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    人文学部 メディア・コミュニケーション学科

    人文学部 メディア・コミュニケーション学科Today 一覧

    2017年
    07月24日

    授業紹介:木版画によるDiY実践(その3:布に刷る)

    今回の課題は世界でも広く知られている日本の木版画、浮世絵の複写です。絵師・彫師・摺師によって分業されていた過程をひとりでやってみると、江戸時代の技法がどんなものだったのかを手先から実感できます。

    前回までは小学校の図工の時間以来はじめての彫刻刀を手に「なつかしい~」と声をあげていた学生たちでしたが、はやくも慣れた手つきで細かい絵柄を巧みに彫り進めていました。手順は前回までの授業で一通り学んだため、みな自分のペースで黙々と作業。試し刷りを何度も繰り返しながら、納得いくまで調整を繰り返します。

    さらに、今回は布地に印刷する手法を新たに学び、浮世絵アパレルを作成しました。布地の素材や色によってプリントの仕上がりはさまざまです。実際に自分が着るものを……となると妥協はできません。図案の余白が気になって、板のサイズを絵柄に合わせて糸鋸でカットする一工夫をこらす受講生もでてきました。目標に向かってためらいなく作業をする姿が頼もしいです。
     
    糸鋸さばきもお手の物
    糸鋸さばきもお手のもの


    細かい図案に挑戦する学生も多く「これを彫るのは苦労したでしょう?」などと声をかけるも、「いえ、あまり!」「そんなことないですよー」という言葉が笑顔であっさり返ってきます。こうして多くの人に「自分にもできるかも!」と思わせてこそのDiY(Do it Yourself)です。
     
    三角刀を見事に使いこなします
    三角刀を見事に使いこなします

     
    友人同士で「さっきよりも上手くいったねー」などと軽い会話を交わしながら印刷作業を進めていましたが、ローラのを転が方やバレンさばきはセオリーどおり。ポイントをおさえて、なんなく試し刷りを成功させます。

    ……と、ここまではテンポよく作業をすすめていても、いざ本番の印刷となるとみな気が引き締まります。なんせ持参した服に刷るのですから、失敗は許されません。ねらった位置にジャストで図案をあわせられるように、版木を慎重にのせる瞬間は、まったく別の表情になっていました。
     
    それぞれの感性で異なる作品に
    それぞれの感性で同じ題材も異なる作品に

    こうして学んだ木版画技術を使って、最終課題では各自がつくりたいものをつくる自由課題に挑戦し、成果を学内で展示します。その様子はまた追って……。
    (学科Today 編集担当)

    2017年
    07月17日

    国際シンポジウム「声のメディア・エコロジー」のご案内

    8月1日(火)に本学にて国際シンポジウム「声のメディア・エコロジー」を開催いたしますので、ご案内いたします。
     
    20170801ラジオ5シンポ.jpg
     
    デジタル化の進展や新たなソーシャルサービスの登場は、人とメディアの関係性を大きく変容させています。新たな波にただのまれるのではなく、きたるべきメディアの生態系(media ecology)を積極的にデザインするために、「Radio 5」と題した声の文化に照準する実践を構想しはじめました。「Radio5」には本学科メディア分野の高橋聡太・林田真心子が参加しています。
     
    このプロジェクトの起点となるのは、雑誌『5Designing Media Ecology』です。日英バイリンガルで書かれる本誌は、メディアとコミュニケーションをめぐる思想と実践を横断的につないできました。主に活字媒体を中心に活動してきた『5』の次の一手は、こうした試みを音声媒体でも展開することです。
     
    「Radio 5」は、このシンポジウムで第一歩を踏み出します。世界各地で展開されている声の実践を結わえるために、台湾やインドネシアのエスニック・マイノリティの語りをアーカイブ化する活動に取り組む國立台湾師範大学のエヴァ・ツァイ氏をお招きして、雑誌『5』編集長の水越伸と、九州を中心とする「Radio 5」のメンバーが、来場者のみなさまとともに声のメディア・エコロジーの可能性を議論します。
     
    日時: 2017年8月1日(火)13:30〜16:30
    場所:福岡女学院大学曰佐キャンパス 321教室(福岡市南区曰佐3丁目42-1)
    アクセス:http://www.fukujo.ac.jp/university/other/access.html
    主催:Radio5
     
    ■プログラム 
    ー第1部:トークセッション:声のメディア・エコロジー 13:30〜15:00
    トーク1: エヴァ・ツァイ(国立台湾師範大学)
    トーク2:水越伸(東京大学)
    司会:高橋聡太(福岡女学院大学)
    ※日英逐語通訳つき
    2名の登壇者が携わるメディア実践についてご紹介いただき、メディアの生態系について考えます。
    ー第2部:ラウンドテーブル:ラジオによる声のメディア実践にむけて
    15:30〜16:30
    司会:高橋聡太(福岡女学院大学)
    ※ 英語のみ
    第1部をうけて、会場のみなさんが率直に感じたことや、これからのメディア実践の可能性について意見交換する座談会です。
     
     ■参加方法
    必ず以下のフォームより事前にご登録のうえご来場ください。参加は無料です。
    https://goo.gl/forms/Ws7mUJIpGqWBZwXB2

    ■本研究会は福岡女学院2017年度学院活性化推進助成金の助成を受けています。
     

    2017年
    07月14日

    授業紹介:15秒間のCMを制作する

    カメラの撮影技法やPCを使用した動画編集を実践的に学ぶ「デザイン表現研究C(映像)」の授業をご紹介します。
     

    メディア・コミュニケーション学科の学生が何やらまたおもしろいことに取り組んでいるとのウワサを聞きつけ、メディアデザインラボ(MDL)へお邪魔しました。緑豊かなキャンパスの雰囲気とうってかわって、この教室にはiMacがずらりと並んでいます。ほかにも電子ピアノや大型プリンターなど、多様な制作をサポートする機器が揃った部屋です。
     
    今回は、15秒間のCMを制作する様子を取材しました。班ごとに分かれて、デジタル一眼レフカメラを用いて素材を撮影し、ふだんから見慣れているTVのCMをお手本に編集作業を進めます。

    画面の前に顔を寄せあって、細やかな編集に取り組む学生たち。具体的にどんな作業をしているかたずねてみると、映像ではなく音声の編集をしている最中でした。撮影した動画には、その場で鳴っていたさまざまな音が一緒に記録されています。こうしたノイズをとりのぞくために、いったん動画から音をすべて取り除いて、あとから音声・音楽・効果音などを加えなければなりません。その上で、画面の動きと音をシンクロさせるために、ジャストなタイミングを狙って微調整をしているとのことでした。

    また、ばらばらに撮影した動画をつなぎ合わせるには、場面が切りかわったときの違和感がないように、背景・人物の位置・画面の明るさなどの細部に配慮しなければなりません。実際につくる側にまわってみると、普段なにげなく目にしている映像にどれほど細やかな工夫がつまっているのか、改めて痛感させられます。
     
    機材が充実のMDL教室
    Premiereを使って動画編集作業中
     
    授業で使用している動画編集ソフトはアドビの「Premiere」です。学生たちが器用にソフトを操作するをみて、普段からこのソフトを利用しているのか尋ねてまわったところ、ほとんどの学生が学科の授業ではじめて触れたとのことでした。基本的な操作は1年次の「デザイン基礎演習」で習い、この「デザイン表現研究C(映像)」ではより複雑な操作を動画編集をとおして手を動かしながら覚えたのだと何食わぬ顔で話していました。

    実は、この授業ではソフトウェアの使い方に関する専門的で難解なテキストは使用していません。課題に取り組みんでいる最中につまづく場面があったら、グループ内で相談したり、教員に質問してヒントをもらって、さまざまな問題を解決しながらノウハウを学びます。

    たとえば、動画に別の画像を重ねて、その画像だけを動かすには、どうしたらいいのか。学生同士で話しあいながら「試しにこの機能を使ってみよう」「いやそれだと動かないからこっちかな?」と知恵を持ち寄るも、うまくいかない。さまざまな手をつくしてから初めて「先生ー!」と手を挙げて教員に状況を説明し、また試行錯誤を繰り返します。

    今回の作品は尺が15秒間と決まっているため、あるグループは指定時間内にピッタリおさまるように動画の長さを調節していました。撮影した動画からただ15秒間を切り取ればいいわけではありません。背景と人物の動きのバランスをとりつつ、一連の流れが違和感なく伝わるように整えるのは至難の業です。さらに、チョイスした音楽が画面上の動きとうまく重なるようにベストな15秒間を切り取る作業や、文字情報をどのタイミングでどのように見せると効果的なのか……などなど、各班でさまざまな演出方法が検討されていました。
     
    『賭けたくなるおいしさ!』
    『賭けたくなるおいしさ!』がキャッチコピーのお菓子のCM

    授業の締めくくりには、仕上がったCMをスクリーンで上映して、お互いの作品を鑑賞します。何度も上映しながら、短い映像にちりばめられた細かい工夫を確認しました。各グループが自分たちの理想により近い映像を仕上げるために調整を重ねただけあって、いずれも繰り返しの上映にたえる作品でした。教員から細かい演出や効果についての講評をもらうと、各自の意図が伝わり苦労が報われたのか、にこやかな表情が多くみられました。

    「好きこそものの上手なれ」というように、「こうしたい」という強い思いこそが技術の習得を後押しする……そんな気骨が伝わってくる授業風景でした。
    (学科Today 編集担当)

    2017年
    07月05日

    学生インタビュー:一年間のアメリカ生活で経験した異文化の暮らしとデザイン

    メディア・コミュニケーション学科には、在学中に海外へと飛び出す学生もいます。アメリカはテネシー大学マーティン校での1年間の留学生活を終えた4年生のM.Tさんに、海外での生活について踏み込んでお話をおきしました。

    ・入学前から留学を視野に入れていたそうですが、なぜその上でこの学科を選んだのでしょうか。
     
    もともとデザインに関心をもっていたので、メディア・コミュニケーション学科がうってつけでした。英語は英語で、別に興味がありました。

    ・なるほど! 実際に留学するにあたり、どんな準備をしましたか?

    大学案内や留学説明会でさまざまな留学サポートについて学び、留学先の設備や治安について細かく把握しました。でも、海外経験がなかったので、2年生の夏ごろに留学審査に通った知らせを受けたときから、ずっと緊張していました。もちろん留学したい気持ちも強かったのですが、いざ留学に出発するまでは「大丈夫なのかな」「やって行けるのかな」という不安のほう大きかったです。
     
    ・初めての海外に1年間も住むとなると、相当な勇気がいりますよね。
     実際に、現地で出発前とのギャップを感じたことはありましたか?

     
    たくさんあります! 手取り足取り手厚く留学生をもてなしてくれるのかと思いきや、アメリカでは最低限の説明だけして「あとは自分でやってね」という対応だったので、ショックを受けました。しばらくのあいだは戸惑うことも多かったです。いまふりかえると、それも文化の違いなのでしょうけれど。
     
    Cooper Hall
    Cooper Hall(学生寮)
    大学の図書館
    大学の図書館
    TIEP ポスター
    TIEP シカゴ旅行のイベント ポスター
    Halloween
    Halloween

    ・アメリカではどんなところに住んでいたのでしょうか?
     
    初めの2か月間は学生寮に住みました。親元を離れて自分で家事をこなしてみて、家族への感謝を改めて感じました。その後、大学の敷地内にあるアパートを韓国からの留学生と2人で借りて、ルームシェアをしていました。キッチンなどは共有で、ベッドルームは個室です。最初はルームメイトに自分の意見をうまく伝えられずに苦労しましたが、英語と文化の壁をクリアして相手とわかりあえたときはすごくうれしかったです。他にも、クラスにはサウジアラビア・中国・タイ・メキシコなどからの学生がいました。キャンパスが広大で自然も多く、日本では見かけない赤い鳥やリスなどの動物を見つけられるのも楽しかったです。
     
    Reelfoot Lake(テネシー州の湖)
    Reelfoot Lake(テネシー州の湖)
    ボリューム満点のBBQ
    ボリューム満点のBBQ
     

    私が受けたTIEPという留学生のプログラムでは、英語の授業以外にも、エクスカーションでカヌーで川を下ったりラクダにのったりして各国の文化に触れるイベントが開催されていました。BBQもよく行われていて「今日の夕方やるから来られる人は参加してねー!」という感じで掲示板に案内が出ます。
     
    ・楽しそうですねえ。食べものに関して困ったことは無かったのですか。
     
    ありますあります。初めのころは、スーパーで買ったお菓子でも、売店で買ったサンドイッチでも、味が合わなくて。50%の確率で失敗していました……。
     
    ・2回に1回はハズレ……つらいですね……。
     
    でも、慣れてくるにつれて失敗する確率はぐんと減りました。ハンバーガーやピザはおいしかったです。日本食のおいしさも再確認しました。
     
    ・日本食に焦がれて自炊をすることもありましたか?
     
    はい。でもあまり食材が手に入らなかったので、それなりの工夫が必要でした。ネットで和食の作り方を調べたら、顆粒だしと砂糖と醤油で「めんつゆ」が作れると知ったので、それで味付けした料理ばかり作っていました(笑)。
     
    ・限られた条件のなかで方法を探すチャレンジ精神、おみそれいたします……。
     授業がない日はどんなことをして過ごしましたか?


    友人と休みの日に学校内のジムに通ったりしました。一緒にディズニーワールドやユニバーサルスタジオなどにも旅行に行けて、波長のあう友人ができてからは留学生活もぐんと楽しくなりました。
     
    Magic Kingdom castle
    ディズニーワールド Magic Kingdom castle
    Magic Kingdom x'mas tree
    ディズニーワールド Magic Kingdom x'mas tree


    ・留学中にデザイン系の授業で学びが活きた場面はありましたか?

    授業で色彩論を学んでいたので、お菓子やそのパッケージなどの色使いの違いに気がつけました。たとえばケーキが赤や青などで色づけされていたら、日本人はあまりおいしそうには感じないはずですが、アメリカではみんなよろこんで食べていました。ピクトグラムの違いもおもしろかったです。たとえば、歩行者用の信号機だと「進め」は日本と同じように人が歩く姿で表現されますが、「止まれ」のサインは手のひらを正面に向けた絵でした。
     
     ・卒業研究でもこれらの経験をいかせそうですね。

    今はテーマの決定や研究の方向性を決めている段階で、まだ具体的に固まってはいませんが、この学科で今まで学んできたことの集大成となるような映像作品を作ろうと思っています。留学で経験した国や文化による色の印象の違いを念頭に置いて、「はたして他の人も私と同じように感じているのだろうか」という問題意識を大切にしながら、客観的かつグローバルな視点を取り入れたいです。

    ・たくさんのいい経験はこの先色んな場面でいきてきますね。
     帰国してから、ご自身で感じた変化はありますか?


    友人と旅行を企画したことも、留学当初では考えられない行動力でした。英語力も確かに身についたので、今後就職して英語を活かせるチャンスがあれば、ぜひ挑戦してみたいです。

     
    The Wizarding World of Harry Potter.JPG
    The Wizarding World of Harry Potterにて

    初めての海外で1年間も過ごすのは、ご本人にも家族にとっても勇気がいることだったはず。豊富な経験と周囲への感謝を胸に刻んで元気に帰って来こられたことを、心から祝福いたします。デザインを学ぶ意欲はそのままに、英語力を磨いて帰ってきたM.Tさん。今後のハイブリットな活躍、応援しています!

    (学科Today 編集担当)

    copyright© FUKUOKA JO GAKUIN UNIVERSITY ・ FUKUOKA JO GAKUIN UNIVERSITY JUNIOR COLLEGE

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