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ご挨拶

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社会のより良い道具として成長する看護大学:高い志を胸に道の端を颯爽と歩いてゆこう

 

[本看護大学が目指すもの(理念:志):あなたがして欲しいように、他の人にもそのようにしなさい]

 「キリスト教に基づいて女子教育を実践する」という建学の理念のもと132年間歩み続けている福岡女学院(幼稚園から大学院までを擁する)に、新たな社会貢献を望み2008年に設立された看護大学です。
 本看護大学は、「あなた方がして欲しいように、他の人にもそのようにしなさい」というキリスト教の愛の精神に基づき、真に人に優しく寄り添い、広く社会に貢献できる、志の高い看護師、保健師、さらに看護のリーダーたる人材を育てることを目標にしています。
 福岡女学院看護大学は、志高く心優しい看護のリーダーたる学生を育てる大学です。

 

[学び(教育)の基本は「ヒューマンケアリング」:看護を通して、看護される側も看護する側も共に成長していきましょう]

 看護において、最も大切な世界共通の概念である、「ヒューマンケアリング」を教育の中心においています。「ヒューマンケアリング」とは「専門的な知識や技術の習得だけでなく、看護を通して患者さんとともに自らも人間として成長すること」を意味します。これは医療、そして人に携わる職にあるすべての者に求められる素養であると私は理解しています。
 本学はこの概念を、あらゆるカリキュラムや学生生活を通して大切にしており、看護識者として高い専門性を身につける事はもとより、「より深く考え、より豊かな人間性を備えた人を育てる教育」をおこなっています。
 その一つとして毎日、自分自身と向き合うための20分のチャペルの時間(ある話題について黙想する)が準備されています。ともすれば慌ただしく過ぎる日々の中で、この静かな時間は、多様な人々の話を聞き、自身を深く見つめ、あらゆる文化、宗教を越えて人々を理解し、共感するための手助けとなる貴重な時間です。

 

[発展し続ける学びの場:学生・教職員が共に考え続ける看護大学]

「1.我が国最大の国立病院機構との連携:在学中に様々な病院を体験できます」
本学は、福岡を代表する東医療センターに隣接するという恵まれた環境にあり、私立看護大学として初めて、日本最大の病院組織である国立病院機構と連携をした大学です。つまり全国に100を超える国立病院を附属病院として持った大学だということです。したがて、在学中に10を超える国立病院や大学病院、私立病院を経験できるという他に類を見ない充実した病院実習が可能です。おかげで、開学以来就職率は100%を続けています。
「2.九州最大の学習設備とリードするシミュレーション教育:社会のニーズに対応した学びができます」
学習設備の総面積は九州で最も広い看護大学ですが、これに加え、手術場、病棟、産室、在宅医療などの場を忠実に再現した九州最大の「看護シミュレーションセンター」が一昨年完成いたしました。皆さんは講義だけではなく、実際の病院実習に出向く前に、1年~4年次までここで充実した実習体験を積むことが可能となり、さらには卒業後も継続的にシミュレーション教育を学ぶことができます。このセンターは、質の高い看護教育が全国に広がる事を願い、他大学や医療機関に公開しています。
「3.国内初の多言語医療支援コース:将来の医療社会を先取りした学びができます」
本年度から、増加する外国の患者さんに看護師として専門的な対応ができる「多言語医療支援コース」が女学院大学(国際キャリア学部など)と連携してスタートします。看護大学としては国内初の取り組みで、初年度は15名の新入生が本コースを受講することになっています。
「4.大学・古賀市連携協議会:住民の皆さんの視点に立った地域医療を学ぶことができます」
古賀市との協定により、学生が議場で「地域医療」について直接意見を述べる機会が設けられています。皆さんは直ぐに実感することになるでしょうが、古賀市の皆さんが看護大学をとても大切に思ってくださる大きな応援団であることに気付くと思います。

 

[学長からの提案:優しい看護職者としての成長を願い互いに心の背骨を鍛えましょう]

 我々教職員と学生は、「志高く、身を整え、敬いをもって毎日キャンパスの門をくぐりましょう。門を入る時、出る時は、空を見上げるようにしてみてください。そして、 門を入ったら、心の時間軸を長めに調整することに努めてください。一日をゆったりと過ごすよう意識して心を整えれば、昨日までの悩みは小さくなり、今日からの目標が見えてきます。そして、道や教室では、顔を上げ、胸を張って、優しい顔で中央ではなく、端を颯爽と歩くよう意識してみて下さい。自分が何故、何のためにここにいて何処に向かおうとしているのかが見えるようになります。
 もう一つは、講義を大切にしましょう。どこにも負けない素晴らしい教員が揃っています。学生目線をしっかり持った教育に熱心な先生達の集団です。
 講義に勝る場はありません。予習と復習という当然の学ぶ基本を身に付け、分からないことは、その日のうちに解決するという積極的な態度で講義に臨んでください。そうすれば、必ず皆さん全員が望んでいる看護師・保健師として社会貢献することになります。
 我々教職員は、皆さんが高い志を達成するための助力を惜しみません。皆さんは、我々教職員を信じ、より豊かな社会貢献のできる人として成長することに邁進してください。是非、人から与えられる知識の習得に満足せず、自身が社会に貢献しうるものを、新たに作り上げることを目標にしてください。
 さあ顔を上げ、時間軸を長めに調整し、皆と語らい、食事をし、福岡女学院の校章の三本の線(信じ、希望し、愛する)に示されているように、自分や仲間を信じ、明日を希望し、自分の進む道を愛し、そして中央に描かれているぶどうの木に繋がる仲間として共に楽しく学び、共に成長してゆきましょう。

 

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学院聖句

「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ」

ヨハネによる福音書第15章5節

 

 

2018.4.9

 


 

【略歴】
1974年 3月 九州大学医学部卒業
1974年 6月 九州大学医学部第一外科入局
1976年 4月 国立小倉病院外科
1977年 6月 国立中津病院外科
1978年10月 九州大学附属病院第一外科医員
1981年 4月 佐賀医科大学消化器外科助手
1981年10月 米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)留学
1983年10月 佐賀医科大学消化器外科助手
1989年 1月 佐賀医科大学消化器外科講師
1999年 1月 九州大学大学院医学系研究科腫瘍制御学分野教授
2003年 4月~2015年 3月九州大学大学院医学研究院先端医療医学部門教授
2003年 4月~2010年12月 先端医療医学部門長
2007年 5月~2010年12月 九州大学医学研究院副研究院長
2008年 4月~2010年12月 九州大学病院病院長補佐
2011年 1月~2014年12月 九州大学医学研究院医学研究院長
2012年 4月~2014年12月 医学研究院附属ヒト疾患モデル研究センター長
2014年 4月~2014年12月 医学研究院附属総合コホートセンター長
2015年 4月~ 九州大学名誉教授
2015年 8月~ 福岡女学院看護大学 学長