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    人文学部 メディア・コミュニケーション学科

    人文学部 メディア・コミュニケーション学科Today 一覧

    2017年
    05月01日

    授業紹介:木版画によるDiY実践(その1:なぞる・写す・彫る)

    メディア・コミュニケーション学科には、講義で理論を学ぶだけでなく、作品をつくりながら考える授業もあります。そのうちの1つ、「ワークショップE」のとりくみをご紹介します。

    この授業が行われる「造形実習室」は、さまざまな制作ができる道具や資材が揃う教室です。ふだんの教室で見慣れた学習イスだけでなく、ペイントの跡がついた使い慣らされた大きな作業台や、図工用の背もたれのない四角いイスが並びます。ものづくりが好きな人たち、わくわくするような雰囲気があります。

    さて、この授業のテーマはDiY実践です。木版画による原始的な印刷と複製の技法を身につけて、大量生産されたものをただ消費するのではなく、身近なものを自分でつくりあげることの意義を楽しく学びます。本日の課題は、習作を兼ねた木版画コースター作りです。
     
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    まずはデザインを「なぞる」作業です。トレーシングペーパーにコースターの出来上がりサイズを描き、十字に折り目をつけ中心を決めます。その中心を写したい図案に合わせてみると、缶のデザインの中心がずばり「ここだ!」と分かる点が見つかります。ふだん何気なくのんでいた缶ジュースでも、手に取る人の視点に合わせて文字や絵の位置が巧妙に計算されていることに気づきます。

    ただし表面をなぞるだけどはいえ、缶は曲がっているので簡単ではありません。転がらないように抑えながら、各自持ち方を工夫していました。
     
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    ていねいになぞった後は、ひっくり返したトレーシングペーパーとカーボン紙を版画用のベニヤにのせて「写す」作業です。ここで図案を反転させわすれると、印刷したときに左右があべこべになってしまうので要注意。この段階では図や文字が反転しているし、色が無く線のみで表していることもあり、「彫ったところが白くなるの?あれ、黒くなるんだった?」と多少混乱している様子も。

    出来上がりを黒く表す箇所、白く表す箇所とを区別できるように軽くペンで色をつけ、次はいざ彫刻刀で「彫る」段階へ。小学校時代に使用して以来だと言う学生も多く、久々に見る彫刻刀に「なつかしい~」という声があがりました。改めて、彫刻刀の種類やその特性と安全な使い方を確認したら、さっそく彫り始めます。

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    誰もが一度は小学校の図工の時間で経験しているだけあり、すぐに道具の正しい使い方を思い出して理解し、作業は黙々進みます。ときには隣の人とおしゃべりしてリラックスしたりも。顔をつき合わせての制作では、こうした対話も大切です。

    同じ図を扱っていても、ペンで図案をなぞるのと、彫刻刀で彫るのとでは、まったく感触が異なります。インクで線をひいて考えていたものを、刀で凹凸に変換するとなると、頭で考えていたものと違って苦戦する学生もちらほら。これぞ実体験の学びです。

    本日のワークショップはこれまで。次回はいよいよ印刷に挑戦します。

    (学科Today 編集担当)

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