を食べており、その姿を見ている私たちも元気をもらえました。
     s_today180413n1.png
     
     昼食後は、開会式と教務オリエンテーションが行われました。教務オリエンテーションでは、履修登録や新たに作られた国家資格である「公認心理師」に関する説明が行われました。とても真剣に説明を聞いている新入生の姿が印象的でした。
     
     次に行われた履修登録オリエンテーションでは、新入生が時間割を作成しました。大学では履修する科目を自分で決めることになるため、悩んでいる様子も見受けられましたが、アドバイザーやメンターに積極的に質問しながら、慎重に計画を立てていました。
     s_today180413n2.png
    先輩や先生にアドバイスをもらいながら時間割作成
     
      続いて、「であい・ふれあい・つながり」をテーマに、私たちメンターの企画・進行でエンカウンターワークを行いました。今年は、他のクラスの学生と触れ合う機会を作るために「フルーツバスケット」と「共通点探し」を行いました。また、クラスの結束力を高めるために、クラス対抗で「伝言ゲーム」を実施しました。
    s_today180413n3.png
    正確に情報を伝えるのって、意外と難しいものなんです
     
    s_today180413n4.png
    伝言ゲームの優勝クラスには佐野人間関係学部学部長より賞品が贈られました!
     
     エンカウンターワーク後は、待ちに待った夕食でした。クラスの友達と食べる料理は、よりおいしく感じたのではないかと思います。
    s_today180413n5.png
     
     1日目の最後は、「大学生活を有意義に過ごすコツ-先輩から聴く-」をテーマに、私たちが新入生に向けて、大学生活、ボランティア、教職、PBL、インターンシップ、サークル、大学院について、プレゼンテーションを行いました。緊張もしましたが、新入生は皆とても熱心に話を聞いてくれ、達成感を得られました。少しでもこれから始まる新入生の大学生活の役に立てば嬉しいです。
    s_today180413n6.png
     
     2日目は朝食後、履修計画の最終確認を行いました。新入生は様々な講義に興味を持ち始めたようで、積極的に質問をしてくれました。また、1日目よりも気軽に質問をしてくれる新入生が多く、心を開いてくれたことに喜びを感じることができました。
     履修計画最終確認後は、閉会式が行われ、研修は終了しました。今年度の一泊研修は、昨年度までに比べて新入生同士で過ごす時間が多く設けられていたため、今回の研修を通してより仲が深まったのではないでしょうか。短い時間ではありましたが、この研修が、新入生にとって有意義なものとなっていれば嬉しく思います。

    2018年
    04月04日

    米川ゼミ(『卒業研究』)~興味・関心のある事象を探究する~

     心理学科には必修科目として『卒業研究』という授業があります。この授業は4年次のゼミであり、学生たちはそこで各々の卒業研究に励むことになります。3年次のゼミと同じく、4年次のゼミもまた教員の個性が強く反映された場所であり、心理学科の特長が端的に表れた授業と言えます。そこで『心理学科Today』では、心理学科の学生や教員たちが4年次のゼミでどのような活動を行っているのかを紹介していきます。
     第7回となる今回は、米川教授のゼミです。
     

     

     『卒業研究』では、3年次の『専門演習』を土台として、大学における4年間の専門学習の総まとめを行います。1年間を掛けて、人間の心理をテーマとした研究論文の作成を目指します。各自がテーマを決め、自分で考え、自分の力でやり遂げる体験を実践していきます。また、論文完成までの作業を通して、計画の立案・遂行能力を育成すると同時に、それまで修得した専門知識の体系化と社会性の育成を図っていきます。具体的には、テーマの設定と問題の発見、論文骨子の立案、計画(調査、実験、文献・論文講読など)の遂行、結果の整理(統計解析)、考察などを段階的に行って最終的に論文として全体をまとめます。
     学生を指導する上で特に意識していることは、それまでの常識にとらわれない自由な発想を大切にすること、学生と一緒に悩んだり迷ったりすること、安易に答えを与えないこと、他者の言うことにすぐに納得しないことなどです。これらの関わり方が、学生が自分で考えて道を切り開いていく姿勢を身に付ける上で大切であると考えています。同時に、実際に研究を進める中で修得されるものとしては、文献・資料の検索技術、仕事を進める手順の把握、対人交渉における常識や配慮点などのソーシャルスキル、時間管理の大切さ、自己の能力に対する把握など、卒業して社会に出た後で必要とされるスキルや能力が磨かれると考えています。
    s_today180404n1.png
     
     卒業論文を作成し終えたばかりの4年生に、2年間を振り返ってもらいました。
     
     私の場合、研究テーマもなかなか見つけられない状態でしたが、先生やゼミのメンバーと意見を交わす中で研究を進めることができ、とても助けられました。特に米川先生には、遅くまで指導して頂くこともしばしばありました。無事に研究を仕上げることができましたが、自分の研究を理解すればするほど「もっとこうしたかった!」という欲が出てきて、自分のテーマをきちんと理解し、納得いく卒論を作ることの大切さを学びました。私自身、必ずしも積極的に質問するタイプではないですが、研究を形にすることができ、就職先で活かせる内容にすることができました。(Iさん)
     
     私は、フィクション作品で描かれている解離性同一性障害を患っている登場人物が実際の症例や類型に基づいて表現されているかについて調べました。解離性同一性障害について書かれている書籍や論文を調べたり、解離性同一性障害を患っている人物が登場するフィクション作品を探したりすることは、とても大変でした。しかし、「解離性同一性障害」という自分が最も興味を持っているテーマについてじっくりと調べる事が出来たのは、テーマに制限のない米川ゼミだからこそ、だったと思います。苦労もしましたが、今まで知らなかった事を知ることができ、より「解離性同一性障害」に興味を持つ事が出来ました。(Yさん)
     
     私は、駅の『ユニバーサルデザイン』についての論文を執筆しました。米川ゼミでは特定の専門分野の制限がなく、心理学に関係する事柄であれば何でもテーマにできたため、自分の関心があるものについて研究できました。卒業論文では実地調査が必要になりましたが、参考になりそうな場所の提案だけでなく、ユニバーサルデザインが採用されている場所のツアーも実施していただきました。このツアーで自分が気付いていなかったところや、目を向けていなかったところにも心理学の考えが適用されていることがわかりました。卒業研究を通して心理学の汎用性の高さを実感しました。(Fさん)
    s_today180404n2.png

    2018年
    04月02日

    ご入学、おめでとうございます

     本日、2018年度福岡女学院大学の入学式が執り行われました。新入生の皆さん、ご入学誠におめでとうございます。
     
    s_today180402.png
     
     心理学科は、「論理的・批判的に考える力」や「より良い人間関係を構築する力」を獲得し、「自己の成長を目指し、心理学の知識と技能を社会に活かす人材」の育成を目的としています。そのため、大学では「先生に」教えてもらう「勉強」ではなく、「自ら」が取り組む「学び」が重要になります。
     では、「自ら」とは何を表すのでしょうか?「自分独り」という意味でしょうか?
     福岡女学院大学では、学院聖句、つまり大学の理念として「ヨハネによる福音書」第15章第5節『わたしはぶどうの木』を掲げており、「つながり」を第一としています。大学の一員である心理学科の私たちもまた「つながり」を大切にしています。したがって、本学における「自ら」とは、決して「自分独りで」という意味ではありません。「自ら他とつながり、ともに」歩んでいくことを表しています。
     これからの4年間、福岡女学院大学で様々なつながりをもとに、皆さんが大きく成長されることを心から願っています。
     

    2018年
    03月26日

    奇ゼミ(『卒業研究』)~自分の心の体験を客観的に論理的に分析・説明する

      心理学科には必修科目として『卒業研究』という授業があります。この授業は4年次のゼミであり、学生たちはそこで各々の卒業研究に励むことになります。3年次のゼミと同じく、4年次のゼミもまた教員の個性が強く反映された場所であり、心理学科の特長が端的に表れた授業と言えます。そこで『心理学科Today』では、心理学科の学生や教員たちが4年次のゼミでどのような活動を行っているのかを紹介していきます。
     第6回となる今回は、奇教授のゼミです。

     

     奇ゼミでは、自分の生活体験や対人関係、自分に対する理解などを心理学的視点に結び付けて再考するなど、学科で3年間学んだ心理学の知識と自身の体験を関連付け、自分に密着したテーマを考えることから始めます。そして、それを他の人にも説明できるように論理的に考え、言語化することを基本課題として、卒業研究を作成していきます。そのような作業を通して自分の体験や考えを客観的に見直し、理解することにより、卒業後も自分の生活の中で体験する様々なものを上手に理解し、マネジメントする力が養われることを目標としています。
     以下に、過去数年間の卒業研究の取り組みについて紹介します。
    ・主体性と恋愛経験の捉え方の関連について
     自分の恋愛経験から得られたものを振り返り、恋愛経験を積極的・肯定的な視点で捉えることができるのは、良い恋愛経験を得たからではなく、その人がもつ主体性と関連していると考えた研究です。
     
    ・被服行動にみる同調の心理について
     ファッションに関心のある大学生の立場から、洋服の趣味や選び方には対人関係が影響しているのではないかという仮説から、調査を行った研究です。
     
    ・長子・次子の性格特徴について
     長女であることから「妹とはずいぶん扱いが違う」と普段思っていたことから、出生順が性格形成に影響するのではないかと考え、調査を行った研究です。
     
    ・青年期の母娘関係において密着が自立に及ぼす影響について
     自立を考える大学生になってから、母との関係に大きく影響されている自分に気づき、「母娘関係を理解し、自立に向かって頑張りたい」という思いから調査を行った研究です。
    s_today180326n1.pngs_today180326n2.png

    2018年
    03月19日

    重橋ゼミ(『卒業研究』)~ゼミ活動を通じて得られる成長とつながり~

     心理学科には必修科目として『卒業研究』という授業があります。この授業は4年次のゼミであり、学生たちはそこで各々の卒業研究に励むことになります。3年次のゼミと同じく、4年次のゼミもまた教員の個性が強く反映された場所であり、心理学科の特長が端的に表れた授業と言えます。そこで『心理学科Today』では、心理学科の学生や教員たちが4年次のゼミでどのような活動を行っているのかを紹介していきます。
     第5回となる今回は、重橋教授のゼミです。
     

     

     3月に卒業する重橋ゼミの学生達の言葉を紹介します。ゼミ生13名がゼミでの2年間を振り返りました。テーマは『卒業研究』『キャリア形成に向けた活動』『ゼミでの交流』の3つです。
     
    卒業研究
     重橋ゼミでは、各自の関心に基づき心理学に関する卒業研究を作成します。今年も互いに助け合いながら、最後まで熱心に研究に取り組む姿がみられました。その結果、心理学科の全ての研究の中から投票によって選ばれる最優秀賞をFさんが受賞!ゼミの仲間全員で喜びを共有しました。
     最優秀賞『相談への対応が気分に与える影響-友人からの対応・友人への対応-』
     女子大生の清涼飲料水の消費行動について学内企業と連携しながら調べたKさん、福岡女学院の緑溢れるキャンパスの森林効果を唾液アミラーゼの変化を用いて実証的に検証したKさん、30名以上の劇団員にインタビュー調査を実施し役者の熟達に伴う演劇活動の効果を調査したHさんなど、独自の視点で取り組んだ研究が目立ちました。
     
    <学生の言葉>
    〇納得がいくまでこだわって、結果が残せてよかったです(Fさん)
    〇森林の良さを知ると同時に、女学院キャンパスの魅力も知ることができました(Kさん)
    〇ゼミの先生と仲間に恵まれ、最後まで楽しい大学生活を送れたことに感謝しています。大学生活で最も力をかけた大好きな演劇活動をテーマに卒業研究を完成させ、嬉しかったです(Hさん)
    〇学内企業に協力していただき、納得できる卒業研究を完成させることができました。社会人になってもこの経験を活かします(Kさん)
    <Kさんの研究に対する学内企業担当からのコメント>
    非常に関心が持てる内容でした。消費者ニーズを掴みにくい製品だと思っていたのは経済的な視点でしかなく、他の切り口から、新たな戦略を生み出しうる可能性を秘めていることを研究から得ることができました。女子大学生の「こだわり」を販売者側が察知し、価格以上の付加価値をもたらすプレミアム感を提供していく必要があると考えます。調査項目作成から、しっかりと考察されていたため、このような研究結果が得られたのだと思います。研究成果の報告を受け、大変感動致しました。
     s_today180319n1.png
    卒業研究(中間発表会)          緑あふれるキャンパス
    s_today180319n2.png
    舞台での活躍            学内企業との打ち合わせ風景
     
    キャリア形成に向けた活動
     キャリア開発センターのPBL(Project-Based Learning)や学外の地域活性化プロジェクトに参加するなど、主体的に活動したIさん、短期留学体験に参加したHさんや法務省のインターンシップに参加したUさんは体験から視野を広げ、Oさんは非常に積極的に就職活動を展開、皆、希望の就職先に内定を得ることが出来ました。また、臨床心理士をめざして大学院進学の勉強を続けたTさんとMさんの二人は4月から大学院生!合格後も子育て支援事業に参加するなど臨床経験の幅を広げました。
     
    <学生の言葉>
    〇キャリア開発センター主催のPBLは、自分の殻を破り成長につながりました(Iさん)
    〇短期留学をして、知らない環境をもっと知りたいと向上心を持てる体験ができました(Hさん)
    〇法務省のインターンシップでは、矯正教育の現場に触れました(Uさん)
    〇就職活動は、今までの自分を振り返り、将来やりたいこと、なりたい自分について考えるきっかけになりました(Oさん)
    〇大学院進学試験での先生方の言葉は、自分へのアドバイスだったと気づきました(Mさん)
    〇合格後の大学院入学前教育(子育て支援現場への参加)は、座学では得られない経験となり、私の視野を広げました。4月から念願の大学院生です(Tさん)。
     
     s_today180319n3.png
         短期留学仲間達        遊戯療法を行うプレイルーム(大学院)
     
                  
    ゼミ生との交流
     先輩・後輩との勉強会やそうめん大会、秋のサンマ大会など楽しい思い出もいろいろありました(Nさん、Kさん)。新入生を支えるメンター活動、学生同士の就職支援など、ピアサポート活動を積極的に展開したSさん。学生同士で支えあい、学ぶ中で自己成長する様子が見られました。
     
    <学生の言葉>
    〇学生生活では学科や学年をこえて様々な人と出会うことができました(Sさん)
     s_today180319n4.png
    そうめん大会:先輩後輩みんなで流しそうめんを食べて和気あいあい(Kさん)
     
     s_today180319n5.png
    秋のサンマ大会:秋晴れの 笑顔溢れる 語り合い(Nさん)
     
     
     みなさんの今後の活躍を楽しみにしています!
    s_today180319n6.png
     
     
     

    2018年
    03月15日

    卒業式が行われました

      今年も卒業生を送り出す日が来ました。卒業生達は、昨日の卒業礼拝に続き、今日の卒業式もガウンとキャップ姿です。
     
     写真は、昨日の卒業礼拝の様子です。
    s_today180315n1.png
    【卒業礼拝】
     『卒業研究発表会を終えると卒業生たちは大学に来ることが少なくなるため、礼拝では久しぶりに友人たちに会うことになり、近況報告の話で盛り上がっているようでした。その上、慣れないガウンとキャップを羽織るのですから、少し照れたり、似合っているのか気になったりと、とても賑やかに笑い声が飛び交っていました。一挙に春の訪れを思わせる控え室の様子でしたが、礼拝では、パイプオルガンの音色と同時に厳かな雰囲気に変わりました。
     
    さて、これは今日の卒業式での様子です。
    s_today180315n2.png
    【卒業式】
     
     キャップの房の位置が礼拝時から変わっているのにお気づきですか?実は房の位置は、その人の学位(大学や大学院を卒業した者に与えられる位)を表しています。昨日の礼拝ではまだ卒業していませんでしたから、学位がないことを示すため、房は左です。しかし卒業式で学位授与宣言を受けると、房を右へと変えます。この写真では、卒業生達の房は右となっていて、「学士」となった(つまり、無事卒業した)ことが判ります。
     
     大学全体で執り行われた卒業式が終わると、心理学科卒業生のみが一室に集まります。ゼミ担当の先生から、それぞれ卒業証書や資格証明書を貰いました。記念撮影を終える頃には旅立ちの実感が深まり、教員たちも一層の感慨を覚えます。
     s_today180315n3.png
    【心理学科で卒業証書等の授与】         【記念撮影】             
     
     福岡女学院大学では、卒業生達に「いってらっしゃい」と告げる伝統があります。心理学科での4年間の成長を糧に活躍できることを信じ、そして、いつまでも「つながり」が続くことを心に刻み、明日への一歩を踏み出してもらいたいと思っています。
     

    2018年
    03月08日

    白澤ゼミ(『卒業研究』)~苦労があるからこそ深まる理解と絆~

     心理学科には必修科目として『卒業研究』という授業があります。この授業は4年次のゼミであり、学生たちはそこで各々の卒業研究に励むことになります。3年次のゼミと同じく、4年次のゼミもまた教員の個性が強く反映された場所であり、心理学科の特長が端的に表れた授業と言えます。そこで『心理学科Today』では、心理学科の学生や教員たちが4年次のゼミでどのような活動を行っているのかを紹介していきます。
     第4回となる今回は、白澤教授のゼミです。
     

     

     『卒業研究』では、4年間の心理学の専門的な学びを踏まえて、学生一人一人が自分だけの「問い」を立て、解決に取り組み、その成果を「卒業研究論文」としてまとめます。それは、「既にある正解を学ぶ」「先生から一方的に教えてもらう」という高校までの「勉強」とは、大きく異なります。自分が興味を持ったテーマに自由に取り組める面白さがある一方、「テーマが決まらない」「思うような結果が得られない」「考えをうまく文章化できない」など、様々な苦労の声も聞きます。
     しかし苦労があるからこそ、卒業研究論文を完成させるまでの過程は、心理学における新たな気づきや理解に溢れ、ゼミのメンバー間の絆の深まりを体験できる豊かな時間となります。今回は、卒業研究発表会で優秀賞に選ばれたI.S.さん(長崎県立大村高等学校出身)とT.H.さん(浮羽究真館高校出身)に、『卒業研究』について振り返っていただきました。
     

     ゼミの活動で最も印象に残っていることは、卒業論文の作成です。『卒業研究』では、各自が研究したいテーマについて仮説を立てて調査を行い、得られた結果をもとに考察しました。私は「女子大学生の遅刻行動の実態」を調べ、遅刻行動とパーソナリティ特性との関連について検討しました。
     白澤ゼミでは、メンバーの全員が和気あいあいとしつつも、いつも何事にも真剣に取り組んでいました。白澤先生は、学生一人ひとりに対して丁寧に指導してくださり、自主的に研究を行えるようにサポートしてくださいました。またその指導は、授業内だけでなく夏休みや冬休みの間も行われ、皆積極的に参加しました。卒業論文では苦労することも多々ありました。しかし、ゼミのメンバー同士で分析を手伝ったり、他者の意見を聞いたりすることで、自分が気づかなかったことに気づかされ、新たな考えを取り入れ、満足できる卒業研究を行うことが出来たと思います。
    (I.S.さん)
     
     『卒業研究』では、主に卒業論文の作成に取り組みました。私のテーマは、「理想と現実の自己における差異についての“ポジティブなあきらめ”が自己受容に及ぼす影響」でした。
     卒論のテーマを決めるはじめの段階から苦労しましたが、その後はもっと大変で、先の見えない論文作成に何度も心が折れそうになりました。しかし、自分の論文も忙しい中、私の研究に協力してくれるゼミのメンバーの優しさに触れたり、大変な時はお互いに励ましあったりしているうちに、自然と「頑張ろう」という気持ちが生まれ、最後まで頑張ることができました。また、研究に関して質問したり話したりしているうちに、それまであまり話す機会のなかったメンバーとも会話が増え、距離が近くなりました。
     振り返ってみると、私にとってこの『卒業研究』の時間は、大学生活4年の中で一番心理学と向き合った時間だったかもしれません。大変ではありましたが、その分、色々と得ることが多い授業でした。
    (T.H.さん)
     

     
    s_today180308n1.png
    【ゼミ内での卒論発表会の様子】
     
    s_today180308n2.png
    【卒論発表会を終えて】

    2018年
    03月03日

    富永ゼミ(『卒業研究』)~研究活動を通じて得る成長~

     心理学科には必修科目として『卒業研究』という授業があります。この授業は4年次のゼミであり、学生たちはそこで各々の卒業研究に励むことになります。3年次のゼミと同じく、4年次のゼミもまた教員の個性が強く反映された場所であり、心理学科の特長が端的に表れた授業と言えます。そこで『心理学科Today』では、心理学科の学生や教員たちが4年次のゼミでどのような活動を行っているのかを紹介していきます。
     第3回となる今回は、富永准教授のゼミです。
     

     

     今年の4年生たちももうじき卒業を迎えます。4年次からゼミに加わった学生もいますが、ほとんどのゼミ生とは3年次から2年間、卒業研究の完成・発表に向けて共に学んできました。必ずしもスムーズにここまでたどり着けたわけではありませんが、それぞれの素朴な興味・関心から出発した十人十色の面白い研究が、最後には完成したと思います。
     この2年間を2人のゼミ生に振り返ってもらいました。この経験を糧に、社会に出てからも頑張ってください!
    (担当:富永)
     
     富永ゼミでは、3年次の前期で先行研究の追試を行い、卒業研究を進める上で必要なスキルを学びました。後期では、卒業研究に向けて興味のある分野の論文を読み、それらをまとめ、発表するという作業を行いました。そして4年次では、1から自分で卒業研究を作り上げていきます。
     研究は行き詰まったり進んだりの繰り返しですが、親身になってアドバイスをしてくださる富永先生やゼミの友人達の助けもあり、大変でしたが無事に完成させることが出来ました。富永ゼミの2年間はあっという間でしたが、1つの研究を作り上げる難しさや達成感、友人と協力し助け合う大切さなど学ぶことが多く、とても充実した大学生活を送ることが出来ました。
    (S.T.さん:鹿児島純心女子高等学校出身)
     
     3年次に行った追試研究では、私たちのグループは、女子大生の化粧について研究を行いました。メンバーで役割分担を決め、1つのことを作り上げるという作業は、とても良い経験になりました。4年次の前期では、少人数のグループに分かれて、先生にアドバイスをいただきながら卒業研究を進めていきました。後期になると、個々のPC作業が中心になりましたが、分からないところを教えあったり、質問紙調査に協力し合ったりと、仲間意識が高まったと思います。
     『卒業研究』は大学生にとっての集大成と思いますが、同時に、協調性や思考力を高めるものでもあると考えています。苦労した分の達成感は感慨深いもので、富永ゼミでの経験はかけがえのないものになりました。
    (R.S.さん:博多高等学校出身)
    s_today180303.png
     

    2018年
    02月26日

    藤村ゼミ(『卒業研究』)~卒業研究の流れと社会と組織の心理学~

     心理学科には必修科目として『卒業研究』という授業があります。この授業は4年次のゼミであり、学生たちはそこで各々の卒業研究に励むことになります。3年次のゼミと同じく、4年次のゼミもまた教員の個性が強く反映された場所であり、心理学科の特長が端的に表れた授業と言えます。そこで『心理学科Today』では、心理学科の学生や教員たちが4年次のゼミでどのような活動を行っているのかを紹介していきます。
     第2回となる今回は、藤村准教授のゼミです。
     

     

     藤村ゼミでは、3年次のグループ研究を1月頃に終えて、その後本格的に卒業研究に取り組みます。卒業研究のテーマは、「社会心理学」「産業・組織心理学」「消費者心理学」などを範囲として、学生が興味を持ったテーマを選択します。日常生活における自己と他者の相互作用、集団やチームのマネジメント、身近な消費者心理や消費者行動などのテーマを選ぶ学生が近年は多いようです。
     
     以下に、過去数年間の研究テーマをご紹介します。
     ・先延ばし行動に及ぼす完全主義傾向と楽観性の影響
     ・対人ストレス過程において多面的な楽観性が認知的評価およびコーピングに
       及ぼす影響
     ・友人からのほめ言葉の受け取り方
     ・恋人関係期待と満足度、それに伴う類似性について
     ・大学生のおひとり様行動について
     ・認知的判断傾向と購買行動との関連
     ・ファッション衣料におけるネット通販と店舗販売の比較
     ・スマホアプリの利用における依存性とコントロール感の関連
     ・インターネット使用によるソーシャルサポート
     ・リーダーシップ行動とその規定要因
     ・チームの目標設定とパフォーマンスとの関連
     
     学生は、3年生の頃から何をテーマとして卒業研究に取り組むかを考えます。そのスケジュールは、以下のようになります。
     
     4年次の前期までに(仮説設定と研究デザイン)
     先行研究を読むことでテーマについて知り、自分なりの考えや問題意識を見つけて仮説を設定します。また、その仮説を検証するために、どのような方法がよいのか、研究計画を立て、実験や質問紙の準備をします。
     夏から秋にかけて(データの収集と分析)
     計画に沿って実際に調査や実験を行います。収集した質的・量的なデータをこれまでに学んだ知識を用いて分析します。これまでに学んだ心理統計の授業が多いに役立つようで、学生は授業の配布資料を見ながら分析を進めています。
     秋から冬にかけて(論文の執筆と推敲)
     データ分析を終えたら、その事実に基づき、自分の仮説を検証し、研究のテーマについて総合的な考察を行い、論文を執筆します。
     冬頃に(卒論の発表)
     一年以上をかけて取り組んできた卒論を発表する機会として、学科の卒業研究発表会があります。また、希望すれば、学会での報告や紀要への論文投稿を行えるようにしています。
     
     以上の流れを経て、無事に卒論が完成します。
     藤村ゼミでは、ゼミや卒論を指導するとき、大学でのゼミや卒論の思い出は、おそらく一生の思い出になるだろうということを学生に伝えます。できれば、悔いのない良い思い出となるように。もし悔いの残ることがあったとしても、そこから何かを学ぶように。大学を卒業していく学生の皆さんにとって、ゼミ活動が思考力や実践力を鍛える良い場所になっていればと、切に思います。
    s_today180226.png
     

    2018年
    02月20日

    分部ゼミ(『卒業研究』)~ヒトの記憶・思考・感情を実験から明らかにする~

     心理学科には必修科目として『卒業研究』という授業があります。この授業は4年次のゼミであり、学生たちはそこで各々の卒業研究に励むことになります。3年次のゼミと同じく、4年次のゼミもまた教員の個性が強く反映された場所であり、心理学科の特長が端的に表れた授業と言えます。そこで『心理学科Today』では、心理学科の学生や教員たちが4年次のゼミでどのような活動を行っているのかを紹介していきます。
     第1回となる今回は、分部講師のゼミです。
     

     

     分部ゼミでは、学生たちが自分の興味・関心にしたがって研究を行っています。学生自身の興味関心に従った研究ですので、「なぜ人は後悔をするのか」「なぜ『怖いもの見たさ』が生じるのか」などの感情に関する研究、「どのような広告を打てばパブリックマナーを向上させられるか」「なぜ『在庫限り』などの“煽り”が効果的なのか」といった消費者心理に関する研究、「不快な記憶を消すことはできるか」といった記憶に関する研究など、実に多様です。その分、学生たちには多くの学びがあるようです。今年度の4年生のM.H.さん(久留米信愛女学院高校出身)に、自身の研究を紹介してもらいました。
     

     食堂で、初めて見る定食があったとします。「美味しくないかも…」と思いつつもその定食を注文しますか?それとも「いつもの」を注文しますか?このように「損するかもしれない」というリスクに直面したとき、危険を冒す場合もあれば避ける場合もあります。では、どのようにして人は危険を避けているのでしょうか?
     これまでの研究から、人がリスクに直面すると、①まず「心拍数の増加」などの変化が身体に生じ、②次にその変化を生みだした原因(危険)を避ける行動が無意識のうちに生まれ、③最後に「こっちはやめておこう」といった意識が生まれるとされています。しかし、心拍数の増加などの身体変化が、本当に危険を避ける手掛りになっているのかは定かではありません。そこで私は、強制的に身体反応を引き起こすことでこの問題を検討しました。
    s_today180220.png
    実験室の様子
     
     実験は、パソコンを使って行いました。被験者は「50%で15点もらえるが、50%で15点失う」などの賭けに参加するか(つまり危険を冒すか)、それとも避けるかを決めるのですが、その直前に7ミリ秒というごく短時間だけ、怖い画像を出す場合を入れました。
     7ミリ秒という時間は本当に一瞬で、被験者は画像が出たことにも気づきません。しかし意識できなくとも体は反応し、心拍数や発汗量が増えることが知られています。そのため、もしこれらの身体反応が危険回避を促すのであれば、その直後に行う「危険を避けるか、危険を冒すか」という判断で危険を避ける確率が高まるはずです。
     実験の結果、怖い画像が出た場合は、確かに危険を避ける確率が高まりました。しかしそれは、「丁か半か」といったタイプの危険性だけであり、「80%で10点もらえるが、20%で40点失う」など、「確率は低いが当たったときは大きいタイプの危険性」には作用していませんでした。つまり、心拍数の増加などは危険性を避ける手掛りになっていますが、それは危険性のタイプごとに異なることが初めて明らかになりました。
     今回の研究では、以前から気になっていた「ヒトは無意識でどのような処理を行っており、それがどのように行動につながっているのか」というテーマについて、自分の手で調べることができました。自分が興味を持っているテーマについて実験を通じて検証できることはとても面白く、本当に充実した1年間となりました。

    2018年
    02月16日

    福岡女学院大学心理学科とは?

     福岡女学院大学の心理学科は、こころの問題を抱える人を理解し、支えるための「臨床心理学」、自分の将来像を考え、組織で働くことについて学ぶための「キャリア心理学」をより深く学ぶことができる点に、その特長があります。
     また、講義や演習から心理学の専門知識を学ぶだけではなく、その知識を学生自らが活用し、深化させるための高度な学外活動も準備されています。少人数教育だからこそできる、学生主体の学びです。
     本記事では、数ある「心理学科Today」の中から心理学科の特長が表れている記事を少しだけご紹介します。「福岡女学院大学の心理学科ってどんなところなの?」そんな皆さんの疑問にきっとお答えできるはずです。
    ぜひご一読ください。
     
    様々な心理学を学ぶ
    授業紹介『人間関係心理学』
    授業紹介『心理学フィールドワーク(教育)A』

     
    心理学の研究を行う
    授業紹介:3年次 佐野ゼミ(『専門演習』)
    心理学科の学部3年生が『九州心理学会』で研究発表を行いました
     
     s_today180216n4.png
     
    心理学を実社会に活かす
    三井住友銀行×心理学科連携事業:心理学をもとに新たな金融サービスを提案する
    臨床心理学を震災支援に活かす

     
    キャリアを形成する
    大学院生による「臨床心理学専攻 進学ガイダンス」を行いました!
    インターンシップ参加報告 ~ 法務省インターンシップ Y.U.さん~
     
    s_today180216n3.png

    2018年
    02月13日

    2017年度 卒業研究合同発表会を行いました

     1月31日、本年も心理学科教員有志による卒業研究合同発表会が行われ、4年生たちが後輩や教職員に向けてそれぞれの卒業研究を発表しました。
     
     『心理学の卒業研究』と言ってもその内容は大学ごとに大きく異なりますが、本学では仮説検証型が大半です。仮説検証とは、(人の考え・行動・性格などについて)“~ではないか?”という仮説を立て、その仮説が正しいかを調べるためにデータを集め、真偽を検証するというものです。

    本年度発表された研究の一部をご紹介すると…

     ・女子大生の消費行動について学内企業と連携しながら調べた、
       『女子大学生が売店で購入する清涼飲料水について』

     ・SNSを行う人の心理について調べた、
       『自撮りの奥に隠れた私』

     ・養育者が行う絵本の読み聞かせの効果について調べた、
       『絵本の読み聞かせが親子関係に与える影響』

    など、いずれも興味深いものばかりでした。
    s_today180213n1.png

     ご来場いただいた方には、全ての研究の中から特に面白かったもの4編を投票して頂きました。その結果をもとに最優秀賞2編、優秀賞4編が選ばれ、表彰状と副賞が贈呈されました。本年度は、下記の研究が最優秀賞と優秀賞にそれぞれ選ばれました。おめでとうございます!!
    (担当:分部)

    【最優秀賞】
    ・相談への対応が気分に与える影響-友人からの対応・友人への対応-
    ・人は身体反応をもとにリスク回避を行うのか?意識下の作用の検討

    【優秀賞】
    ・自撮りの奥に隠れた私
    ・ハーディネスの育成と効果 -学生生活や職業キャリア・レディネス等に関し
     て-
    ・遅刻行動とパーソナリティ特性との関連について
    ・理想と現実の自己における差異についての「ポジティブなあきらめ」が自己受
     容に及ぼす影響
    s_today180213n2.png

    2018年
    02月07日

    三井住友銀行×心理学科連携事業:心理学をもとに新たな金融サービスを提案する

     2017年度、心理学科とキャリア開発教育センターでは、株式会社三井住友銀行様との連携事業として「心理学を活かした金融サービス向上プロジェクト」を進めてきました。
     
     このプロジェクトは、心理学科の学生たちが、実社会の課題に対して心理学的観点から分析を行い、解決策を考え、提案する、「課題解決型学習(PBL)」です。参加学生は、つい先日まで高校生であった1年生を中心とした2つのグループで、三井住友銀行の口座管理アプリの課題とその解決策を考えるべく、4月から取り組んできました。その最終報告会が、去る12月15日に三井住友銀行福岡支店にて行われました。
     
     当日は、三井住友銀行の九州法人ソリューションセンター長、福岡法人営業部部長、また東京会場から法人戦略部部長、ITイノベーション推進部上席推進役といった錚々たる方々にご参加頂きました。学生たちは緊張しながらも、人格心理学と認知心理学の知見を融合させ、「口座管理アプリを『利益が増えるように行動するタイプ』『損失が減るように行動するタイプ』という個人差を基準にカスタマイズ可能にすることで、顧客側は自分に合う資産形成戦略をとれるようになり、銀行側も効果的なマーケティング戦略をとれるようになる」などの提案を行いました。三井住友銀行の皆様からは、着想の有用性や実ビジネス特有の留意点などの観点から講評を頂きました。
     
     今回のプロジェクトを通じて学生たちは、心理学の知見や金融業をより深く学ぶことができただけではなく、新たな価値を創出する力、課題を発見・分析・解決する力、自身の考えを発表する力、グループメンバーと協同する力、そして就業意識などを培うことができました。貴重な機会を提供して頂いた株式会社三井住友銀行の皆様に、改めて深く御礼申し上げます。
     
     2018年度から本プロジェクトは、正課の『心理学プロジェクト演習』として再スタートしますが、学生の更なる成長のために教職員一同、今まで以上に励んで参ります。
    s_today180207.png

    2018年
    02月01日

    授業紹介:3年次 大里ゼミ(『専門演習』)

     3年次になると学生たちは“ゼミ”に所属し、指導教員のもと、ゼミの仲間たちと研究や学外活動に励むことになります。ゼミは大学の中で最も教員の個性が反映された場所と言えますが、そこでの取り組みはなかなか見えにくいものです。そこで『心理学科Today』では、心理学科の教員たちがゼミでどのような活動を行っているのかを紹介していきます。第9回となる今回は、大里准教授の3年次のゼミです。

     

     3年次のゼミでは、毎年、九州以外の複数の大学と、「合同ゼミ」を行っています。これは、組織論や経営学、心理学などに関して各大学の学生たちがグループで研究を行い、その成果を発表する、大学間対抗のゼミです。今年度は関西の大学で行われ、北海道、東京、関西から8つのグループが参加しました。
     合同ゼミでは、まず他大学の学生や教員に対して口頭で研究発表を行い、その後に質疑応答が行われます。私のゼミの学生たちは緊張しているようで、うまく発表が出来ないのではないかと心配もしましたが、ふたを開けてみると、他大学の多くの学生からの注目を集めている状況であったにも関わらず、臆することなく発表する姿を見せてくれました。また、他大学の学生からの質問にもスムーズにはっきりと答えているのを見て、学生たちの成長を実感しました。
     今回の合同ゼミでの姿を見て、今後の就職活動にもこの経験が活かされることと思います。また、学生たち自身にとっても、学部や学科の異なる学生たちから質問を受け、新たな視点に気づき、刺激を受ける良い機会になったと思います。今後さらに成長していってくれるのではないかと期待が持てました。
    (担当:大里)
     s_today180201n1.png
     

    2018年
    01月22日

    授業紹介:3年次 奇ゼミ(『専門演習』)

     3年次になると学生たちは“ゼミ”に所属し、指導教員のもと、ゼミの仲間たちと研究や学外活動に励むことになります。ゼミは大学の中で最も教員の個性が反映された場所と言えますが、そこでの取り組みはなかなか見えにくいものです。そこで『心理学科Today』では、心理学科の教員たちがゼミでどのような活動を行っているのかを紹介していきます。第8回となる今回は、奇教授の3年次のゼミです。
     

     

    ゼミ(専門演習)では、次の3点を課題に設定し、取り組んでいます。
     
    ①2年間学んだ心理学の理論と用語を整理し、他者に説明できるようにする。
     「わかる」とは、それを人に説明できることを意味します。自分がわからないものは勉強したつもりでも、人に説明することができません。また、2年間勉強したことに自信を持つためにも、インプット(注入)したものをアウトプット(言語化、説明)できることが大事だと考えています。そこで、2年間学んだ理論や用語を分担して整理し、教える側になったつもりで説明(発表)する段階を踏みます。
    s_today180122n1.png

    ②文章を読み解く力をつける。
     本や論文など、あらゆる文章は、趣旨、テーマ、キーワード、文脈を捉えることが必須であり、文章の構造を理解することが大事だと考えています。そこで、心理学の論文を題材に、キーワード調べから始まり、要約の訓練を行います。文章を読み解く力と自分で考える力は連動していますので、卒業研究の作成のための情報収集力・情報整理力・思考力の基盤にもなります。
     
    ③自分の関心を定め、関連論文を収集、要約して卒業研究の種を作る。
     各自の日常の関心事や、授業等で関心をもつようになったことなどを設定し、その周辺の関連論文を収集して、先行研究の要約と発表を行います。次に、関心事の周辺の材料から自分の関心テーマに合わせた論を立てる訓練を行います。それが自分の卒業研究の土台になります。
     
    そのほか、私の専門であるリラクセイション療法を体験したり、韓国の文化について話したりするなど、リラックスする時間を設けています。専門演習を通して、自分の考えや言葉に自信をもつこと、自分のあり方がよりナチュラルになることを期待しながら、学生たちと関わっています。
    s_today180122n2.png
     

    2018年
    01月17日

    授業紹介:3年次 佐野ゼミ(『専門演習』)

     3年次になると学生たちは“ゼミ”に所属し、指導教員のもと、ゼミの仲間たちと研究や学外活動に励むことになります。ゼミは大学の中で最も教員の個性が反映された場所と言えますが、そこでの取り組みはなかなか見えにくいものです。そこで『心理学科Today』では、心理学科の教員たちがゼミでどのような活動を行っているのかを紹介していきます。第7回となる今回は、佐野教授の3年次のゼミです。
     

     

     3年生の佐野ゼミでは、「判ったつもり」で「指示された」手順を追うのではなく、「実際に深く理解」し「自力で考え」研究を行うことのできる力を獲得することを目標とします。この力は、心理学のみではなく、社会で活躍するためにも必要なものです。「自転車に乗る」ことを考えてみてください。サドルにまたがり、バランスをとって、ペダルを踏めば自転車は進むはずです。ところが、この知識のみで「判ったつもり」になっても、実際には自転車に乗ることはできません。自転車に乗ろうとする試行錯誤を繰り返すことが必須です。3年次ゼミ生達は、私から試行錯誤せざるを得ない課題を提供され、時に応じてサポートを受けながら成長し続けます。
     また、3年の佐野ゼミでは、多くの作業をグループで行います。与えられた明確な課題を達成するには「協同」が必要です。この経験は、人と働くことの素晴らしさと難しさを知るための学びに通じると同時に、自分の特性を発見する収穫にもつながります。
     

    □■□佐野ゼミの1年間□■□

    4月~5月
     ゼミ開始と同時に、私が独自に作った200ページ近い「佐野ゼミ テキスト」が配付されます。研究に必要な2年生までに学んだことの復習と、今後2年間のゼミ活動で獲得すべき知識がしっかりと書かれたものです。
    s_today180120n1.png
    【テキストを持って】
     
     まずは、心理学の論文を読む力を伸ばすことから始まります。研究に必要な基礎知識を復習しながら、段階を追って論文に取り組みます。
    s_today180120n4.png
    【指定された学術冊子を図書館で見つけて】

    6月~7月
     グループに分かれ、研究を開始します。まずは、研究テーマと仮説の設定です。研究してみたいと漠然と思っていたものを、どう具体化し、整理するか、学生達は試行錯誤を続けます。
    s_today180117n2.png
    【テーマを決める作業中】
    8月~9月
     研究に必要なデータの集め方を決めます。例年、質問紙法を選ぶグループが殆どです。自分たちの狙いにピッタリの尺度を過去の研究から探す場合も、独自の尺度を作る場合も、相当難しく時間のかかる作業です。そのため夏休み中には、10時~17時まで集中して勉強する特別集中指導日を複数日設定します。
    s_today180120n3.png
    【研究室で指導を受けて(2名は別室で作業中)】
    10月~11月
     授業、グループでの活動、ともにPCルームに移行します。まずは、集めたデータを入力ミスが無いように皆で慎重に入力したうえで、SPSSという統計ソフトを使って分析を行います。佐野ゼミではプログラムを書く方法を採用しており、分析方法やソフトをしっかりと理解する必要があります。学生達は互いに「励ましあい」ながら、パソコンに向かう時間を過ごすことになります。
    s_today180117n3.png
    【PCルームで勉強中】

    12月~01月
     最終段階を迎え、論文執筆に向かいます。心理学の論文は大きく4部構成になりますが、2つ(方法、結果)をグループで、残り(問題、考察)は個人で書きます。論文の執筆は初めての体験ですから、少し書いて指導を受け、その指導を参考に書き直し、次の部分も書き進めて、再び指導を受けることになります。
     またこの時期は、4年生の佐野ゼミ生達が「卒業研究」完成に向かって追い込みを行っています。冬期休暇中も自主的に大学のノートPCを借り、教室でゼミを開いています。3年生は自由参加ですが、多数参加しています。
    s_today180120n2.png
    【激励とお年玉のピザを先輩達と一緒に】

    02月~03月
     春休み、ゼミ生達はプライベートを多いに愉しむと同時に、次年度の卒業研究に向けて、研究テーマを考えます。大学での指導は原則としてありませんが、大学院進学を考えているゼミ生は、個人的に相談や指導を受けにやって来ます。
     
     以上が、3年佐野ゼミの1年間です。4年ゼミ生に佐野ゼミの感想を聞いたところ、「考える力がついたことです。難しい問題はさっさと答えを見て学ぶという生き方をしてきた私にとっては、とても辛い事でもありました。」とある学生が回答しました。おそらく、現在の3年ゼミ生の多くが、今も、そして、これから半年間も「辛い」時期を過ごすのではないでしょうか。
     4年生の他の回答には、「論文を読む力がついた」「日頃の小さな疑問に目を向け、考えられるようになった」「心理学が楽しいと思えるようになった」「自分を客観的に見て、今の課題に気づくことができるようになった」等がみられます。また、「学生のレベルに合わせ、分かるように指導してくださいます」という回答もありました。3年生では、「この課題はできるはずだ。」と自分を信じて、少々難しいと思っても挑戦し続けて欲しいものです。ゼミでの成長を愉しみに指導を続けています。
    (担当:佐野)

    copyright© FUKUOKA JO GAKUIN UNIVERSITY ・ FUKUOKA JO GAKUIN UNIVERSITY JUNIOR COLLEGE